手術や治療が終わって経過観察となった後に残念ながら「再発」と診断されることがあります。「再発」を言葉の意味だけで考えると「もう一度出現する」という意味に感じますが・・・医学的に「再発とは?」どういったこと状況なのでしょうか?
<再発率について>
ステージⅠ⇒約5%/ステージⅡ⇒約15%/ステージⅢ⇒約30%
<再発とは>
①局所再発
癌がもともとあった場所の近くにまた癌ができること。結腸癌の場合は切除箇所が多いため再発率は低く直腸癌の場合は取り切る範囲が少ないことが多いため比較的局所再発率が高くなる。
②遠隔転移
大腸癌から発生した癌が、離れた臓器に飛び火して大きくなることが遠隔転移という。大腸癌で遠隔転移が見られる部位は「肝臓と肺」が多い。
③腹膜播種
大腸の外側を覆う膜を腹膜といいここに癌がこぼれると腹部のいたるところに広がってしまう。
※大腸がん情報サイトより参照、抜粋して掲載しております。詳細を知りたい方は下記リンクよりご確認下さい。
<横山専務のコメント>
自分が癌になってみてはじめてわかったのですが、「癌の再発」とは・・・同じところにできること・・・ではなく遠隔転移も含めたいわゆるステージⅣへの移行率という認識が正しいようです。
100%からみると決して大きい数字ではないですが・・・私の場合(ステージⅡ)で15%でステージⅣへ移行してしまう※ステージⅣの場合だと5年生存率は18%程度、10人2人程度しか5年生きることができない。となると改めて恐怖を感じてしまいます。
手術終了イコール治療の終了ではなく、再発のリスクが下がると言われている3年、5年という期間が過ぎるまでが治療なのだと認識させられます。
また術後の抗がん剤投与はこの再発の確率を下げることを目的として投与されるようになります。