L&G元会長に懲役18年 被告は控訴
2010年3月18日 13:27
疑似通貨「円天」を使った健康寝具販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」による巨額詐欺事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の罪に問われた元会長、波和二被告(76)の判決公判で、東京地裁(山口裕之裁判長)は18日、求刑通り懲役18年の実刑を言い渡した。波被告は控訴した。
高齢者らを標的に、被害額が1000億円を超える巨額詐欺事件は、起訴された全員が一審段階で有罪を言い渡された。
山口裁判長は判決理由で、L&Gについて「波被告が経営方針のすべてを決定、掌握するワンマン経営の会社」と指摘。事業収益を得る手段はなく、「協力金」名目で集めた資金を、過去の協力金の元利金支払いに充てる財務状況だったことを熟知していたと認定した。
そのうえで、元利金が保証されているとだますため、大規模なイベントや演出など様々な方策を講じていたとして「一連のだます手段は大胆かつ悪質。高度に組織的な犯行だった」と判断した。
「強制捜査で妨害されなければ、円天事業が軌道に乗り、元利金は返済できた」などの波被告側の主張に対し、「事業の根拠は全く不明で、妄想の域を出ない。弁解ともつかない妄言を繰り返した上、自己正当化に終始している」と厳しく指摘した。
波被告は公判で起訴内容を全面否認、弁護側も「詐欺の故意はなかった」などとしていた。
判決によると、波被告は2006年から07年にかけ、「年36%の利息と元本を保証する」などと虚偽の説明をし、31人から計約3億2700万円をだまし取った。
検察側の論告などによると、L&Gは出資者約3万7千人から約1285億円を集めたとされる。
事件を巡っては波被告を含め同社幹部ら計22人が起訴され、波被告以外の21人はすでに一審で有罪判決が出ている。
L&Gは07年11月、東京地裁が破産手続きの開始を決定。破産管財人と被害対策弁護団による回収額は約2億5千万円にとどまっている。
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1801J_Y0A310C1CR0000/
ウソをつかない佐々木景子さんは刑事事件の被疑者か被告人
二度にわたり虚偽の送り先を指示した佐々木景子さん
佐々木景子さん 過去のトラブル報告
有限会社ヒューマンリアライズキー 会社履歴と現況調査