YOUのぐうたら日記 in 四国

文章教室へ

今年度初めての文章教室。

行く前に立ち寄った郵便局で友人と会ったら、
「まだ文章教室に行っているんですか? フリーライターとして仕事しているんだから、まだ学習って必要なんですか?」
と言われたが、
「行ってもうまくならないし。行かなくてうまくならなし。小説は、記事を書くとか、テープ起こしする、要約文にするみたいな簡単な文章の世界とは違うね。随筆ともまた違うし。才能がないのかもね」
と答えたら呆れられたが。


先生に新年の挨拶をすると「香川菊池寛賞の第一次予選を超えていたの?」と聞かれた。
「超えていません」と答えると「おかしいなぁ、もう一人ね、僕の関係者で書ける人が出していて、その人も一次予選を超えてないと言うんだよね。今年から30枚以上となったから、選考傾向をかえたのかなぁ」と言う。
先生が気を遣っているのが分かる。
教え子の私にまで気を遣う必要なんてないのに、そこが師の律義なところ。

別に傾向を変えても、いい作品はいい。
実力が伴ってないだけ。

私は、8年くらい応募してなかったし、去年はウォーミングアップみたいな感じで、締め切り前の1ヶ月でささっと書いて応募したのだから、別にそこまでは凹んでない。

その反対で、まだ書き直ししたいと応募してから考えるようになっていた。
作品には「手紙に全てを書き、写メまで添えて、女に送りつけた」ということと「睡眠薬を飲んで手首を切った」という続きがあるのだ。
最初のリード部分を「10周年記念誌」から書き始め、全て書くつもりだ。
書き足さねば…と思っていたのでかえっていい。
もっともっと、男の身勝手な全てを書き込むつもりだし、心情もはき出すように書く。

昔、S先生が、国鉄の民営化の際にもめたことがあったそうだ。
その際、飛ばされそうになったら、「全て書きますよ」と一言だけ言ったという。
すると相手は困って、首切りをやめたそうな。
大衆に向かって書かれたら、痛いことがあったのだろう。
書かれるという行為の怖さを私だって知っているつもり。

高松の県関係の冊子の原稿依頼もそのままになっているが、それも小説風にして、「10周年記念誌」「手紙に全てを書き、写メまで添えて、女に送りつけた」「睡眠薬を飲んで手首を切った」ということを掌編小説で書いても面白いかも。
県内の事業所とか、図書館とか、県関係に置かれるので、みんなが読んでくれる。


この1次選考予選で、嬉しかった(?)or 驚いた(?)ことは、去年のクリスマス過ぎくらいに、メールで「YOUファン」という方から、「第一次予選通過作品名と作者が出ていました。期待でずっとずっと発表を毎日見ていました。YOUの名前がなく残念でした。期待していたのに…。もしかして、ペンネームで出されているということはありませんか?」と書かれてあったこと。
ペンネームでは出してない。
その熱心な方のお知らせで、予選通過作品を確認することができた。
感謝だった。


今日の教室は提出されていた作品もエッセー1本だけ。
四国新聞や朝日新聞、読売新聞などに出ていたコラムやエッセー、短編小説といったものを読んで学習した。
先生は厳しいから、いい作品だとは言わない。
そういう真摯な姿勢がやっぱり好きだ。

今年こそ、仕事を減らして納得がいくまで小説を書く。
それと書道作品も作る。
今までは教える側の書道だったが、今年は、自分の作品つくりのための書道をする。

帰り、教室仲間のKさんに「YOU、先生が元気なうちに賞を取ってあげてよ」と言われた。
賞を取られる方の年齢は60歳以上70歳あたりが多い。
その年齢になるには、まだ10年~20年はある。
別に急いではない。

うん、本当に…、元気なうちにいろいろ吸収しておきたい、とそれだけは切実に思う。
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