緊急小口資金だまし取った疑い
2020年9月15日
新型コロナウイルスの影響で収入が減少した人が当面の生活費を借りられる国の制度を悪用して現金をだまし取ったとして、65歳の元暴力団員が警視庁に逮捕されました。
逮捕されたのは、神戸山口組系の元暴力団員で解体作業員の滿潮容疑者です。
警視庁によりますと、滿容疑者はことし5月、生活に困った人が当面の生活費を無利子で借りられる「緊急小口資金」と呼ばれる国の制度を悪用し、東京都社会福祉協議会にうその申請を行って現金20万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれています。
「緊急小口資金」は、ことし3月から新型コロナウイルスの影響による失業や休業で収入が減少した人も対象となり、上限額が20万円まで引き上げられたほか、収入が減ったことを証明する書類がなくても申請できるようになっていました。
暴力団員の利用は禁止されていますが、警視庁によりますと、滿容疑者は当時、暴力団員であることを隠した上、収入が減っていないにもかかわらず申請していたということです。
調べに対し、「お金をだまし取ってはいない」などと容疑を否認する一方、「もらえるものはもらいたかった」と供述しているということで、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200915/1000053917.html