木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

こんにちは、家具のよろこび福山です。



「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」を読みました。





かつて「木村の前に木村無し、木村の後に木村無し」と謳われた

柔道家　木村政彦の生涯をつづったノンフィクション。



1日10時間超の猛稽古で

日本最強の格闘家（恐らく世界最強）となったものの

戦争で全盛期を奪われ

戦後は生活の為にプロ柔道興業→プロレスと移行し

力道山との日本選手権に敗れて表舞台から姿を消してしまう

木村政彦の生涯が、様々な資料・証言をもとに綴られています

（木村の死後、グレイシー柔術の台頭で

再び注目が集まりました）。



プロレスや格闘技系の書籍にありがちな

「過去の伝説」系のエピソードの真偽を

丁寧に検証している姿は好感が持てます

（が、最後に強烈な都市伝説が1つ提示されるんですけどね）。



他にも、戦前の日本柔道界や

戦後の講道館一極集中の柔道界の解説、

プロ化した事で木村が柔道界から無視されたり、

プロレスマスコミから「力道山に負けた男」のレッテルを貼られ

過去の柔道王の栄光まで否定された話など

興味深い話が満載です

（まさに歴史は勝者によって作られてます）。



2段組みで約700ページもあるビッグボリュームな本で

価格も2,730円とお高めですが

読み応えがあって面白いですよ～。



エリオ・グレイシーvs木村政彦
（全盛期を過ぎて、大して練習していなくても、この強さ）




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