主婦&薬剤師ゆうこの ワガママにっき

主婦&薬剤師のふたつの顔を持つ
変なおばちゃんの日常を気の向くままに綴ります。 

マロンとブランデー~人生の終焉を迎えるには

2015年10月12日 11時06分07秒 | できごと

マロングラッセ

高級すぎて敷居が高い。

栗の季節ですねー。
職場でも栗の話題が。なんせ地元のかたは栗の木が庭にたくさんあって、様々な形で楽しんでるようです。

「渋皮煮」
簡単なようで簡単じゃない。

栗の外側(鬼皮)だけむいて、重曹であく抜きし、シロップで煮て一晩放置。
汁に砂糖足してさらに煮て栗を戻してさらに煮る。
仕上げにブランデーたらして瓶に詰める。

作り方はいろいろある。
ゆうこの本によると熱湯に5分浸して鬼皮をむくと剥きやすいとかいてある。
上から剥くらしい。




秘密兵器





その昔横浜に住んでいた頃、生協で衝動買い。

九州の頃は行橋に栗拾いに行き、ドデカイ栗をしこたま拾ってきて、栗ご飯にしたり渋皮煮にしたりお菓子作ったり。(←たまには主婦らしいことをしたりもする。)

くりくり坊主のおかげで楽しく剥けるし。ちょっと手が痛くなるけど。

でも旦那君は茹でて放置し、包丁でまっぷたつに切り、スプーンでほじくるのが好き。

美味しい栗を毎年送ってくれた旦那君の母は施設暮らし、運動会と言えば栗をゆでてくれたばばは2才児の理解力しかなくて、なんだか切ない…。

子供だった私たちも共に白髪が生え、体力にめっきり自信がなくなる今日この頃。

冷凍庫に放置されてた栗を使って渋皮煮を作ってみた。

美味しい♪

秋深き 隣は何を する人ぞ

ばばは川柳や俳句が好きなので、短冊を買ってきてあげようかと。

残された日々はあと何日か…。

終わって欲しいような終わって欲しくないような複雑な心境。

4才児→3才児→2才児と退化し、手を繋ぎたがるばば。
考えようとすると頭が痛むらしい。
でも調子がいいときは難しい本を読んだり、テレビや新聞の話題を教えてくれる。

自分もそろそろ老化の真っ只中に突入しつつあるようだ。

共に支えあいいたわりあいながら暮らしていけたらそれで充分。

なのに外野が…。

これでもか、これでもか、というほどの苦しみと悲しみと屈辱をあじわい、死にきれないから生きてるだけの時もあった。

大切なものはカビてしまったり、腐ってしまったりしたけれど、

じじ二人をみおくったあとは家族は誰も欠けてはいない。

残された時間を有意義に暮らすには、まわりに惑わされないことだ。

何が大切で何がしたいのか。

何が嫌で、何がストレスの原因なのか。

だいたいわかったつもりだったけど、幸せの基準を間違えていたようだ。

人間は欲深い生き物だから次々と理想が高くなっていく。

欲しかったもの。
旦那様にそっくりな優しい息子。

やりたかったこと。
普通の暮らし。

手探りでなくしたものを見つけてみようと思う。

10年以上の歳月の中、時が止まった家の中でほこりをかぶり朽ち果てたものもあるけれど、無事だった思いでの品々もたくさんある。

たくさんの思い出が頭の引き出しの中から出てきた。

大切な記憶は頭の引き出しの奥深くにしまわれて鍵をかけて大切に保管される。
引き出しは何億個もあるから自分でも忘れてしまってるんだ。

辛いことや悲しいこと、忌まわしい記憶はしまいたくないから頭の中で常に渦巻いている。だから夢の中に出てくるし、モヤモヤした気分になる。
それを作り出したのは他人の無責任な言動。

年を取ると鍵が開きにくくなり、人を疑うようになってしまうことばかり起きると固く固く鍵を閉めてしまう。
言い方を変えるとこころを閉ざす。
自閉症も同じじゃないかと。

それを世間ではうつ病だの認知症だの呼び、白い目で見てまともに取り合わない。

追い詰めたのは世間の人々なのに。

繊細でまじめで律儀なゆえに人に気を使い、優しく明るく振る舞う。

明るい人って、実は…。

お笑い芸人さんがストイックなのはこういう理由かもしれない。

ばばと暮らして気がついたことがあるんだ。

娘なのに知らなかったことが山ほどあって、昔の話をすると(←楽しい話だよ)、懐かしそうに語りだして表情も明るくなる。

たとえ同じ話を繰り返そうとも同じように会話を楽しめば、やがて疲れて床にはいる。根気がいるけど自分も楽しんでしまうか何かをしながら聞き流せば気にならない。

でもどうしても時間に追われるから子育て中みたいに「早くして!」とか、「時間ないからあとで!」と言ってしまってる。

時々悲しそうに「忙しそうだからあきらめてるんだけど…。」と言いながら下をむく。

外のゴミ箱にお気に入りだった茶碗や花瓶や文房具が壊れた状態で入っていた。

握る力がなくて落として割れたもの。
開かなくてかんしゃく起こして投げつけて壊れたもの…。

壁を見るとシミが残っていて、たれたあとがある。

ヨーグルト、ジャム、ビン入りの箸休め等々。

子供たちの不登校騒動の最中、ばぱはばばなりにじっとこらえていたのかもしれない。

自分の都合しか考えていないことに改めて気がついた。
なみこさんの一言がなかったらまだきがつかなかったかもしれない。

怖くて一人で入浴できないと言うから(←最近は素直)、昨日背中を流してあげた。

背骨が変形して背が丸まってるのは知っていた。
湾曲した背骨が今にも皮膚を突き破って出てきそうなほど。

アタックナンバーワンだかサインはVだかのワンシーンをふと思い出した。海老ぞりしすぎて背骨がおれて…。

擦れるのだろう。赤くなってしまってる。
最近はポツポツも出やすいようでおなかの辺りや太ももが見える位置なので気になるようだ。
たぶん肝機能も低下してきたのだろう。

「軽い糖尿病だけど心配するほどじゃないから。」と検診結果を見ながら主治医。年を取ると膵臓の働きも鈍る。

一説によると心臓の力も衰え血流が悪くなるから全身に血を送るために血圧が高めになると。

手足が冷たい。

栄養が吸収されにくく、体重が減っていく。

「スリムになってかっこいいじゃん。」と誉めてみる。

「そうかしら。」とちょっと元気になる。

たいしたことないなら「糖尿病」なんて口にしないで欲しい。もう87才なんだから下手にいじるより自然体で暮らしたほうがいいと思うんだ。
アムロジンなんて飲んでも飲まなくてもばばには意味がないみたいだし。
精神的に上がるんだから。

薬剤師がこんなこというのもなんだけど、

医療には選択権があっていいと思う。
検査するかしないか。
手術するかしないか。
そして、薬を飲むか飲まないか。
どんな薬でどのような効果があって、どんなリスクがあって、なぜ飲まなければいけないのか。その説明を受けて飲み始めるんだけど、途中で何かあったら中止なり変更なりして欲しい。
なぜ、その症状を押さえる薬を追加して、そのものを中止にしないのか。

タケプロンの味覚障害でごはんが食べられない時期があったのに気のせいで片付けられてしまった。

セカンドオピニオン。
別の病院をすすめてみたけど大病院志向が邪魔をする。

3ヶ月に一度ではなく常に診てもらえる町医者に連れていきたい。
自然死を迎えるための緩和ケア医を求めているけど、そんなもん田舎じゃ無理かな。

人として最期まで凛として生きるには。

自分のことを含めてこれからの我が家のテーマかもしれない。



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ゆうこさんへ (なみこ)
2015-10-13 03:00:27
こんばんは。

睡眠障害が治らなくて、眠れません。
今でも、遠出は自信がなくて怖いです。
本当は、奈良の正倉院展に行きたいのですがたどり着くかどうか不安で・・・。

私にとって、普通の生活ってどんな生活なのかなぁ?
フルタイムで働きたい。
USJに行きたい、正倉院展に行きたい、一泊旅行に行きたい。
パート以外は引きこもりの状態から抜け出したい。
引きこもりで家に居るけど掃除も、買物もしない。
怠け者になっちゃた。
このまま人生が終わるのは絶対に嫌。

でも、いつか出来る様になると信じてますよ。
お金が無くなって来たから、もっと働かないといけない状況がすぐそこまで来てるし。
追い込まれると強くなれそうな来てるがします。
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ゆうこさんへ (なみこ)
2015-10-13 03:04:59
すいません。
なぜか二回投稿してしまいました。
削除して下さい。
最後の文章も間違いました。
「気がします」です。

ごめんなさい。
返信する
なみこさんへ (ゆうこ)
2015-10-13 03:42:19
とりあえずひとつ消しました。
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