2019年12月9日:レオパレスの入居率が2か月連続で80%割る
レオパレスは主力のアパート賃貸事業で11月の入居率が前年同月比で7.17ポイント低下の79.21%になったと発表した。前月10月の79.49%よりさらに低下した。
借上げ賃料が家賃収入を上回ってしまう入居率80%の逆ザヤ状態から回復できず歯止めがかからない。
2019年12月20日:レオパレスの建築士を行政処分
国土交通省は、12月20日、建築士法に基づき建築士の3人の免許取り消しを発表した。
レオパレスは約4万棟の物件で不備の有無を調査しており、不備が見つかった物件は2019年11月末時点で約3万棟に上る。
今後、建築事務所としての同社の処分を検討している。その他不正をした建築士については順次処分をする方針。
2019年12月27日:大株主のレノは取締役全員の解任を求めた
レオパレスの大株主である投資会社のレノは、レオパレスに対して社長ら取締役10人全員の解任を求める株主提案を議案にするため、レオパレスに対して臨時株主総会の開催を求めた。
レノの大村氏はテレビ東京の取材に対し「現経営陣の見通しは甘く、対話を重ねてきたが、隠ぺい体質は改善が見られない。このままでは棄損したブランドイメージを回復することはできないと判断した」と答えている。
横山専務のコメント
レオパレス物件の入居率は一連の不祥事を受けて連続で下がり続けている。
逆ザヤに陥った11月からも回復の兆しは見えない、繁忙期の1月、2月に持ち直せるのか?4月までに入居率改善の方向が見出すことができなければ倒産が現実味を帯びてくる。
レオパレス株に関してはレノ(旧村上ファンド)が株を買い増しして保有割合は16%超まで上昇した。
レオは旧村上ファンドの流れを組むイベントリブン型のヘッジファンドと呼ばれている、企業のM&A、経営破綻、事業再編などを利用して株価が上昇した段階で手放し収益を得る手法を行っている。
イメージ棄損による株価の急激な低下によりこういったファンドの標的となった。
レオパレスは6ヶ月以内に臨時株主総会を開催しなければならない、レノの要求に対してどのような対応をとるのか・・・
まるで「ハゲタカ」を見ているような気分です、動きを注視していきたいと思います。
※今回の記事作成に関して日経新聞有料版、及びテレビ東京ニュースより抜粋引用しています。
日経新聞デジタル⇒https://www.nikkei.com/
テレビ東京ビジネスオンデマンド⇒https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/nms/news/post_177260/