読み捨てー捨てません。返します

文字中毒の私です。読み飛ばす本の画像に、簡単な感想を載せています。

『はぶらし』『虎の尾』『五弁の秋花』『ご破算で願いましては』

2021-06-19 13:51:23 | 日記
近藤史恵『はぶらし』読了
子連れで転がり込んで、「歯ブラシ買ったら返すから」と新しい歯ブラシ借りて、買ったら借りた使いかけ歯ブラシを返してくるような高校時代の部活仲間。
お人好しな主人公は、追い出せずにさて困った。
今野敏『虎の尾』
沖縄の武術が空手の元だそうな。
今は東京で整体を営む弟子を、沖縄の師匠が訪ねて来ます。生きる方向が違った兄弟子を探して、。というお話です。
梶よう子『五弁の秋花』
江戸の何でも屋「みとや」の兄妹の、不遇に負けずたくましく生きていく人情話。シリーズになっています。
 
梶よう子『はしからはしまで』
江戸の何でも屋「みとや」は、今でいう百均の様なお店で、はしからはしまで同一金額です。
工夫して店を盛り上げるしっかり者の妹お瑛に、不幸がまい込みます。が、負けません。
梶よう子『ご破算で願いましては』
江戸時代の100円均一店(三十八文均一だけど)を開く、『みとや』の兄妹の話。いろいろな事情の人が絡んでますけど、面白くさらっと読めます❤️
 
 

『見えない貌(かお)』『岩窟姫』

2021-06-19 13:38:56 | 日記
夏樹静子『見えない貌(かお)』
嫁いだ一人娘が、ダムから遺体で見つかる。母親には、理想的な娘の貌しか見えてない。娘がSNSで繋がったメル友は、誰か⁉️
円満夫婦を演出する夫の浮気、大人の振りをする高校生。若者メールを気取る40代。
ラストは夏樹さん得意の、子供のためには命も投げ出す母心で締めくくります。真犯人と思い込まれて、命懸けの罠に嵌められた高校生の父親の戸惑い。貌と同じく心の中も、見えませんよね。
近藤史恵『岩窟姫』読み始め。
モデル体型蓮美と小さく愛らしい沙霧は、タイプは違うけれど仲良しアイドル仲間。
ある日、沙霧が飛び降り自殺をした。ブログに〝蓮美に苛められて怖い〟と書き残して。
突然のスキャンダルに全ての仕事を失い、蓮美は引きこもりに。
やがて、太った蓮美は、真実を探り始める。(犯人は誰だ❗)
うーん、私が作家なら、実は沙霧は疲弊していて、元気な蓮美を疎ましく思っていた、、とか。
やっぱり、あまり面白くないわね。
さて、史恵さんはどう展開してくれるかな。楽しみです💓
近藤史恵『岩窟姫』読了
何と❗林作家の筋書き通り、沙霧はアイドル仲間の蓮美をスキャンダルに巻き込むために、偽苛められブログをアップしてマンションから飛び降りたのよ。
理由は、蓮美の商品価値を無くして売春から守る為でしたが。
最後は、家族の絆に気付かされて新規巻き直し🎈うん、頑張れ👊😆🎵

『老いの片付け方』『プロフェッション』『マインド』

2021-06-19 13:32:47 | 日記

『老いの片付け方』は、物の断捨離のみでなく、自らの始末の付け方も参考になりました。さて、その前に駐車場の草を何とかせねば‼️

今野敏『プロフェッション』
大学の研究室が舞台。我が儘カリスマ教授の失踪から、寄生虫の感染症で死者が。超能力を持つSTが解決と、いつもの結末。ちょっと、ずっこいよね。
今野敏『マインド』
マインドコントロールの催眠術を使った事件。科学の裏側には、やはり人間の思いが張り付いています。

『薔薇を拒む』『私の命はあなたの命より軽い』

2021-06-19 13:27:26 | 日記
近藤史恵『薔薇を拒む』
施設からいわく付き美少年ばかり、電波も通じない山奥に呼び寄せる大金持ち。〝薔薇〟から、修道院の秘密を想像したのですが、まあ世間から見れば歪んだ愛情には変わりませんね✨しかし、いくら愛情有っても他人と入れ替わりますかね❓自分本人は、永久に愛されないことになるんですよ。マゾですかいな⁉️
近藤史恵『私の命はあなたの命より軽い』
❓どうして❓と言うタイトルですが、中学生三年生が恋人の大学生の子供を妊娠したら、どうしますか⁉️
全てに平凡な 姉が里帰り出産すると、9歳下の美少女妹と両親がおかしい? 妹に寄り添い立ち直らせ、東京の大学生となった妹だが、夫がいやに身なりを構うようになったのだが。大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせれば、本当に大丈夫になりますか⁉️

『愛されなくても 別に』

2021-06-19 13:24:37 | 日記
武田綾乃『愛されなくても 別に』
都内私立大学に通う四人の男女。宮田は、浪費癖で離婚した母親の家事一切を支え、養育費が払われないため、深夜コンビニバイトで正業の母親に毎月八万円渡している。その上、保険としての奨学金には手をつけず学費も稼ぎ、日々機械のように生きている。
江永は、10歳で実父に犯され、実父が死亡ひき逃げ犯罪で逃亡し、母親と逃げるも生活のため売春をさせられてきた。売春相手に殺されそうになり、生活を変えたいと言う江永に「私を置いていくなんて、許さない!あんたの写真をばらまく。」と、言われ本気で母親を捨てる。
地味宮田と金髪パンク江永は、ひょんなことから知り合う。宮田は、父親から毎月八万円の養育費と手紙が届けられていたこと、奨学金を母親が使い込んでいたことを知り、江永のアパートに逃げる。
虐待されても子供は親の愛情を求めるもの、と言われていますね。
これは、漸く求めても無駄と知り 親を吹っ切れた子供たちの話です。
悲惨な二人に比べ、ピンク一色の高級マンションに毎月飛行機でお世話に来る母親をもつ木村、全国チェーン店の出来の悪い御曹司堀口も、不幸と言う。
『不幸比べをし始めると、どんどん不幸を求めるようになる』
この言葉も、タイトルも納得です