医師による子育て情報です。お堅い岩波新書ですが、赤ちゃん目線やらお出かけ先での一コマ風で、読みやすい。
しかしながら、1967年発行はいかにも古い情報かも。初めての育児に、基礎編から取り組もうとする新米パパママ
ならまあいいかもしれない。
多少は誰にでも?トラウマだったり、消えない恨みだったり、怨念や憤怒というものがあるのかもしれない。
その原因そのものは、消えたり忘れたりはしない。では、ずっと苦しい思いを抱えて生きていくのか?
自分中心に考えて、話したり行動したりすることで、後悔でなく前向きに生きていこうという本です。
心理学者でも精神科の医者でもなく、カウンセラーが丁寧に事細かに説いていますので、面倒なら飛ばして太字だけ
さっと読めばよろしい。
TBSテレビ「王様のブランチ」で紹介されたブックセレクションの数々。この中には、きっと読みたくなる本が見つかる
はず。読書の道案内にぴったりの1冊です。
横関大さんに惹かれて、第56回江戸川乱歩賞受賞作『再会』を読む。こんなの書いてみたいわあ、書けるかなあなんて世迷い事は、後ろの選考審査文読んだら、直ぐに無理って理解できます
横関大『彼女たちの犯罪』。
イケメン医師に関わる四人の女と復讐劇?
各女性の個性は面白いけれど、完全犯罪には無理がある。この計画じゃあ絶対バレるって
復讐って、刺し違えるくらいの覚悟と度胸が要るのですよ。だから、レイプされて息子を産んで、癌末期の理子さんの逃げ勝ち。それでも自分亡き後が、医師に似た写真1枚で息子の将来が保証されるかは分からないし。
死んだ筈の医師夫人が、オムライス一つで見つかってしまうラストは、余韻あって秀逸。ひょっとしたら逃亡に疲れて捕まりたかったのかも。人間、ずっと孤独 は辛いもんね。
ブログ主が『自分の青春と共通』という浅田次郎の「霞町物語」読んでみたけど。華やかな都心一等地生まれでない私には、殆ど共通点無いわおまけに都立の指折り進学校って、。
内容的にも感覚的にも物質的にも何処の国の話状態です。
横関大『グッバイ・ヒーロー』
電車内で読み終えた。
読者の琴線に然り気無く触れていく彼の文章は、職人技と言えるね。
ひたすら毎年一作の長編を自らに課して受賞に至った8年間は、きっちりその後に活かされてる。
横関大『沈黙のエール』
市役所勤務しながら、毎年江戸川乱歩賞応募して8年目に受賞したって(受賞作は『再会』)。
人物描写に、今迄の経験がきっと活かされてるんだろうなと感じます人生に無駄はないと言うか、作者が無駄にしていないのよね。
困った兄の独特な男の美学に、ホロッと来ます
横関大『いのちの人形』は、クローン人間の話。いのちの話は、簡単にはいかないね。
「亡くした家族を取り戻したい」に世間は同情するかもしれないけれど、密かに臓器移植や永遠の生命を望んだりする金持ちも現れるだろうし。
何よりそうして造られた人間は、自分の存在をどう受け止めたら良いのか。
クローンではないけれど「障害を持った子を、親亡き後に看させるために」「白血病の兄弟のために産んだ」なんて話は、ネットでも見る。
その子の命や人生は、その子のものなのに
東野圭吾『真夏の方程式』
子供の時代に人の死に自分の手が関わったことは、その後の人生への影響は計り知れない
誰もが湯川博士のように、推理でき的確な助けの出来る能力を持てはしないだろう。そして、果たしてそれが正しかったか等、誰にも分からないのだ。
『潮待ちの宿』は、人情話だけでなく、江戸末期の時代の移り変わるときの政治、経済、女子の生き方等をミステリーに混ぜたもの。「待つ」意味も変わっていきます。事件毎に分かれていて、 読みやすいですよ。
横関大の作品は、根底に暖かいヒューマンが流れていると感じる。
『ピエロのいる街』も、ピエロが次々と都合よく人助けしていく。
〝イイハナシダナー〟です。
最後にピエロは市長を助けて、、ちょっ、ちょっ、ピエロの正体は市長では
思い込みは、いけませんね
詐欺には、気を付けましょう