主婦&薬剤師ゆうこの ワガママにっき

主婦&薬剤師のふたつの顔を持つ
変なおばちゃんの日常を気の向くままに綴ります。 

今年も買いました~♪

2018年01月12日 15時50分55秒 | できごと




アナログ人間のゆうこにピッタリな一冊。
学生さんは「今日の治療薬」を利用してる人が多いみたいですが、「今日の治療薬」は医師を対象として書かれているので、薬剤師として必要な情報(粉砕の可否、腎機能低下時の危険度、妊婦への投与の可否など)が載っていて適応外情報も得られるので重宝しています。



購入特典のスマホアプリもすご~く便利で、構造式や外観写真も掲載。
外出先や休憩中に「あれ?なんだっけ?」とか、「薬は合っていたかしら?」とか「投与量は適切かしら?」とか気になったときに、ササッと調べられて助かってます。

患者様にお渡しして薬歴入力時に気づいてしまうこととか、帰宅途中や晩ごはんの支度をしていたり、入浴中に急に気になり出す事ってありませんか?
そんなときにも確認できるし、日常会話で薬の事を聞かれたときも活躍します。

薬剤師の仕事って簡単じゃね?
処方通りに数えて袋詰めするだけだろ?

いえいえ今は昔と異なりチーム医療のご時世。
薬に関することは薬剤師にチェックしてもらおうって事になっていて、処方箋に不備があるときとか、処方内容に疑問を感じたときは疑義照会と呼ばれる問い合わせをして、医師からの返答をもらい、処方箋と薬歴にその内容を記載しないといけないきまりになっている。

処方箋には薬の名前や処方量などがか書かれていて、病名とか怪我の状況の記載はない。
処方目的を含めて薬剤師が知りたい情報は書かれていないことは一般の人々には知られていないし、調剤薬局と医療機関は別であることを理解してる人は少ないんだよね。
調剤薬局の薬剤師は処方内容と患者さまとのやりとりで病状や怪我の具合を推測し、薬歴に記録したり投薬時の指導をしたりするから…。

たまに話がかみあわなかったり、珍騒動が起きたりする。

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薬学部が6年制に移行してからだいぶたち、調剤薬局は在宅とよばれる患者宅を訪問して薬の管理をしたり、相談に応じたりするのが主流となりつつある。

国の医療費削減政策はもちろんだけど高齢化社会で通院がままならないケースも増え、在宅診療所も増えてきた。
これからの薬剤師はオールマイティじゃないといけないのかも。

たとえば整形の門前薬局(←医療機関の近くにある調剤薬局をこう呼ぶことが多い) 、一見簡単そうだけど、高齢者は複数の医療機関にかかり多剤併用していたり、腎機能や肝機能などの低下がみられるから思わぬ副作用に見舞われたり相互作用が出てしまったり。

透析患者様の処方箋を扱ってると薬薬連携の重要性を実感します。
大学病院とか他院に疑義照会とをかけるのは緊張してドキドキするし、FAXのみの医療機関のときはちゃんと送られたかどうかとか、気づいてくれるだろうかとかとても不安になったり。

疑義照会の返事を待つ時、時間の経過がとても長く感じられ、仕方ないことなんだけど患者様に申し訳ないなあと。
お薬手帳をもっともっと活用できたらそんな事も少なくなるのになあ、と。
カルテも薬歴ももっとしっかり患者様の背景を記録するようになるといいのになあと。

昔なら馴染みのドクターが総合的に判断してくれたり、受付の人とか看護婦さんが声をかけてくれて世間話に花が咲いたり。でもその会話の中に治療のために必要な情報が含まれていたりするから…。無駄にはならないんだけどね。

いつしか事務的になってしまい、医は算術ではないかと思うほど…。

今は薬をめぐる医療訴訟が起きたときに医師ではなく、薬剤師が責任を追求される。
薬剤師の役割が明確化されるということは責任も問われるということ。
そのための国家資格なわけだからね。

昔は薬剤師をめざす人は限られていたけど、いつしか時給が高いとか別の次元で薬剤師をめざす人が増えてきた。

薬剤師は物として薬をとらえるだけではなく、患者様や家族に対して医師や看護師や介護士とは異なる角度でアプローチし、相談しやすい相手として活躍してゆかないといけないはず…。

そのためには自己研鑽に励まなければならないし、大なり小なり「投資」も必要かと。

と、いうわけで、今年もこの本と一緒にがんばるぞーっ。

でもさ、あと何年働けるかは神のみぞ知る世界…。


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