主婦&薬剤師ゆうこの ワガママにっき

主婦&薬剤師のふたつの顔を持つ
変なおばちゃんの日常を気の向くままに綴ります。 

学校差別と偏見

2015年05月02日 23時06分54秒 | できごと

学歴社会

誰が名付けたのだろう?

いつからこうなったのだろう?

優等生と呼ばれ、受験校に進学し、薬学部に現役合格し、薬剤師になった。

遊ぶこともほとんどせずに親が敷いたレールの上を走り続けた。

大人になったらいい思いができるという言葉を信じて。

当時、母校の薬学部は大学のお荷物だとか、名門医科大学の名を汚すとか、いろいろ言われたが、今はどちらかというと、名門もどき?

ツルの店に買収されたとき、本社から応援に来た薬剤師さんに「昭和大学の薬学部ですか~。すごいですね~。」と、誉められたが、就活(?)の時には「どこですか?」とか、「知らないですね~。」とか。

名門私立は、共立薬科大学(現慶應義塾大学薬学部)、東京薬科大学。
別格が、東京理科大学薬学部。
有名なのが明治薬科大学と昭和薬科大学。かな?
北里は有名だけどお金持ちしか入れてくれなかった。(←進路指導の先生から寄付金払う自信があれば受けてよいとはっきり言われた。)

昭和薬科大学はお嬢様が多く、(当時はどこもだけど)、おっとりした美人が多いという噂だった。
名前が似ているからよく間違えられて、「昭和大学の薬学部です。」と訂正すると、「それって何?」みたいなことを言われたり。

昭和大学というよりも昭和医科大学と言ったほうが通用する。

昔はそうだった。

薬連のテニスの試合や理工連のテニスの試合でもちょくちょく間違われ、相手が勝手に勘違いしたのにがっかりされたこともたびたび。

医学部出身のドクターの娘さんも多く、お嬢様もたくさんいたんだけど…。
創設15年程度の新参ものは歴史と伝統がある学校にはかなわなかった。

すべりどめに受ける人が多くて、合格発表で補欠合格の人数がやたら多かった。正規の合格者は第一希望や第二希望の大学に行くので辞退者が続出するらしい。

いまみたいにAO入試はなかったし、大学受験はたいがい2月で日程はずれていた。
受験料が無茶苦茶高いからたくさんは受けられないけどその気になれば何校でも受けられたんだ。

偏差値40台だったけど

その年は共通一次(←今のセンター試験)元年だった。
いきなりの5教科7科目受験のスタート、国立大学の一期校二期校制度の廃止にともない浪人生が私立に押し寄せた。

例年ならば1.5倍の昭和大学薬学部も競争倍率16倍!受験会場に溢れる人、人、人。

第一希望も第二希望も落ちたけど、辛うじて合格できた第三希望。

千葉大教育学部は共通一次の社会の点数が壊滅的であっさりあきらめ…。

今に至る。

今でこそテレビCMで「医系総合大学」と宣伝してるけど、東急の車内広告で「富士吉田の大自然の中の一年間はかけがいのない思い出になり医療従事者としての思いやりを育てます。」なんて書いてあるけど、

昭和大学憲章で医療従事者としての倫理と理念を唱ってるけど、

在学中も卒業当時も無名だった。

卒業後はいきなり一人立ちは怖すぎるので藤が丘病院で半年間研修生として働いた。お給料はたったの5000円。
千葉大学病院はお金を払って研修受けるからそれよりもましかなと。

13人いたんだけど、採用は10名。

「あなたみたいにさばける人はさばけない人の悪口を言う。うちのようなところには向かない。もっと力を生かせる職場を見つけてがんばるべきだ。」と、断られたのを鮮明に覚えてる。

そのときはその言葉の意味がわからず、誰かが陥れたのかとか疑ってみたりしたけど…。

50歳過ぎて、あれから30年たって、その意味がわかった気がする。
ブレイン君がゆうこにあれこれ言うように、ゆうこは「おばちゃん(←固有名詞です)」に対して違和感を感じたり、羨ましく思ったり、妬んだりしている。

集団での仕事に向かないということか?いや、違う。

仕事がデキル人はさばけない人を足手まといのように感じたり、差別的態度をとり、職場の和を乱すということだ。

さばける人は無意識に他の人の仕事までやってしまうということだ。
下手すると「さばけないから仕事が増えてしまう。」なんて聞こえよがしにいってみたり。

真面目にがんばったことが大学病院の薬局長の目には別のようにうつったのか?

いや、薬局長は投薬専任だから現場にはいない。窓口は見えない位置にある。

先輩薬剤師の目にそううつったのかもしれない。いや、自分が気がつかなかっただけで見透かされていたのかもしれない。

本当はさばけないんだけど。
セカセカしてるからさばけるように感じたのかも。

いずれにせよ、放り出されて、自力でみつけたのが開院予定の病院。

開院準備からのスタート。
「三流大学出身でもちゃんと仕事ができるんだぞって、見返してやる!」

さんざん断られたあとの採用。

認められなかった事実をバネに、母校の名をあげるんだ、なんてだいそれたことまで思ってみたり。

でも、ずっと大学病院の薬局長の一言がひっかかっていたんだ。

「君はさばけるね。」なんてお世辞を言われたりもしたけど…。

まどろっこしいのが大嫌いで単に気が短いだけ。
セカセカやるとなんだか落ち着く。

それが地元の病院に転職してから加速。ゆうれい薬剤師の分まで働くんだから容易ではない。本当は3名なんだけど。助手とふたり。
病床数70床。ないのは産婦人科、眼科、皮膚科、歯科のみ。専門は外科、脳外科。漢方も取り入れていて煎じ薬も扱っていた。
救急指定病院で当時ではまだ珍しかったCTスキャンもあり、近隣の医療機関からの撮影依頼も多かった。
オペも頻繁で血液製剤や医療材料の知識も豊富にならざるをえなかった。
パソコンもスマホもない時代。人脈のありがたみを知り、情報収集のためにたくさんの本を読んだ(かな?)。

倉庫整理の技はそのときに身に付いたのかも。払い出しノートとか、様々な知恵を絞り出したり。

好奇心旺盛だから、知らないものがあれば調べたり聞いたりした。
添付文書を読んで、院内医薬品集を作り、薬の早見表とか、便利グッズを医師や看護師たちに提供したりするうちに信頼が生まれ、頼りにされたりもした。

残念なことに天下りの医師が病院をひっかきまわし、患者をないがしろにすることに腹をたて、誘われるがままに一般企業に転職、調剤を固く固く封印しましたとさ。

そこで偶然旦那君と知り合い、切迫流産を期に仕事をキッパリやめて専業主婦に専念。

おこづかいかせぎに再就職し今に至るわけ。

まさか封印をとくことになるとは思わなかったわけで。

勤務先で素性を知ってるのは薬局長ただひとり。

実務実習で現役の薬学生と直接話せるので、いい刺激になります。
名門大学ほど調剤薬局や4年制卒をばかにしくさる傾向があるように感じるのは私だけではないはず。
むしろ無名の大学の学生さんのほうが目がキラキラ輝いてやる気充分の感じがしますし、大学側の実習担当の先生も感じがよくて面倒見がよさそう。

地方の薬局はばかにされがちですが、

勤務先の薬剤師さんも助手さんも一生懸命で、患者思いの素敵な薬局だと思います。
レベルが高いだけに違和感を感じたり逃げ腰になったりしますが、お互いにフォローしあいながらがんばっています。

ブレイン君はまじめがゆえに口うるさいけど、働き者です。角が取れて丸くなる50代になればさらに人気が出ていい方向に向かうのではないかと。
ゆうことは、相性悪いけどね。
人間ひとりやふたりはどうしても好きになれない人っているからさ。
薬局長じゃなくて本当によかった。ルールでガチガチに固めるのは好きじゃない。

そんなこんなで、いろいろありますよ。だから、凹まないでね。

もとネタ消されてしまったけど、大学のレベルがどうのこうので悩んでみても始まらないからさ、負けずに頑張るもよし、別の道探すもよし。

人はみな迷いとまどうのだから。

だから不安になり誰かの支えが必要。

大切なことは人と比べることではなく、自分の信念をもち、自分を磨き、自分を大切にすること。

そして思いやりと優しさをもち、助けられたら誰かを助けること。

それが支えあいで、医療の原点ではないかと。人を救う仕事、それが医療従事者。人を蔑むものは医療従事者としてふさわしくないんだけど…。

学校で差別する日本の風習、ばかげてることにみんな気がつかないんだね。 ああ、やだやだ。


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4 コメント

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Unknown (くり)
2015-05-03 08:38:02
ブログ、消されてしまいましたね。どうしたんでしょう?
私も新設校出身なのであとからコメントしようと思っていたのですが。

以前の職場でも明らかに、新設校と名門校の実習生に対して扱いの違いがありました。
一度に2~3人受け入れていたので新+名の組み合わせでは目に見えて扱いに差がありました。

自分自身、入社日の挨拶の後、「今は金さえつめばバカでも薬剤師になれるんですねー」って言われました。面と向かってではなく、陰口的な感じでこちらに聞こえるようにですが。
その後も「新設校マジむかつく。足手まといのせいで薬剤師のランクが下がる。」とかよく言われていました。

だから世の中の薬剤師はみんなそんな考えなのかととても不安でしたが…ゆうこさんは決して人をバカにしたりしたない。
それだけで本当に安心できます。ゆうこさん、ありがとう
返信する
くりさんへ (ゆうこ)
2015-05-03 11:46:08
薬剤師は医療従事者としてのモラルに欠けていると思わざるを得ないことがたくさん。
患者や患者家族として接したときに嫌な思いをすることとだらけ。
中にはにっしーさんや赤川さんのように患者本意の真の薬剤師の姿を追い求めてる方もたくさんいますが。
世間一般的には薬剤師に求めるものはとくになく…。だから威張ってみても井の中の蛙(かわず)。学問なんてあくまでも自己満足の世界なわけだし、ガイドラインなんて誰かが作った戯言。
人間のからだは人間ごときにコントロールできるわけがない。精密機器より精密でデリケートで感情を有し、頭が必要以上に発達して…。
感情や思考が身体をも左右する。
同僚や後輩をいじめて何が面白いのでしょう?
人を見下したり蔑んで自分のポジションを保つ。まさにモラルハラスメントの加害者の特徴にかいてあったとおりなわけで。
だから患者様に対して自業自得だの、認知症扱いだのと失礼なことを平気で言ったりしたりするのではないでしょうか。
よかったらブックマークにあげてあるきづきステーションや緩和ケア医の方やこぶた部屋の住人さんのブログ読んでみませんか?
人生観変わります。人の死に直面したり、自分が辛い思いをするからこそ、真の医療従事者になれるのではないかと思います。
その集大成が昭和大学憲章ではないかと。
返信する
学歴が何様 (しんまま)
2015-05-04 09:54:23
ここに書くのは初めてです。
どんなに偏差値の高い学校出ても、欠勤したら意味が無い。w
同じ話しをくどくど、、、下らない武勇伝
机上では評価が良いようです、偏差値天才だから

だったらね、調剤料の算定とか計量混合とか疑義照会とか
お利口さんならスルーするな
とストレートには言いませんでしたがw
少し抑えめに
「これ、算定してはならないんじゃないですか?」
と棒読みで指摘してましたw

どれだけ言っても俺は天才と自分に酔っているので、半期に一度の個人面談表に
管理薬剤師の仕事に対する傲慢さが不愉快でモチベーション下がる
と書いてやりました。w
これは人事部に行くので、、、、、v(^_^v)♪
コイツが辞める時は誰も引き留めませんでしたよ
万歳してました

理科大ですコイツ。
わたし?ゆうこさんの沿線です、五反田に近い大学。
私の時は緩~い大学でした。偏差値だと明治薬科大学と拮抗してたかな?
出身校をやたら気にする薬剤師いますが、出たら同じですよ
何ができるか、何をしてきたかです(o^^o)
返信する
しんままさんへ (ゆうこ)
2015-05-04 13:05:24
しんままさん、こんにちは。
あなたの母校はSF小説で有名な私が大好きな作家さんのおとうさまだかおじいさまだかが創立者のお嬢様、おぼっちゃまが通われる由緒正しき大学。名門なのに忘れててごめんなさいね。
明治薬科大学は田無校と世田谷校があり、テニスの試合でいきましたが、ほとんどの試合はあなたの母校だったと思います。(幹事校だったのかな。強かったし。)
正門から真っ正面に創立者の胸像があり、右手の方の道をゆくと裏にテニスコートが。確か寮も近くにあったような。うわあ、懐かしい。
中原街道沿いで「おとなりさんよね。」と優しく声をかけてくださった上品な方、今はどうなさっているのでしょう?
うちの大学は一年間全寮制で、ひどいことを言う人はいませんでした。実習も和気あいあいで。
病院時代に看護師さんて怖いなあとか、ドクターって雲の上の人って思ったけど、気心が知れてくると案外普通で、ただ単に仕事柄そうなだけで。
でも、薬剤師って怖いなあとか嫌だなあとか思うシチュエーション、子育て中に子供つれていってたびたび。転勤族だからたくさんの薬剤師さんに接したけれど、調剤薬局で納得がいく薬剤師さんはたったのひとり。その方は優しくて…。分包機をわざわざ子どもから見えるように操作しながら声をかけてくれたり、シールや指人形くれたり。
ツルの店でたくさんの薬剤師さんにお会いしましたが、中には要領がよくてOTC担当は能無しがする仕事だから手伝う必要ないと処方箋来ないのに調剤室にこもっていたり。
いろいろなことがあり、自分は向かないと思い込まされてしまったりもしましたが。
55才になる今思うことはなぜ自分は薬剤師として働いているのか。現状に満足しているのか。イメージどおりの仕事ができているのか。
現状にはとても不満を感じている。
とくに彼の暴言と視線に。
だからばばが倒れた時点できっぱり辞めて介護に専念し、その後は新たな道を模索しようかと。
社会福祉士は受験資格の中に実習単位があり、ユーキャンでは取れないことが発覚。
この際だからばばが天に召されたら専門学校でも行こうかしら?父が残してくれたお金で、なんてね。実家の近くに福祉専門学校があるんですよー。でも頭さびたから無理かも…。
マツキヨで働くほうが現実的かな?
心が疲れちゃったからまじめに転職考えよう。
とりあえずはばばと残された時間を大切にして後悔がないように、そして子供たちの巣だつときを迎えたら同居してご近所の方と共に暮らし、共に老いていくのも悪くはないかと。なんせ、45年の付き合いだから。
薬剤師であるまえにひとりの人間として尊厳性を失わず、最期くらい人に蔑まれずに生きていきたい。そう願う毎日です。
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