横山専務の闘う営業日誌

福島県の不動産屋です、42歳で大腸癌を患って健康と日常の「当たり前」に感謝。闘う不動産屋として情報発信していきます。

大腸がんとの闘い㉜

2023年09月13日 10時33分08秒 | 日記

〇9月11日(月)

2月28日からはじまったUFT+ユーゼル療法が8月22日で終了、抗がん剤投与完了後はじめてとなる造影CT検査を受けてきました。この検査を無事クリアできれば経過観察、でも肝臓再発時のトラウマが蘇り朝から・・・正確には1週間前から情緒不安定であったと思います。自然と口数が少なくなり何を見てもイライラしてしまう。

〇9月12日(火)

診察予定は11時30分からだったので10時過ぎに病院に入った。妻に付き添ってもらって夫婦で病院へ、妻が「車を出そうか?」と言ってくれたかが断った。例え再発が見つかったとしても車は自分で運転する。

朝一でTSUTAYAで漫画と書籍を買い込んで病院に向かった、持っていった漫画5冊のうち4冊を読み終えた。主治医が「〇〇さ~ん、3番診察室にお入りくださ~い」とアナウンスが流れる度にドキンとする。

暇つぶしに測った血圧が140を超えていた、12時過ぎたころだったか「横山さ~ん、診察室にお入りくださ~い」と声が聞こえて心臓がバクバクしながら診察室を開けた。

緊張する私の顔を見ながら、主治医が笑顔で「横山さん、大丈夫ですよ!!大丈夫です」と念を押すように言ってくれて全身の力が抜けるように椅子に腰かけた。

私:「これで経過観察ってことで良いんでしょうか?」

主治医:「そうですね、次回の造影CTはいつにしましょうか?」

私:「本当に長かったです、12月11日CTで診察を翌日の12日でお願いします」

主治医:「大変申し訳ありませんが、私が1年間アメリカに転勤することになりまして、次回の診察からは別の医師が担当することになります」

私:「寂しいですね、先生、本当にお世話になりました、先生のおかげでここまでくることができました」

夫婦で深々と頭を下げて去年の10月に先生にいうはずだった言葉を伝えることができた。病院の都合なのだろうか、アメリカで修行をするらしい・・・また病院に戻ってくるとのことでした。

待合室で感じた絶望と恐怖、不安、希望・・・診察室を出たあとにこの1年9カ月のことが走馬灯のように思い出された。

病院を出た後の青い空が眩しく感じた。

<横山専務のコメント>

大腸がん肝転移切除後の3年生存率は50%弱、5年生存率は40%弱・・・がんの再再発の確率は50%以上、手術のみで完治する確率は20%未満・・・この統計データ上の数値は変わらない、経過観察は肝臓切除後9カ月を再発なく過ごせたということであり、それ以上のものではない。

でも抗がん剤のない普通の生活に戻ることができ、生きられる確率があがったことに違いはない。

乗り越えた・・・というにはまだ早いけど、家族や仲間、先輩方の支えがあってここまでこれたことに心から感謝したい。

がんとも共に生きる決意を新たにするとともに、医学の発展に期待しつつ、がんと闘っている人たちの役に立ちたい。


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