goo流・キャラネタブログ

ニュースなどを扱います。
あと場合によっては小説というかお話を書く事もあるでしょう。

だったら、普段の政治の仕事もそれくらいの必死さでやれよ。

2018年07月08日 11時10分12秒 | ニュース
安倍首相「救助は時間との戦いだ 先手先先手で対応するように」全力で指示

安倍首相「時間との戦いだ」救命救助に全力を指示
2018年7月8日 10時09分
記録的な大雨で、各地で大きな被害が出ていることを受け政府の「非常災害対策本部」の会合が開かれ、安倍総理大臣は、
「今なお安否不明の方が多数いる」と述べ、被災者の救命・救助や避難誘導に全力をあげるよう関係閣僚に指示しました。

政府は災害対策基本法に基づき、「非常災害対策本部」を設置し、午前9時から、総理大臣官邸で会合を開きました。

「非常災害対策本部」は、防災担当大臣を本部長として、総理大臣が臨時に設置するもので、設置は、おととし4月の熊本地震以来です。

会合で、安倍総理大臣は「今なお安否不明の方が多数いる。
孤立して、救助を求めている方もおり、時間との戦いだ。
5万4000人の救助部隊が懸命に救助に当たっているが、事態の変化に応じ、態勢を機動的に強化するなど引き続き全力で、
救命・救助、避難誘導に当たってもらいたい」と述べました。

そのうえで、不足している物資の提供やライフラインの早期復旧に向けた支援を被災自治体と連携しながら行うとともに、
避難所の衛生状態の確保や仮設住宅の活用など、先手先手で対応するよう関係閣僚に指示しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180708/k10011522641000.html






後手後手じゃねえかよ




バカはこんな時も口ばかりだな
大事なときに宴会やってて何の役にも立たなかったな
さっさと総理を引きずり下ろさないとマジで日本終わる

こんな政権を見るにつけ韓国の文在寅の失政ぶりを
何で笑えようか。



だがまあ、これで
今の自民党政権が庶民に対し
増税を所望する根拠が無くなったのは
これはこれで良いかもな。



自民党へのご意見
https://www.jimin.jp/voice/ 
https://ssl.jimin.jp/m/contacts?_ga=2.146373303.2017562833.1522659499-715035680.1518930958 
自民党のツイッター
https://twitter.com/jimin_koho
首相官邸へのご意見
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html内閣府
http://www.cao.go.jp/goiken.html


【野球】巨人柿沢が契約解除、借金苦で阿部らの道具盗み売却

2018年07月07日 17時42分12秒 | ニュース
【野球】巨人柿沢が契約解除、借金苦で阿部らの道具盗み売却

 巨人は7日、柿沢貴裕外野手(23)が同僚選手の野球用具を盗み、中古ブランド品買取専門店に売却する不正を行ったとして、同日付で契約解除したと発表した。

 球団によると5~6月にかけて川崎市のジャイアンツ球場の選手ロッカーから阿部、長野、坂本勇らのバット約40品、菅野、岡本らのグラブ約20品、マギー、亀井らのユニホーム約30品、スパイクなど含め計110点を盗み出し、売却していたという。消費者金融などからの借金が重なり、生活費に困窮していたためという。

 6月下旬にネットオークションサイトに野球用具が出品されていたことに他の選手が気づき、球団が調査を開始。防犯カメラなどで柿沢がロッカーで用具を盗んでいた事実を確認。7月上旬には本人に事情聴取し、謹慎としていた。

 柿沢は12年にドラフト6位で楽天に入団。16年オフに小山雄輝投手とのとのトレードで楽天から移籍。移籍後、ここまで1軍出場はないが、打力を買われていた。今季2軍公式戦では規定打席には達していないが、48試合で打率3割5分1厘の好成績を残していた。

 柿沢は球団を通して「ライバルであり、仲間と思って一緒にやってきた選手を裏切ってしまい、申し訳ありませんでした」とコメントした。

 ◆柿沢貴裕(かきざわ・たかひろ)1994年(平6)7月30日、鹿児島県生まれ。神村学園では2年夏から3季連続で甲子園出場。12年ドラフト6位で楽天入団。15年から育成選手になるも、16年7月に支配下選手へ復帰。同年12月小山とのトレードで巨人へ移籍。今季は2軍戦で48試合で111打数39安打、9打点、打率3割5分1厘。180センチ、86キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸650万円。


[2018年7月7日15時54分]
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201807070000551.html






巨人軍は犯罪者の巣窟ですか?



小野だっけ
ロッカー荒らしの奴もいたよな
巨人犯罪者多過ぎw


>阿部、長野、坂本勇らのバット約40品、菅野、岡本らのグラブ約20品、マギー、亀井らのユニホーム約30品、スパイクなど含め計110点を盗み出し、売却していたという。


出来心とか魔が差したとかいう量じゃねぇな



かつて長嶋さんは「巨人は永遠に不滅です」と言ってたのに。

巨人は武士道を持つべきだ。



ほほう。
何で巨人に武士道があるべきなのかね?



今の巨人にかけているのは侍のような精神。
そう「侍ジャイアンツ」だ!



それが言いたかっただけなんかい。(  ゚,_ゝ゚)バカジャネーノ?


侍ジャイアンツとは-ウィキペディアより



まあ、昔から言うだろう。
鷹は飢えても穂は摘まず」とな。



しかし野球選手は金銭トラブル多すぎだろ
ロッテの大嶺も闇金だし
借金選手多いね



薬物乱用(清原、野村)
賭博・反社交際(笠原ほか)
暴行・器物破損(山口)
わいせつ(田口)

ここ5年だけでこれ
もう野球放送は当面自粛してくれ
ブログ主の見たい番組なんか潰すなよ!?



ドラフト上位でやたら早く解雇されてるのは素行が問題というが
手癖悪い噂あるやつも多いよな
たいていは公にしないでこっそり戦力外にしてたと思うけど
ロッテといい巨人といいシーズン中に注目ひく形でやめさせるようになったな

ブログ主の知り合いを大家に頼んで勝手に住んでたアパートから追い出させ
あまつさえ虎の子の資産を処分してカネに変えようとした
成年後見人のジジイも巨人の柿沢のことを言う資格は無いクソ外道だけど。



同僚の道具を計110個も盗むとかどんだけ借金してんだよ
110点も盗んで更にネットオークションに出品とかバレない訳ねえだろ



これはどのプロスポーツでもそうだけど契約金の高さは諸刃の剣らしいです。
大体世話になった人や親戚友人に集られたり
金銭感覚狂ったりで長い目でみたらどうなんだって感じみたい



いつ頃からガチな借金生活だったんだろう
楽天時代だったらほかにも問題ありそうだが
巨人に来てからなら東京で調子こいたのかな



普通は契約金の多くを高校や後援会に寄付するんだが?
ブログ主の住んでる地域出身の選手も後援会に
契約金ほとんど渡したって言ってたわ
高校3年間で毎月かなりの栄養費もらってたから
そうやって返すのが昔からのしきたりなんだと。
恐らくこの柿沢もそのしきたりの過程が
今回の問題の起源のひとつなんだろう。



栄養費(えいようひ)とはプロ野球球団側が入団前のアマチュア選手に対して
栄養摂取の支援を建前として渡す金銭のこと。

1965年のドラフト会議導入以前の、
アマチュア選手と球団側の接触が制限されていなかった時代には
広く行われていたものの、現在では裏金として禁止行為となっている。



解雇するだけじゃなくて刑事告訴してくれよ
こんなの無職で野に放たれても困る
ヤクザか半グレになるしかないだろ



巨人では窃盗なんて大した犯罪じゃないだろ
監督からしてヤクザに1億円渡しちゃう球団だもの
窃盗転売なんてお手の物だろう



本人が金にだらしないってのもあるだろうけど、
「後輩にはおごらなきゃいけない」という伝統も問題だろ。

欽ちゃん球団の女子選手の結婚相手は元プロ野球選手だが、
給料が安いのに後輩におごってたと言ってたよ。
「そんなに食うなよ」と思いながら、自分より年俸の高い後輩におごってたって。



おそらく巨人が今季弱い理由はこれ!

自分の道具がときどき無くなることで、「誰かが嫌がらせで隠しているのか?」
「誰かが盗んだんじゃないのか?」って疑心暗鬼が蔓延して、チームワークがガタ落ち…



ロッテクビになった大嶺弟だって
女房子供おるのに散財止められずに借金しまくってたらしいな
社会人としての基礎もできてないうちから散財覚えると身を持ち崩すヤツ多いわ



元木・高橋由・岡島……飲酒運転  銭岡……カープ裏切り・不倫・チン毛ファイヤー  高橋尻……露出狂
上原……無免許運転、ひき逃げ・道交法違反(転回禁止)  小野仁……ロッカー荒らし  林昌範……チン写メ
清原……ヤクザと黒い交際、バット投げ暴行、人妻に隠し子、覚醒剤・逮捕  ガルベス……審判襲撃
杉山……婦女暴行・強制猥褻致傷・逮捕  李景一……強姦で逮捕・示談  田中大……全裸素振り
元木……性犯罪者・未成年者に放尿強要  江藤……監禁・暴行・強姦、提訴される  阿部……顔
趙成眠……妻・崔真実へ暴行で逮捕  南……信号無視で人をはねる  堀田……偽装結婚仲介・逮捕
小久保……脱税、不倫  ローズ……無免許運転  吉永・大道……スパイ・サイン盗み  
江川……空白の一日事件  篠塚……車庫飛ばし・暴力団と黒い関係  クロマティ……投手を殴打
桑田……カドヤスポーツ恐喝、先発日を極道にもらし金品受領  柴田……ポーカー賭博・逮捕
松岡……タクシー強盗で逮捕他ビデオ店コンビニ覆面強盗など余罪数十件  藤崎……生保詐取・逮捕
入来弟……禁止薬物使用  野村貴……ストーカー、覚醒剤・逮捕  デーブ……女性殴打・イジメ
ゴンザレス……覚醒剤含む違法薬物使用  澤村……人身事故、不倫、DV離婚  鈴木……DV
原……女性問題口止めに暴力団へ1億円供与  杉内・亀井・阿部・内海・高橋・矢野……不倫
笠原・福田・松本・高木……違法野球賭博  越智……結婚詐欺  山口……泥酔し器物破損・傷害
田口……車内オナニー  柿沢……自軍ロッカー窃盗

読売新聞社(湯口事件隠蔽/公明党への表向き/4.8兆円脱税/一面トップでホラ話)
虚塵球団(囲い込み・裏金/審判買収/ヤフオクで偽造サイングッズ販売・逮捕/ジャビッツメンバーがレズAV出演)
東京ドーム(空調操作/球場規模偽装/数十年に渡り暴力団に年間数千万利益供与)
日テレ  (ヤラセ・捏造/偏向洗脳放送/炭谷アナ盗撮隠蔽・船越セクハラ・馬場アナ横領・上重利益供与)
虚塵応援団(座席不法占拠・ダフ行為/暴力団幹部が私設応援団として入場、傷害)
虚塵ファン(試合妨害/ファン襲撃/脅迫・犯罪予告/阪神寮に偽爆発物/G戦見にバスジャック ※無差別テロ
 /ロ加藤に剃刀送付/泥酔し網よじ登りグラウンドに落下/ロッテ応援パクリ/おまけカード見たさにポテチ袋切断)



奮輝 ~GIANTS PRIDE 2018~


笠原 賭博
福田 賭博
松本 賭博
高木 賭博
宮國 賭博
原辰 不倫、ヤクザに1億円
高橋 4P不倫
矢野 4P不倫
杉内 WBC中に不倫
阿部 ブサイク
内海 不倫
亀井 不倫
二岡 不倫
坂本 舐めてょ、台湾でポイ捨て&路上喫煙
澤村 轢き逃げ、暴行、DV
鈴木 DV
越智 詐欺
岡島 飲酒運転
元木 飲酒運転
上原 轢き逃げ
桑田 息子がmatt
清原 覚せい剤
山口 暴行、器物損壊
田口 車内オナニー
篠原 乱交
河野 乱交
柿沢 同僚の野球道具を窃盗&転売



野球という遊戯は悪くいえば巾着切りの遊戯、対手を常にペテンに掛けよう、
計略に陥れよう、ベースを盗もうなどと眼を四方八方に配り神経を鋭くしてやる遊びである。
ゆえに米人には適するが、英人やドイツ人には決してできない。
野球は賤技なり、剛勇の気なし。

新渡戸稲造

暗愚な外国政府と、それに対する追従者であるアホの自民党によって日経平均株価が翻弄された上半期でしたな。

2018年07月07日 15時17分11秒 | webog

そうそう。
ボクも折角、底値で買い付けたと思ってた銘柄が
二重底三重底は当たり前の最低ぶりを更新したよね。

ブログ主としても非常に大迷惑だったよね。



普段からも自民党が与党であることに
胡坐をかいて仕事を怠けるから
ここ半年のような政治状況などを招くんだよ。



まったくだぜ。
普段からキチンと日本のみんなのための仕事を
していれば外国政府の失態ぶりを他所に
自分らは自分らでやっていけるだろう。



そのとおりだ。
普段から仕事をしっかりとやっておれば
結果と世間からの好評はついてくるのだ。

3ヶ月前の前川喜平「裏口入学なんてない」 ネット「流石嘘つきww息を吐くように嘘をつく」「この男を聖人のように扱う輩が理解できん」

2018年07月07日 15時06分32秒 | ニュース
3ヶ月前の前川喜平「裏口入学なんてない」 ネット「流石嘘つきww息を吐くように嘘をつく」「この男を聖人のように扱う輩が理解できん」

https://snjpn.net/archives/58068

裏口入学なんてない

3ヶ月前の前川喜平
「裏口入学で文科省が口聞けると思ってる人がいるんですよ。そんなことできませんから!」

(略)

▼ネット上のコメント

・流石嘘つきww息を吐くように嘘をつく

・お〜 出会い系バー通いの前川氏と、日活ロマンポ◯ノ評論家の寺脇氏では、ありませんか。元文科省スターの揃い踏み。あれ?東京新聞社記者さん?あんたも好きね〜

・この男を聖人のように扱う輩が理解できん。

・今現在の前川喜平氏のコメントが聞きたいです😂

・こんなだよ。こんな人の公演、意見なんてどんなレベルか分かりおろうもん。

・前川喜平氏はウソつき

・これは酷い。ただの安倍さんイジメじゃないか。

・ほんと口先だけ。このメンツドツボです。さすがですね。

・嫌な人たちの集まり。。。

・慶応が一番みたいwww

・バカみたい、低レベルな学歴ネタ。こんな価値観の人たちがいるから、不正入試がまかり通るんだわ。偏差値教育の欠陥の見本。





前川喜平さんは、

・文科省のことを把握できていなかった無能
・把握していながら嘘をついたクズ

のどちらかであることが確定しましたね。



前川喜平って朝鮮人なの?こんだけウソを平然とはける人ってそれくらいしか知らないけど?
でも、こんな人が文科省事務次官だったわけだから、文科省内がパヨクの巣窟になっていることは
容易に想像できる。文科省は解体して、再出発する以外にないと思うのだが?
幹部連中はすべてパージか、免職か、外患有事罪で死刑。



辞任して罪を償ったつもりだろうが

むしろ断罪されてない余罪が多いのではとの疑念が高まってますよ

尼僧や尼寺を題材や舞台にした小説はミステリーになりませんか?

2017年10月29日 12時13分43秒 | webog
今の私にとって強いて挙げるなら
尼寺を舞台にした、あるいは尼僧・出家をめぐる問題を
テーマにしたミステリー小説ですな。
例えば浅見光彦シリーズのひとつ「風のなかの櫻香」とか
かつて伊藤かずえが主演するドラマにもなった
「処女が見た」とか「尼僧殺人事件」とか。

半島有事で韓国に1日6万人の人的被害!米政府予想に韓国軍関係者「嘘ニダ(涙)」

2017年10月29日 12時10分11秒 | 動画サイトから
半島有事で韓国に1日6万人の人的被害!米政府予想に韓国軍関係者「嘘ニダ(涙)」


その程度か?
一日60万人の間違いではないのか?

アンタらってマジモンの大バカだろ?その1 

2017年05月01日 12時51分00秒 | おバカとゆうじシリーズ
ご注意。このお話には以下の要素があります。


・知る人にしか解らんネタ。
・理解に苦しむ展開。

それでも構わないという方は、ゆっくりしていってね。

衝撃!カビキラー敗れる!!

「大変だ、ゆうじ!」

おバカのヤツが駆け込んで来た。果てさて。何を持ち込んだのやら。
「何が大変だと言うのだ?」
「お風呂場にあった『カビキラー』の容器がカビに覆われた。」
「な、何だってぇぇぇぇぇぇッ!!!!?」
ゆうじは非常に驚いた。
驚くのはそこかい。つか何だよそのカビキラーと呼ばれる
カビ駆除剤の容器がカビに覆われるって、
そんな笑い話みたいなのがこの世にあるのか?
「何て恐ろしい事だ。あのカビ取り剤がカビに敗れるとは。」
「そうだよな。まるで俺がこの前レンタルで見た
 アニメの最終話で主人公が敗れてしまったような展開の様だ。」
あのなあ。そのアニメの主人公が敵のラスボスに敗れるという
欝な展開とそのカビ取り剤の容器がカビだらけになるのと
何の関係があるんだと言いたいんだが。

「そうすると、今後どうすべきだろうな。」
「ううむ。これからを考えなければイカンだろう。」

二人はそう言うと
神妙な面持ちで腕を組んで考え込んだ。

「どうすべきかな?今のお風呂場のカビキラーが
 カビに敗れたとなっては・・・」
「そうだよなあ。あのカビキラーが敗れた以上、
 何か対策を立てねば・・・」

はあ。まったくコイツらふたりの頭の中は
一体どうなってるのか是非知りたいものである。

「・・・あの。」

そこで欲しいようこと星井陽一郎が恐る恐る口を開く。
一見、背が低く童顔な雰囲気の男の子は
この事態を見かねたように提案を試みる。
「そのお風呂場のカビキラーって、製造が何時頃のモノなの?」
「ん?そうだな。おバカ、持って来てくれ。」
そう言われるとおバカは早速、お風呂場から問題の
容器を持って来た。そのカビで覆われた部分をゴシゴシ拭き取っていくと
ようやく製造年月日を示す、少しぼやけた黒い印字が現れる。
どうやら今より二七年前のモノだったらしい。
ちなみに中身を空けてみると思わず不快な臭いを感じるとともに
中の溶液は見たくも無いようなモノが沈殿していた。

これを見て、欲しいよう。はこう言った。
「あのさあ。ボクは思うんだけど、これを機会に
 新しいカビキラーと保護メガネとゴム手袋を買いに行くべきだと
 思うんだよ。幸い、近くの新しいドラッグストアが今日から
 開店するみたいだからそこへ行こうよ。ボクも丁度
 用事があるんだし。」
そう聞くとゆうじもおバカも納得したのか。
「そうだな。いつまでも嘆いてても仕方ないよな。」
「んだな。そのドラッグストアってポイントつくんか?」
「うん。出来るだけ特定の数字の日にまとめ買いした方がいいと思うよ。」
「なら、俺もこの際にサプリメントを買うとするか。
 今度の学校の成績、少しでも良くする為にルテインと
 DHAとEPAとアントシアニンといちょうの葉エキスを中心に買わないと。」
「オレも精力を底上げするサプリメントを買うか。」
「あのねえ。カビキラーを忘れちゃダメだからね。」
「解ってるさ。」
そういうと、三人は部屋を出て新しく出来たドラッグストアを目指した。



おわり

そんな、ご無題な。

2016年03月06日 20時33分14秒 | webog
ゆうじ「何じゃ、そのダジャレなタイトルはッ!?」(`□´)コラッ!

低学歴「真面目にやれッ!!」( ̄田 ̄#

欲しいよう。「そうだよ!少しは真面目にするべきだよッ!?」(`田´#)

おバカ「ブログ主とあろうものが、こんな品の無いことをやらかすとは。」( ̄∩ ̄#



>まあ、そう怒るな


欲しいよう。「最後に更新してから、この久しぶりの更新をするからには
       何か案件があるんだよね?無いと言ったら怒るからね?」( ̄皿 ̄)


>・・・・・・・・・。



ゆうじ「やはり図星だったか。」( ̄□ ̄;)

おバカ「そんじゃあさ。オレたちで何かお話を考えようよ?」

ゆうじ「それはどんなお話がいいのかい?」

おバカ「ブログ主が過去に見て来た版権作品をモチーフにしたストーリーとか?
    例えば『氷河戦士ガイスラッガー』とか『我が青春のアルカディア無限軌道SSX』とか」

欲しいよう。「それって、オマージュ作品って言わない?

低学歴「だが、それだと元の作品なだけに時代背景や世界観や科学・技術水準も含めた
    高度かつ知的な考証が必要になるぞ?ここのブログ主はまだ複雑で高度な
    話が作れるほどまだ書き慣れてない。やはりここは出来るだけ
    高度で知的な考証を必要としない単純な話でいいだろ?
    例えば『ドン・チャック物語』とか『星の子チョビン』とか
    『ポールのミラクル大作戦』とか「『いなかっぺ大将』とか?」

おバカ「お前、それってココのブログ主やこのブログを読んでいる方を
    如何にも精神年齢が低いと見くびるのと同じだぞ?」

欲しいよう。「そうだよ。せめてここはブログ主が愛した80年代作品を
       モチーフにしなきゃ!?」

低学歴「それだと『うる星やつら』『めぞん一刻館』『きまぐれオレンジロード』
    『マカロニほうれん荘』『らんぽう』『ついでにとんちんかん』ぐらいしか何も無いぞ?」

ゆうじ「さっきさぁ?ブログ主が過去に見て来た版権作品って言ったよな?」

低学歴「ああ、確かに言ったけど。」

おバカ「それが何かい?」

欲しいよう。「何か思いついた事でもあるの?」

ゆうじ「お前らはさっきからアニメや漫画しか挙げて無かったが、ブログ主が過去に見て来た
    版権作品は広義で解釈すれば、特撮やドラマ、バラエティ番組内の一コーナー企画は元より
    当時のアーケードゲーム作品やファミコンから今日までの
    ゲームソフト作品に至るそれらもその範疇に当てはまるし
    スーパーロボット大戦に参加する作品の多くのような70年代からつい最近までのような
    ロボットアニメとか『うる星やつら』とか『めぞん一刻館』や『北斗の拳』のような
    当時の小学生でも流行ったようなメジャーばかりじゃなく
    かつて週刊少年チャンピオンに連載されていた『クラップヘッズ』や『すくらっぷ・ブック』
    『月とスッポン』『花のよたろう』『プラレス三四郎』といったようなマイナー作品も
    その範疇になるんだぞ?」

欲しいよう。「ああ、それもそうなるよね?」

低学歴「いずれにせよ、話の今後の展開はどうすんだ?
    おバカ、お前は『青春の嵐』において最後、新潟の小学校を
    卒業したはいいが、市民も市長も議会も敵に回しもう故郷の新潟県じゃ
    実質追放状態なんだろ?」

おバカ「まあ、そうなるわな。」

欲しいよう。「んで、お金持ちの屋敷でゆうじと共に召し使いなんだろ?
       あのままじゃ、どんなストーリーにするにせよ
       自由度が低すぎると思うよ?」


>その点に関しては案ずるな。


ゆうじ「と、いうと?」

低学歴「恐らく、その屋敷の主の一家が何らかの理由で、生存が絶望的な行方不明か
    若しくは死亡という展開という形を採られるのでは?」


>こらこら、先に結果を明かしては面白味が半分無くなるだろうが?


低学歴「やはり、正解であったか。」

おバカ(ふん。後は、そこに至るまでの顛末をこのオレ様がどう具体的に為すのか
    ブログ主のお考え如何ですな。)

ゆうじ(あー、どうやらコイツ何かやらかすつもりだな。
    まあ、オレはどうやら屋敷を守るという名目で主の座に居ることになるようだ。)

欲しいよう。「いずれにせよ、ブログ主には何らかの話は考えて欲しいよね。」


    

最低なおバカのテーゼ ゆうじよ神話になれ

2016年01月23日 11時56分54秒 | おバカとゆうじシリーズ
「今日という今日は、もう許さんぞ!」

ゆうじは、今まで沢山聞く事になった言葉を又しても聞く事になった。
無論、その言われた相手は自分では無い。
その声があった方向を向くと、おっかない顔した妙齢の女の人と
それに対し、耳に小指を突っ込んで耳垢をかっぽじって机の上に腰掛け
片手を机に突いているという礼儀作法に五月蝿いほどの厳格な人が見たら
間違いなく怒鳴り上げ、時には殴りつけ、蹴り上げるであろうなくらい舐め切った態度で
座っているゆうじと同世代の少年が居た。
しかも、その表情は不快さと面倒臭さの混じった如何にも
"何でアンタなんかに、そんな事言われなきゃならないのさ?"と言いたげなのが
ゆうじの目にもそれが判る。
当の本人はというと、女の人に向かって相変わらず
お前の説教なんか聞きたくねえよと言わんばかりの舐め切った姿勢だ。

「このおバカッ!」
「あん?何だよババア。」
「バ・・・!アンタねえ、誰に向かって口聞いてんのよ!?
アタシはこれでも今年二十二よ!アンタにババア呼ばわりされる筋合いは無いわよッ!!」
「その割りには老け顔じゃねーか?あ?テメエ、自分の顔を鏡で普段は見ねえのかよ?」
よくもまあ、女の人に向かってそのような失礼な事が言えるものである。
確かに、普段このゆうじとおバカが呼んでいるさくらこと新藤さくらは
声を荒げず眉をひそめたりせず黙っていれば結構なレベルの美女だ。
だが、元々短気な上に世の中の暗愚と無能なヤツが大嫌いという
他人に対し、何処までもとことん厳しい性格だ。
この他人に完璧である事を要求したがる厳格な気性の女は、当のゆうじをしても
いささか、いい加減にしてもらいたいと思う所もあるのだ。
だが、おバカと違ってゆうじが反論しないのは
下手におバカのヤツの真似して反論を試みようものなら、
凄まじい甲高い金切り声で捲くし立てるように怒鳴られるのが判り切っているからだ。

「何ですってッ!アンタねえ?よくもそんな失礼な事を平気で言えるわねッ!?」
「思った事を言うコレの何処が悪いんだよ!テメエだってこっちの事を普段、
クソガキクソガキ言ってんだろが!?」
「誰に向かってテメエ呼ばわりしてんのよ!
だいたいアタシはアンタより年上よ!?少しは目上を敬うという事を知りなさいよッ!?」
「あ?敬えだと?テメエは、今までこっちが敬うに値するだけの事を、何時何処で
やったんだよ?いつもいつもガミガミ怒鳴りつけ、
しょっちゅう手を上げてばっかの暴言暴力三昧のアンタが?」
いくら恨みつらみがあるとはいえ、よくもまあここまで言いたい放題が言えるものだ。
ゆうじなんかじゃ、こうは行かないであろう。
「それはアンタが日頃から悪さばかりし、碌な事しないからでしょが!!
それじゃアンタに訊くけど、アンタは何でみんなから苗字の尾場の姓をもじって"おバカ"って
少しは考えた事あるの!!?」
「そりゃ知ってるさ。」
それはゆうじも判り切っている。だが彼の乱行・奇行ぶりも元はといえば
彼に言わせれば世間の方が先に毛嫌いし疎んじ、排斥するために色んな嫌がらせを
働いたのが原因だ。彼の立場になって考えればゆうじとしても
腹が立つし毛嫌いされる筋合いは無い。んで今は亡き親の方はというと
我が子を守るべき保護者としての本文を果たそうとしなかったばかりか
父親の方は彼が居ると、既に居る兄弟たちに説明がつかないばかりか
市議会議員を続け街の有力者と癒着が出来ないからという、要するに
保身と利権の方を優先するというまるでテレビドラマや漫画や小説に出てくる
悪役の代議士か企業の代表取締役みたいな価値観に陥っていた。
それで母の方はというと、彼が居ると金のある男が寄り付かず
金のある男に大金を貢がせてその半分を預金するという事が難しくなるという
世の中の我が子を虐待する母親に割とありがちな考えになっていた。
こんな両親だけでも、おバカとしては不信を抱くに足るのに
そこへきて周囲の人間までもが、あたかも両親の尻馬に乗るかのように
おバカのヤツに辛く当たりすぎたため彼としては、この世に真の正義など無いと思うようになり
自分と金以外あまり省みず、むしろ自分と他者とは狐と狸の化かし合いの関係なのだと思っているのを
知り、ゆうじとしては彼を少しでも真人間にしてやろうとかテレビドラマの
サスペンスモノにおいて主人公が真犯人を説得するような青臭い言葉を発して彼に
人間としての良心を思い出させてやろうといった愚かな真似はもう止めた方が良いと思うようにした。
ゆうじに出来る事は、彼を怒らせ彼の蛮行や悪事の餌食になるような選択を採らぬよう
言動や振る舞いに細心の注意を払い、時には彼にいささかのフォローしてやる一方で
彼のこれ以上の蛮行に及ばぬよう他者に対する好事への関心を可能な限り削ぐ。ただそれしかない。
まあ他人からすれば我が身可愛さの保身とその為に相手に事大するという事になるだろう。
無論、そういうのをさくらも含めて世の人々は、ゆうじの事を責めるだろう。
されど、今のゆうじにおバカに対して今の態度の事で諫言出来るだろうか?
そりゃ周囲の人々の言うとおりにするのは簡単かも知れない。
だが、本人の立場になって考えて見よう。
もし周囲の言うとおりにしたとしよう。それで相手はこちらの言葉に聞く耳を持つだろうか?
下手すれば、向こうにとってはそれを自身に対する裏切り行為と受け取られるだろう。
その時、散々こっちに対して煽って来た者たちは自分らのした事と言葉に責任を取れるのか?
それを考えれば、自ら向ける矛先を違えるような真似など出来はしない。

「だったら何で、態度を改めたらどうなのよッ!?」
「なら、そっちこそオレやゆうじに対する罵声や暴力を止めろよっ!!?」
「うるさいわね!アンタがいつも碌な事しないからでしょッ!?」
ゆうじの苦悩も知らず気に相変わらずお互い、言いたい放題の口論だ。
このくだらない言い合いにはゆうじ自身は、そろそろ潮時として貰いたいものだが
ここで下手に両者に分け入るような愚かな事はしたくない。
ちなみに、このさっきからの罵り合い。話が見えないようだけど
何でこうなっているのかは、ゆうじとしてはおおよその理由を把握している。
恐らく数日前、コカコーラに一本1000円以上する滋養強壮ドリンクを混ぜたモノを
彼女に想いを寄せているという知り合いのに飲ませ、コカコーラに催淫効果のある
薬物を混ぜたモノをその知り合いにとっての想い人の女の子に飲ませた上で
両者を森の中で引き合わせたらしい。最初は両者とも初々しいのか会話もあまり進まなかったが
やがて異変が起こるのにそれほど時間はかからなかった。
その後、その男の子と女の子は薬物が原因なのか片方は勃起が収まらず
もう一方も催淫状態に陥り、やがてとうとう両者は
成年漫画の一シーンもかくやという結末に至ったという。
あの事情を知ったさくらがその二人の内どちらか(恐らく女の子の方)に訊いた結果
おバカによる仕業だと断定し、さっきに至るのだ。
ちなみにその男の子と女の子は現在は結構なバカップルで通ってるようだ。
「オレがやった事の何が問題だってんだよ!?
 この前のあの件か?カップルが出来たんだから感謝して欲しいね?」
「不純異性交遊させるコレの何処がカップル成立させるための功労なのよ!?」
「うっせぇな!だったら、てめえならどうやれたってんだよババアッ!!」
「大体、誰に向かってババア言ってんのよこのクソガキッ!?」

ゆうじは心の中で思った。
いい加減さくらの方も、おバカのヤツの事に関して学習しろと言いたい。
大体、この手の人間にとって上から目線の叱責は例えどんなに正論でも
言い方がキツければ喧嘩腰の言い方としか受け取らないのだ。
あんなヤツなんかに丁寧語は勿体無いと思いたいのは判るが、
どんなに自分の言葉が正しくて道理があろうとも、言い方がキツくては
相手は腹を立て意地になるだけだという事を理解して欲しいものだが、
よく世間じゃ軍人も含む公務員の頭は、鋼鉄かジュラルミンで出来ているのでは
ないのかと形容されてはいるが、このさくらのような庶民の端くれのゆうじにでさえ
"お前らごとき愚民なんか話にもならんわ"とでも言いたげな姿勢を見ると
納得せざるを得なくなる。
まあ、自分ごときが殊更口出ししてても詮無いかもしれないけれど。

そろそろ双方とも言い争いは疲れてきただろう。
その証拠に双方共に口数とそのキツイ言い方の割りに、お互い説得力に欠けている。
頭が疲れてきている証拠だろう。
この辺でコーヒーでも淹れてやるか。
ゆうじは、コーヒー豆があらかじめ挽いてある
パックの中にお湯を入れ、コーヒーをカップに注いで用意してやる。
そのコーヒーの香りを感じたのかお互い、言い争いを水入りにしてくれたようだ。
「砂糖とミルクは要るか?」
ゆうじは二人に問う。
「済まんな。宜しく頼む」
おバカの方はゆうじから淹れたてのコーヒーを受け取り
スティックシュガー二本とコーヒーフレッシュを入れてもらう。
「アタシはコーヒーだけでいいわ。」
さくらの方はコーヒーをブラックで頂くようだ。
「んで、そのさっきからの言い争い、見た所、おバカが面倒を見てあげたのが知り合いの
男子と女子のデートが結果的に、思わぬ事になったのが好ましく思ってないようだが?」
ゆうじは一言発する。
「不純異性交遊させるために、二人の飲み物に一服盛るこれの何処が
面倒見てあげるっていうのよ!?」
さくらは感情的なのか声を荒げ怒鳴り上げる。
「何言ってんだよ?少しばかり助け舟出さねーと、まったく進歩しねーじゃん。あの二人って?
その内、横から誰かがやって来て掻っ攫いされちまうわ。それくらい判らねーのかよ?
世の中の人間、ババアみたいに逞しいのは百人中一人か二人ぐらいなモノだぜ。
まあ、ババアは異常なほどだけどな?」
「何よ?アンタ喧嘩を売ってんの?」
さくらはおバカの悪態ぶりに思わず憤る。
「おバカ、そのくらいにしてあげてやれ。さくらもいちいち腹を立てるな。」
ゆうじも止めに入る。
「とにかく、親御さんからはアンタに対する苦情は来ているんですからね?」
さくらはおバカに対して睨みつけて言う。
「けっ。」
おバカは左手の小指で鼻糞をほじくりながら足を組んで横柄な姿勢の座り方をする。
「いい?明日にでも親御さんの所へ謝罪に行かなかったら警察に身柄拘束される事になるわよ!?いいわね!」
そう言いたい事を言うと、さくらは部屋を出た。

「んで、どうすんだ?まあ、お前としちゃ善意でやったのに凶悪犯とされる謂れは無いんだろ?」
「当たり前だ!人の気も知らんとあのババアとあの二人のジジババどもめは!?」
「たがこのままでは拙い。一応、行くだけ行っておけ。但し無理に謝罪しろとは言わん。
相手の仲を取り持つ事を目的にしたのだろ?」
「ああ、そうだ。」
「なら、行ってあげればいい。行って相手を説得し、
むしろこちらの誠意を感謝して欲しいと言った方がいいだろう。言い方と接し方次第では
向こうも納得はしてくれるかも知れないしな?」
「それもそうだな。」
ゆうじは自分なりに上手くおバカを説得した。
翌日、おバカは二人の男子と女子のそれぞれの家の親御に赴いた。
無論、相手は予想したとおり感情的だったが、おバカのヤツは
超一流詐欺師も顔負けの言い回しが上手いのか相手方は
当初のおバカの事を今すぐにでも殴り殺しかねないほどの感情的だったのが
いつの間にかおバカのヤツと、まるで交流ぶりでもあるかのような盛り上がりのようだ。
別れ際には、又来てもいいよという歓迎ぶりのようだ。
これを聞いたゆうじは、やはりただの友人では無いという非凡さを
改めて感じ入られずに居られなかった。

青春の嵐 あとがき

2015年12月08日 19時04分46秒 | webog
ゆうじ「やあ、終わりましたな。」
欲しいよう。「ホントだよね。」
おバカ「はっはっは。どうだ、オレの幼少期譚は?」
ゆうじ「オレは、アンタのタダレっぷりが、理解しかねているよ。」
欲しいよう。「でも、この作中において、おバカの父ちゃん、まだ四歳のおバカの事、
       すごく嫌いまくってたよね?当時から今日のような性格だったの?」
おバカ「んな訳あるかよ。」
ゆうじ「いくら何でも、それは無かろう。まあ、アレのプロローグから読んでいた人なら
    もうお気づきになっているになっとると思うが、例えば最近どっかの女と
    エッチしちまったのは事実だとしても、ちゃんと安全日を確認した上で
    やったのに、しかもその子供はその女が腹を痛めて作ったモノじゃなく、
    『機動戦士ガンダムSEED』に出てくるコーディネイターや『ガンダムOO(ダブルオー)』に
    出てくるソーマ・ピーリスのように、遺伝子操作と人工子宮装置を使って
    作り上げたという、いわば新しい工業製品の試作品というか
    軍事兵器の試作機を開発するやり方に近い方法でこの世に生み出した子供だ。
    その祖父ほどの歳が離れた父親といえど、おバカのことを生理的に受け付けなかったのも
    もしかして本能的におバカに対して、人間としての何かを感じられず
    用いようによっては、まるで人間社会文明を全否定する破壊マシーンか
    何かのようにしか感じられなかったのだろう。無論、これはあくまでオレの想像かつ憶測でしか無いけどな?
    本当のところは、在日による犯罪で死ぬ事になるまでおバカの事を嫌い続けた
    その父親自身にしか判らんよ。こればっかりは。」
欲しいよう。「何か、酷い話だよね。」
ゆうじ「でも、お前が仮におバカの父親の立場なら、受け入れられるか?」
欲しいよう。「そ、それは・・・・」
ゆうじ「無論、これはあくまでもおバカの父親の立場と視点での話しだ。
    当の本人からすれば、『ふざけるなコノヤロー』と言いたいだろう。」
おバカ「正直の所、そういう気持ちはあるが、あんときにどの面下げて頼んだとしても
    同居が叶うって事は限らないし仮に同居がなったとしても、
    待っているのは、ペットでもここまで酷くはないぞと言いたくなるほどの
    扱いしかないのは目に見えているぜ?あんな扱いされるって事になるのを判ってて
    同居に拘るくらいなら、オレに証券取引口座を認めてくれたオフクロの
    先見の明ぶりが如何に有難いか当時としても今としても非常に嬉しいぜ。」
欲しいよう。「何で、それが嬉しいの?」
ゆうじ「お前な?他の母子家庭のようになまじ実母がヘンなヤツと再婚したり
    今まで認知して来なかった裕福な家の相手方のヤツが渋々とはいえ
    急にこっちを認知して同居を認めてやるなんて、そっちの方がかえって地獄を見る場合が多いぞ?
    実際、ここ十年間だけでも再婚相手による子殺しの件を検索して見るがいい。
    少なくとも一件や二件なんて希少なケースでは無いぞ?
    自分の事を戸籍上は被保護者というだけで、嫌々こっちに接している相手に
    本気で面倒を見て貰ってるかどうか判らんばかりか酷ければ虐待受けるリスクばかり高い
    生活するくらいならおバカのように、証券取引口座を開設し金融取引を上手くやって
    世間の世話にならない暮らしが出来るようになった方がいいと思わんか?」
おバカ「まあ、そういう事だな。」
欲しいよう。「そうなの?」
おバカ「仕方ない。現実の世の中には真の正義など存在しないって事だ。」
ゆうじ「まあ、いずれにせよ、このブログでの
    次回の『青春の嵐』シリーズにおいては「花右京メイド隊 La Verite」みたいに
    サブネームつけて内容を改定でもして出直してみるとでもするかね?」
欲しいよう。「内容はどうすんの?シリアス?コメディ路線?
       健全的な展開?それともカオス展開?」
おバカ「そんなの、ここのブログ主が書くことだからオレたちはオレたちの事をやるだけさ。」


    

青春の嵐 エピローグ

2015年12月05日 20時55分09秒 | 青春の嵐
埼玉に降り着いた寛一は、早速その大富豪の豪邸に近い住宅団地にある住宅に居を構えるや
近くの銀行に行き口座開設の手続きをはじめ、ありとあらゆる手続きに奔走した。
後は、どこかの学校の入学手続きでも考えてみようかと思った。
そのときである。どうもいじめられていた自分と同世代のヤツが居るようだ。
一部始終を寛一は見ていたが、どうも寛一が目撃していた所によると
この男は、あそこの大富豪の息子がお気に入りとしている
学校に通いながら大富豪の息子の専属の雑用係をしている専属の下男という。

そいつの事をいじめていたのは、どうもそこの大富豪の従者でコイツの朋輩や先輩らのようだ。
これは寛一の想像かつ憶測での事だが、恐らくコイツが大富豪に出すぎた真似をしたのか?
それとも自分らを差し置いて大富豪の受けが良すぎたからこうなったのか?
いずれにせよ、コイツはこの屋敷の中では他の者と関係は殊の外、良くないのはもう理解した。
このときである。寛一の脳裏に正に奸心必迷のとおり
邪な心が走り新しい土地で心機一転するはずだった寛一の思いを迷わせたのである。
(そうだ。コレはいい機会じゃねーか。上手くコイツに貸しを作ってあの家の
下男の一員に加わって貰おう。まあ、表面としてはコイツの顔を立ててやるとしてだ。)
更に、幸いな事にコイツはボコられたばかりで今すぐには立ち上がれまい。
寛一は、通りすがりの通行人を装って近づき介抱してやる。
そこで、傷の手当をしてやり食事をおごってやる。
どうやらこの男は冷遇されているのか、沢山食べているようだ。
そこで寛一は、しばらく親しげに話しお互いの名前を教える。
どうやら、この男の名前は本田祐二という名前らしい。
コイツは元は児童養護施設で捨てられていたらしく、そこの施設長が
ホンダのバイクが好きなため本田という苗字をつけたという。
そして大富豪の息子が小さいときの誕生日に自分の友達のような下男が欲しいという理由で
その施設から大金の寄付と引き換えにこの屋敷に引っ張ってこられ、
そこから大富豪とその子息に気に入られるために、朋輩や先輩らが
どんなに高い賃金を出しても引き受けたがらない事なら何でもやって来たという。

彼らにボコられたのはどうやら、それを主に取り入る追従と見做されたらしい。
そこで寛一は、祐二に自分の事を推挙して貰えないかを迫った。
最初はあまりいい顔をしなかったけど、助けて貰った恩を徒で返すのは如何なモノかという
考えをこの男はしていたのか、遂に考え込む。
(やはり、コイツはオレの生まれ故郷の連中たちとは違うらしい。
このままタダ食いして帰ろうなんて出来ない性格だよなぁ?)
そこで寛一は、夜になってから返事のために落ち合うという約束をしておいた。

(あの、手の男は良くも悪くも上にバカがつくほど真面目で忘恩の出来ぬ性格のようだ。)
そう寛一は踏んだ。そして夜を迎え、寛一は屋敷の鉄の枠塀の所で落ち合った。
その結果、下男が去年から相次いで主と喧嘩になったり息子を息子と思わぬ
事をやってそれが原因で解雇になったりで
人手不足になってるようだ。それで、祐二はその主に、今度の日曜日に
寛一の事を推挙したいと申し出た所、会っても良いという返事を得られたのである。
これを聞いた寛一は、内心を隠しつつ次の日曜日のための準備をしておく。
そして次の日の日曜日、寛一は大富豪、門摩昭三とその息子の昭介父子の前に紹介された。
数々の非凡なスキルの多さの上に他の朋輩や先輩らが、まったく問題にならぬ能力が
気に入られ、特に息子の昭介が今すぐにでも欲しいと気に入った。
その結果、寛一は祐二の側で共に学校に行きながら働くという条件で採用された。
寛一の旅立ちは、今始まったばかりなのである。




        END

青春の嵐 最終話「卒業、そして追放へ」

2015年12月05日 20時42分31秒 | 青春の嵐
大晦日前にイタリアから帰った寛一は、元旦を迎え三学期を迎えると
更に人が変わったようになった。
敬二は三学期が始まって早々、寛一に対して問う。
「尾場。お前、人より多く休めて良かったよなぁ?」
その言い方は殊更、皮肉っぽい。
「停学にしたのはアンタだろ?オレはオレの方で骨休みさせて貰っただけだ。」
寛一の方も負けじと上から目線で、やり返す。
「俺はアンタの家に何度も足を運んだのに、まったく姿が無かったよな?」
「そいつはご苦労さんだったな。でも、オレもオレでやる事は多かったんでね?」
「何だと?」
「オレと言い合いしたい気持ちも、判らなくは無いがそろそろアンタはそろそろ
自分の仕事をした方が良くないんじゃねーのか?職員会議なんだろ?
まあ、議題はもうオレも大体の想像はつくけどな?」
「そうやって、舐めた態度で居られるのも今だけだ。」
「今も何も、もうすぐ卒業だぜ?何たって三学期なんてあっという間だからな。」
確かに寛一の言うとおりである。
寛一が、このように舐めたような姿勢でいるのも実は根拠がある。
それというのもクリスマスの前に、卒業をもって新潟市からの追放が不可避となった情勢を見越して
寛一は、新年度以降に自分が何処に身を置くか考えていたのである。
そこで実は、JRで関東地方に行きあれこれ聞き込みをしていたのであった。
その際に、寛一にとってひとつのキーワードとなる大富豪を既に目をつけていた。
これが寛一にとって後に重要な意味を持ち、物事の上で要を成す事になるのである。
それを意味するために仮の家としてその大富豪の邸宅に一番近い一般住宅団地の隅っこにある
言い方が悪いが少しくたびれた感じのする建築されたのが昭和の後期という
古い二階建ての住宅を中古物件として買ったのである。
それから寛一は、三学期に入ってからも相変わらずスマホを使ったデイトレードで
お金を大量生産していたのである。しかもその資金は、イタリアでメイド軍とともに
フェミニスト勢力の一部を滅ぼした際に便乗して得た大金も
加わって十億単位にまで及んでいたのである。

おまけに市長に対し、没収というタダでの尾場家の土地の入手を認めず
不動産相場価格での買取を迫り、それなら来年度も居るとゴネ続けた結果
向こうも遂に折れて、市の予算の剰余金の中から土地の買取費用を算出し
議会も市長の苦悩の判断を支持した。
寛一は、二月に入りその買取代金が自分の口座に入金されたのを確認すると
そこから確定申告で税を支払った後、ほとんどは証券口座に振り込む。

そして遂に、やってきた卒業式の日。
多くの卒業生たちが親しかった在校生たちとの別れを惜しむかのように泣いたり
中学に上がったら何をやろうかという夢を見たりする者があったが
尾場寛一、コイツにだけは誰も話しかける者は居なかった。むしろ嫌悪するほどだ。
「今まで散々、やりたい放題の限りを尽くしやがって気楽なものだ。」
「あんなヤツと卒業式までを一緒にしたなんて思い出が穢れるわ。」
そんな彼らの陰口に対し、当の寛一は意に介さない。
(ふん。お前らだって、自分らの狭量ぶりを棚に上げてこっちを嫌い続けて来ただろうが。)
そんなのお互い様だと言いたげに卒業証書を片手に雪の残る校庭を歩き
そして校門を出る。
「さて。もう喧嘩ばっかしていたこの街とも、もうお別れか。」
思い起こせば、物心ついたときから街の大人とも同世代の子らとも
毎日のように喧嘩ばかりしていたような記憶しかなかった気がするなあ。
結局、この街でオレにとっての良い思い出って何かあったのだろうか?
寛一には、そう思えてならなかった。
「まあ、いいや。いつまでも辛い事しか無かった過去ばかり見ていても
オフクロはあの世でガッカリするだろうしオヤジも『このバカたれ』と怒鳴るだろう。」
結局、前を向いて行くしかないんだと自分に言い聞かせるように
寛一は、学校から離れていく。

青春の嵐 第23話「奸心必迷」

2015年12月05日 18時55分31秒 | 青春の嵐
目覚めた寛一の目の前に、当の本人にとって異世界の住人ともいうべき人々が居た。

それというのも欧州貴族の末裔のような老人とその娘と思われる
年齢を感じさせない美貌の熟女がテーブルに座っている。
そして何よりも、寛一にとって驚きに値するのは壁際に揃っている
背の高さも髪形もそれぞれだが、ただ判っているのは紺色で裾の長いスカートを穿き
白いエプロンをしているという絵に描いたようなメイド服の若い女性たちだ。
皆年齢が十代半ばぐらいから二十代前半にかけての顔立ちの美しい娘たちが、身じろきせず立っている。
寛一は、起き上がらされるとテーブルに座らされ、目の前に食事が運ばれる。

「キミは、あのフェミニストに協力して、この屋敷に侵入していたようだが?」
老人の質問に対して寛一は臆する事も答える。
「オレは別に、アイツらのためにこういう事をやったんじゃない。
ただ、アイツらの言ってる事とアイツらと敵対しているメイド軍と、どっちに
正義があるんか知りたくてね?」
「それであんな事を?」
「悪いが、オレはフェミニストもフェミニストの掲げている
男女同権も性差撤廃もジェンダーフリー論と言った文句とか思想も大嫌いでね。
アイツらの言うとおりにして、メイド軍が滅んだりしたら
オレは平家滅亡後に、兄の頼朝に消された義経みたいな結果になるのはゴメンでね。」
寛一は食事に舌鼓を打ちながら言う。
「ほほう。つまりキミは相手方に心から味方している訳じゃないと?」
「そうなる事になる。ところで肝心なのは、何でアンタらが
フェミニストどもと、バルバロッサ作戦直前の独ソの如き関係になっちまったんだ?
それを知りたくてね?それ如何によっちゃ、この対立を終わらせようという余地は
無きにしも非ずって事もあるとは思うんだが。」
「お前は、何を言っておるのだ?我らがあんな連中と相容れる筈も無いでしょう。」
メイドのひとりが発言する。
それを熟女が制する。
「それでワシとしては、キミに頼みたいのだよ。」
「頼み?」
「そうじゃ。我らのために、あの宿敵フェミニストと戦って貰いたい。
その為には、もう今のメイドたちの主人の座には拘らるつもりは無い。」
(そう来ましたか。)
「どうじゃ?」
それに対して、寛一はこう答える。
「奸心必迷(かんしんひつめい)の思いです。」
思わぬ返事をされ老人はどう反応していいか困る。
「どういう意味なのだ?その言葉は?」
「はい。奸は、よこしまの奸。心はこころ。必は必ずと書き迷は、まようと書く。」
思わぬ禅問答をされ、答えに困ってはいた。
「なれどオレは貴方の考えに関しては拒否はしません。されどオレでは遺憾ながら
メイドたちの主人には向いては無いでしょう。」
「それは何故じゃ?」
老人の問いに対し寛一はこう返答する。
「貴方様のお暮らししているこの欧州では虚々実々の駆け引きの応酬は世の習いとして
殊更、それを責める者はあまり居ないかも知れません。ですが、オレの母国日本では
それを真面目に暮らす庶民の金を騙し取る知能犯のような所業として位置づけてしまう
傾向が強く、小さい時から僅かな金と糧をめぐって諍いに終始し、多くの遺恨を買っている
オレではメイドの主人になったとしても誰も支持しないばかりか、オレに対して
第二次世界大戦末期において日独を滅ぼした連合国ばりのごとく
大軍を派遣するは必定でしょう。日本に限っては、メイドの上に立つ者とは
徳がある者で無ければイカンのです。」
「なるほど。指導者とは必ずしもその土地とお国柄によっては違うというのだな?」
「はい。だが、日本とて富裕層は皆無という訳ではありませんし、
とりつく島さえあれば何とかなる余地はあると思います。」
「だが、難しいぞ。」
「何。貴方様の知恵とお力があればもう如何なる事など成功は確約されたようなものです。
その手始めとして、ローマのはずれにあるフェミニストの施設を狼煙としましょう。」
「ほほう。キミはヤツらを裏切るのかね?」
「メイドたちと何処までも際限なく敵対し続け、
この地球上の男性をがん細胞と見做してほぼ死滅させるという彼らの考えは、
オレも男性のひとりとして支持は出来ません。」
もはやすっかり、寛一の心はフェミニストからは離れていた。
この場の話し合いの日の夜、
メイド軍は寛一の先導によって潜入し完全に脱出させられないようすべての
乗り物を押さえた上で、真夜中の就寝時を襲った。
しかも折しもその日は、フェミニストたち主だった幹部の泊り込みでの会合の日も
重なっていたためどうする事も出来ず、現場に居たフェミニストとその同盟関係者たちは
誰も逃げ出す事など出来ず、全員討たれた。
この事件を後に「ローマ深夜の変」と称された。

そして一夜が開け、寛一はもう日本に戻らねばならぬ日が迫っていた。
「日本に帰るというのかい?」
「ああ。所詮、ここ欧州は他人の土地で人ん家だ。人ん家に住まわせて貰っていながら
ブー垂れてばっかりの上に碌な事をしない韓国人や朝鮮人やイスラム人じゃあるまいし
外国人のオレがいつまでも居座っていい場所じゃない。住所がある者は住所のある所へ帰るのが筋だろ?」
こうして荷物をまとめる。
「まあ、オレとしてはアンタらの考えは支持しているし、フェミニストらの考えている世界なんて
実現して欲しくないひとりだよ。もし、気が変わってオレがどこぞの大富豪の所に
下男にでもなったという事が判ったら、その時は、宜しく頼む。」
そう言うと寛一は、タクシーにのってローマの国際空港へと去って行った。

それから屋敷に戻り、父娘は会話を重ねる。
「これでよろしかったのですか?お父様。」
「何。心配には及ばないよ。あの男の子は、このまま市井の者として一生を終われる者では無い。
それに、この世で相容れない敵を我らと同くしたのだ。
そして何よりもだ。あの知謀ぶりは、なかなか大したと思わないか?」
「知謀・・・ですか?」
娘は、不思議そうに問う。
「そうだ。我らにとって、散々こちらを追い詰めてくれたローマのはずれにある
フェミニストの施設をしかも大勢の幹部が泊り込みで来ていた日を知ってた上で深夜に
我がメイド兵たちに奇襲させて全員を一人も逃さず倒させ、ヤツらの持っていた
軍資金や戦利品を多数、押収させたのだからな。」
この老人にとって、あの少年がこのまま市井に埋もれたり敵方に納まったりするのはあり得ない。
そう思えて、仕方が無い。
「ですが・・・」
「何だ、お前としてはまだ信じられないというのか?」
「そういう訳では、ありませんが。」
「まあ、無理も無い。あの少年は日本に帰っても、もうすぐ卒業と同時に
市長によって生まれ故郷からの追放を言い渡され根無し草になろうかという身じゃからのう。」
「そこまでお知りになって、いながら何故あそこまでご期待をするのですか?」
「あの少年の性格の中には、このまま相手によっても世の中によっても望まぬ事を強いられ
屈服させられる事への憎悪と反感が、そうさせるのか、
自分から家族を奪い、世間からの嘲笑だけしかもたらさなかった
彼の中にある貧しさに対する嫌悪がそうさせるのか
その反動で、豊かさ対する憧れと渇望ぶりは他の同世代には無いほどの非凡さがある。
いずれにせよ、あの少年はこのまま貧しさに生き、貧しさに死ぬような事ではないの
だけは確かだよ。まあ、手は打ってはいるがね。」
そう心の中に、呟くように老人は言う。

青春の嵐 第22話「新たなる存在 屋敷の戦乙女(メイド)たち」

2015年12月05日 14時51分18秒 | 青春の嵐
日本国内の年末年始の喧騒を忘れたいかのように寛一は、クリスマスイブの翌日になるや
まるで思い立ったかのように日本を飛び出し欧州に来た。
イタリア南部は何処も観光客が多い。何処に行っても同胞にでも出会うかのように邦人と出くわす。
そこまでなら、ただの観光旅行と何ら違いは何も無い。

だが、寛一にとって思わぬ事があった。
ある日の夜。ナポリのホテルに泊まっていたときの事である。
寛一の泊まってる部屋にメイド服の若い女たち何人かがやって来た。
「此処に、怪しい人が来ませんでしたか?」
そう彼女らが質問するのに対し
「否、申し訳ないが見てない。」
そう返答する。
「そうか。もし、見かけていたら教えて欲しい。」
そう言って彼女らは足早に去って行った。
そして寛一は、部屋の玄関から戻るとクローゼットの方へ行きそのドアを開ける。
「ほれ。行ったぞ?」
「ああ。済まない。」
寛一は、男に言う。
「一体、何をやらかしたんだ?あの女の人らの制服からして
ここのホテルの従業員でも無ければ、
近くのバーやパーラー、カフェの者の類じゃ無さそうだな?
さては金持ちの家にでも泥棒に入って追われたんだろ?」
「ち、違うよ。」
確かにこの男に言わせれば、窃盗やらかしたのであれば自分の事を追いかけてくるのは
必ずしも警察署の捜査員であって、メイドである必要は無い。
「俺は世界フェミニズム連盟のメンバーの一人なだけだ。」
「フェミニズム?何だそりゃ?オレとしては初めて聞く言葉だが。」
寛一は思わず呆れるように言う。
すると男は熱弁をふるう様に語る。
「そもそも、近代に入ってからも人類の文明社会の歴史とは悲しいかな
弱肉強食の名の下に金と力と権力を笠に来て、強い者が
弱い者を傷つける事が当然とされ美化されがちな歴史。
二十世紀に起こった二度の世界大戦とその後の冷戦の中で生まれた副産物である
途上国の紛争や共産圏の独裁政権による人権弾圧政策。
西側は西側で、男性社会の名残りと資本主義経済故の女性に対する男性の意識の低さ。
我らはこれを是正するために、不断の努力を続け遂に人間社会に対して
自分たちの過去にしてきた数々の暴力と大量虐殺の歴史を反省させるに至ったのだ。
だが、彼女らはその我らの思いに違いる事を為したのだ。」
「それが今のメイドさんたち?つうか彼女らの雇い主の金持ちどもか?」
「ああ。アイツらにとっちゃ、我らの掲げるこの世からの性差撤廃思想をはじめとする
考えが受け入れられないようだった。」
つまり、このフェミニストの男性がいう革命思想とは地球上の富裕層らに対し
生活水準をみだりに上げ、広大な土地を持たず巨大な屋敷に住まず
執事やメイドなどの使用人を抱えず一般庶民と同じ暮らしをする事によって
浮世離れした考えに陥ったりせず、消費者でもある庶民と経済界との間の距離感が
開き過ぎるのを防ぐという考えであったし、その他の地球上のありとあらゆる社会に対しても
民族上、宗教上、古くからの伝統や慣習・しきたりを理由とした、これまでのような
女性を道具や動物のように扱いをするのを止め、地球をひとつの女系家族のようにして
一部の男性のみがそれを引き立てる少数派人口として行こうという考え方であった。

聞けば聞くほど寛一にとって内心、だんだん不快に思えてきた。
何故なら、確かに人類の歴史は争いの歴史であり、
そのついでとして生まれた残酷な行為の横行している歴史であるのは自身も
学校の授業で知っているしそれ以外でもテレビや雑誌、専門誌でも知っている。
一部の強い立場の者の自己満足と土豪劣紳ぶりのために、多くの者が割を食う歴史を
未来永劫、続けさせたくは無いという熱意は父母を失い、自身も現在において
不遇に置かれている寛一としても賛同に値すべき考え方ではある。
だが、寛一が問題としているのはその後のくだりである。
それというのも、地球をひとつの女ばかりの住む家にして、それに個人的に気に入られた
一部の男性がそれを引き立てる少数派人口として行くという考えだからだ。
何故なら、昔から美女は美男にしか心を惹かれぬモノである。
そうであれば、この男の所属しているフェミニズム組織にとっちゃ
寛一も含めて地球上の男性の圧倒的多数は、第二次世界大戦当時の欧州において
ナチスドイツに弾圧されたユダヤ人のような末路を辿らねばならぬ存在であり
残存する事を許された一部の男性は、新たな地球上の為政者の女系政権の奉仕者として未来永劫
召し使い同然の民族として存続となるという。
成り代わった地球上の女系人口となった彼女らも決して、争いも何も無い平和であるかといえば
そうでは無い。下手をすれば、良くてもインドばりのカースト制度社会。
悪くすると中国や北朝鮮ばりの人権弾圧のように、どんなにスポーツや芸能や文化で
才能を発揮したとしても国家に対して都合の悪い思想をしているというだけの理由で片付けられ
同じ能力でも政府の役人や官僚に気に入られた者だけが保障された幸せを送れるという
恐怖社会である。要するにお局さまとその取り巻きにとって気に食わない女は
例えどんなに器量よしでも必ず不遇に置かれる恐怖社会だ。
確かに、普段から粗野で血と暴力とセックスを礼賛しがちな男系社会も困ったものだが
かといって女系社会も平和な社会であるかといえば、そうとは言えないのである。

そこで寛一は、思いついた。
少なくともこのフェミニストが天下を取るような事などあってはならない。
味方してやるふりして、敵方をコイツのアジトに引き入れ、コイツとコイツの上司も雇い主も
敵方のメイドとその雇い主の人質にさせて置こう。後の事は上手く行ってからでいい。
「ああ判った。オレの出来る範囲であれば手伝ってあげるよ。」
「そうなのかい?」
「お兄さんは、日本人なんだろ?」
「ああ、そうだよ。」
「なら、ここは観光旅行している兄弟のように振舞っていた方がいいよ。」
「そうだな。」
このお兄さんの名前は、新川幸雄という人で東京にある日本で上位五指に数えられる大学の二年生という。

翌朝、ホテルを出た二人はその足で、ローマの近郊にある海を臨むフェミニスト団体の屋敷に入り
近況報告も兼ねて寛一の事を紹介する。
「ほほう。キミが尾場寛一くんなんだね?数え年十三歳というのにそのウチの者を
メイド軍から見事なまでに匿ってのけるその機転といい非常に頼もしい。」
六十を少し回ったイタリア人の男性は寛一の事を大いに褒める。
そして昼の食事会もそこそこに、今後警備が厳しくなったローマの一等地の屋敷にある
メイド軍とそこの屋敷に対する作戦をどうするかを考えていた。
そのとき寛一は、こう切り出す。
「既に相手方に面が割れている新川さんひとりでは厳しいです。ここはオレが
屋敷の警報を無効化し、メイドたちを引き付けましょう。新川さんは
その隙に屋敷に入り、そこの書斎から秘密文書を入手して下さい。」
すると新川も返答する。
「キミは大丈夫なのかい?」
「心配は要らないさ。故郷の新潟じゃ、ならず者すら追い縋る事は困難とされた脚力の
持ち主のこのオレを信じてくれよ。」
それを聞いて、その場の面々は大いに驚く。
「ははは。それは大いに頼もしいな。」
食事の後の昼下がりになり、二人はローマへ向かい
現地の屋敷を下見する。
「なるほど。あれらがああなってんのか?」
「キミにはあの屋敷の構造は判るのかい?」
「大体、判るよ。ここの建物自体は相当な年代モノだけど、それ以外は
ここの家主の性格を示すからね。」
寛一は、眼で対象物を見ただけで大体の事が脳内で、もう描けている。
彼に言わせれば、警報装置の数とその配置場所と、その性能。
取扱説明書に現れない、誤作動を起こしにくいとか
長年の雨水や強風によって飛んできた物が当ったのが原因で、故障し肝心なときに
作動しなくなったりしないかとか耐用年数によっては取り付け工事から
製品の市場の平均より短命であったりするかどうかも勘案しているし。
何よりも、家主の性格次第では外側ばかり防犯が強くて内側は案外脆いという事もあるとか
そういう事もあるようだ。そして深夜になり、寛一は幸雄とともに屋敷の塀に近づく。
ここで寛一は、スマホを取り出し警報装置を作動させる。
すると屋敷のメイドらが出てくる。そこで寛一らは身を隠す。
そうするとメイドらはやがて屋敷に戻って行った。
「何で、それをやる必要があるんだ?」
「まあ、見てなって。コレを何度もやる事に意味があるんだよ。」
そういうと寛一は、スマホを使って警報機を作動させ、
その度に屋敷のメイドたちを出動させるという事を頻繁にやった。
やがて、警報システムの誤作動があまりにも酷すぎると見做したのか
すべての防犯システムの電源は遮断された。
塀を見張っていた防犯カメラの赤い発光ダイオードも電源を切られたのか
防犯カメラのレンズの傍にあったセンサーの光も消えた。
周りを警戒する。どうやらこの時間帯は午前零時まで、既に一時間を切っているだけあって
誰も人気が無い。慣れた手つきで寛一は屋敷の鉄門のカギを開けた。
ここで泡を食って慌てる事は無い。この屋敷の庭で忍び足を意識してやろうとする必要はない。
そんな事をすれば音を立てまいとする意識がかえって音を立ててしまう事になる。
どちらかといえば、チンタラした歩き方やズンタラした歩き方の方が無駄な足音を立てやすいのである。
出来るだけ足元を確認して、小石にや地面に突起した物に注意すればいいだけの事である。
けれど、寛一にとってそれは心配無用の様だ。
普段、足元のゴミひとつ残さぬ庭の手入れの仕事を滞りも無くしているメイドの仕事ぶりが
寛一を利したようだ。そして屋敷の正門に立つ。
ここで二人は、相談する。
「ここは二手に別れよう。どちらかが裏口に入って書斎にある書類を入手するんだ。」
「そうだな。ここはオレが・・・」
「ん?待てよ。新川さんが過去にココへ来た事があるんだよね?」
「そりゃ、いくつかあるけど。」
「表口から入るのと裏口から入るのと、どちらがこの屋敷の見取り図からして書斎への近道になる?」
すると幸雄は思い出したように言う。
「裏口!確か、以前に宅配業者を装ったときにトイレを借りるふりして場所を確認した事がある」
「なら、裏口から頼む。オレは出来るだけ正門から入って
書斎を捜す振りして、この屋敷の家人を引き付けておくから。」
「判った。」
そういうと幸雄は裏口のある屋敷の正門の反対側へと早歩きで去って行く。
寛一は腕時計を見る。時間は午前零時まであと四十分を控えた。
あと十分ほど待ってから作戦を決行してやるとしよう。寛一は、屋敷の周りを歩き回り
館の上下階を大まかに眺める。
特に灯りは無いようだ。それを確認すると、手許の腕時計を見る。
このとき、窓から寛一の事を眺めていた若い少女の姿を寛一は何も知らなかった。
そろそろ彼は裏口から入ったと思われるようだ。こちらからも入ろう。
そう考えると、寛一も正門のドアのカギを慣れた手つきで開けて見せ、
ドアノブをゆっくりと捻り、中に入る。

そして屋敷内に侵入した寛一は、屋敷内を見渡す。暗いけれど
慌てたりはしない。元々、暗所や夜間、人気の無いところで過ごす事で
目を慣れさせたのだから、それに外の街の灯りも寛一にとっては満月の光と同じ事だ。
屋敷の外見を想像したとおり、この内部も大方の予想どおりの造りとなっている。
懐中電灯や蝋燭を持って館内を巡回しているメイドを巧みに物陰を利して回避しやり過ごす。
メイドらが通り過ぎて行き、角に曲がるのを見届けると寛一は足早に書斎の方を捜すように行く。
散々捜しまくったが、どうやらこの一階には無いと見た。そこで二階へ行く。
二階も遺憾ながら家主の書斎というべき部屋は無い。どうやらこの屋敷の部屋割りとは
一階は、食事をするための食堂と入浴する風呂場と厨房、くつろぐ居間と暖炉と客間、
二階はメイドら使用人の部屋となっており、三階はこの家主とその家族の部屋割りとなっているだろう。
そう考えると、書斎はその三階の家主の寝室に隣接している部屋か
家主の寝室を兼ねている部屋にあると考えるのが妥当と見てもあり得なくはない。
むしろそっちの方が常識的だ。こういう巨大な建物で考えた場合、
会社のケースで考えると社長室に相当する位置で考えれば、
大体、大きな建物を構える会社の多くは社長室は一番上の階に置く事が多いはずだ。
その常識がこの現代のイタリアでも連綿と通用するのであれば、
ここの家主は上の階に書斎を構え、そこにフェミニストにとって重要な秘密文書を所有しているはずだ。
そう考えた寛一は、こんな危険の多い二階を後にして三階へと行く。
三階に行き少し歩くと案の定、イタリア語で書斎と記されたドアに辿り着く。
そこで幸雄と落ち合う。
(どうだ、首尾の方は?)
(オレの方は問題は無い。カギを開けてやる。ここはオレが見張ってやるから
今の時計で午前零時二十分を少し回っている。午前二時までに目的の書類を回収しろ。)
(判った。)
そういって、寛一はドアのカギを開けドアノブをゆっくり回す。
このドアの部屋の方へ開くようだ。
幸雄は、慌てたりせず入って行き早速、書斎を探し出す。
そこから寛一は、ゆっくりと周囲を確認する。あれから少しずつ時間は経過するが
巡回のメイドは来ないようだ。どうやら、この三階はここの家主たちの聖域なのか
メイドたちも流石に、今宵の時間は何も無いと見て寝床に着き就寝したのだろうか。
後は、午前二時を迎えるまでに幸雄が、このドアの所へ戻ってくれればいい。
時間を経過するのを待つ。時間は午前一時を過ぎ、そして一時半となった。
ここの書斎はあまり広くないし本もあまり充実してない所からして
そろそろ戻っててもおかしくは無いのだが。一体何を手間取っているのだろうか?
そう考えていた所、寛一の許へ書斎から来る人影がある。
(ようやく、戻ってきたか?)
だが、それは幸雄では無かった。
「残念だったようね?方や?」
現れたのは蝋燭を手に持ったメイド長と思われる二十代前半らしき女性だ。
「!?」
すると、後ろから羽交い絞めにされ何かを染み込ませたのを嗅がされる。
必死にもがいた寛一ではあったが、やがて深夜の時間帯の眠気もあったのも手伝ってか
意識が混濁になる。

次に目覚めた所は、一人の老人とそれの娘と思われる熟女と
それを囲うメイドたちの場であった。

青春の嵐 第21話「ラストサンタクロース2」

2015年12月04日 20時32分38秒 | 青春の嵐
サンタが隠れ潜んでいる廃屋に、トナカイと寛一が現れた。
「アンタが、このトナカイのパートナーのサンタかい?」
寛一は開口一番に言う。
「老師!こんなところで何をやってるんですよ!?」
トナカイも非難するように言う。
これに対しサンタは
「儂はもう、何もしたくないんじゃ」
と半ば不貞腐れるように言う。
「アンタの組織からもっと働けと言われたからかい?」
寛一はそこで踏み込むように言う。
「何でお前がそれを知っているッ!?」
「おっと、ここで声を荒げるんじゃないぜ。オレもアンタもこの廃屋とはいえ
ここの持ち主は元は赤の他人の名義の家だ。そこに居るって誰かが知ったら
お互い犯罪者として処断だぞ?ここじゃ何だから人気の無い所に行こうや。
幸い、あそこの森林はオヤジが在日と中国人のヤツに殺されたとはいえ、
土地はまだ国か県のモノになった訳じゃねえからな。」
寛一が知る限りによると、尾場家の土地の所有権は新年度にならない限り
国か県の所有にはならないという。つまり小学校を卒業する今年度いっぱいまでは
寛一はその土地に何度でも出入りが許されているし、他者は寛一に一言の相談も無しに
その土地に指ひとつ加える事など許されないというのである。
法とは時として用いようによっては兵法の如き有効なのである。
そこで、廃屋から離れ尾場家の所有であった広大な土地の森林内へと移った。

「話は聞いたよ。そろそろ歳も歳だし引退を申し出たんだけどお偉いさん方から
それを怠け者の態度として見做され、今年は前年の三倍の仕事量を押し付けられ
しかも給与は無しっていう処分を下されたんだってな?」
「ふん。悪いかい?今まで散々、頑張って来たのに、あんなやり方ってあるんかい。
馬鹿にするのも大概にして欲しいというものじゃ。」
寛一とサンタは言い合う。
「でも、このまま何もしないで過ごしたらタダでは済まないよ?
懲戒免職で済めば良い方で最悪な場合、職務放棄で粛清だよ!?」
トナカイはそこで口を挟む。
「何?子供たちにプレゼントを配るノルマを達成しないばかりか、
仕事をサボって、何処かで逃げ隠れした場合は理由によっては処刑する?
そんな規定が、その業界にゃあるんか?」
寛一は半ばドン引き気味に訊く。
「うん。あるよ。ボクの前の相方もその前の相方も、無能でノルマを達成出来なかったり
怠け者で仕事嫌いの性格で、毎年クリスマスになると何処かに雲隠れしてばかりいたために
前者は懲戒免職になり、後者は粛清されて死んだよ。この人ボクの代で三人目の相方なんだ。」
トナカイはそう答える。
「ふん。もう儂はもう老い先短いジジイじゃい。もう粛清なんぞ恐れてないわい。」
サンタはもう完全に意地になっている。
「・・・なあ、サンタさんよ。」
寛一は呼びかける。
「何じゃ。儂は何もせんと言ったじゃろうが。」
「オレはまだ何も言ってないぜ?」
「どうせ、この儂にサンタとしての責務を死ぬまで果たせっていうんじゃろ!?
もう儂は散々、尽くして来たのにアイツらはこの儂に対し、
働きに見合った報いも無ければ何の労いも無い!それどころか年寄りのこの儂に向かって
言うに事欠いて『これだから爺は鈍間でドン臭くて使えない』だの
『お前、給料の割には能力に見合ってない』とか酷い言い様じゃ!
何をやっても報われないんだったら、もうこれっきりにさせてくれッ!!」
もう完全に投げやりだ。
「オレは別にアンタにこの仕事を死ぬまでやれとは一言も言わねえよ。
それにオレも出来る限りの手伝いをするから、今回の仕事を最後に
アンタはアンタの道を行くっていうのはどうだ?」
「何?この仕事を最後に、この儂に自分の道を行けと?」
「ああ。そうだ。悪くは無かろう?」
「だ、だがしかし。」
それはそう思うだろう。サンタの方とて、組織のお偉方に反感を持って今年の
クリスマスの業務をボイコットしようとしたとはいえ、本来は働き者の性格だったのだ。
「このまま仕事を終えて戻っても又、お偉い方のために犠牲になるだけだぜ?
そんな事になるくらいなら、やるべき事をやって達成感を得てから
造反し自由の身になった方が良くないか?」
寛一は、サンタにそう説得して見る。
「うん。ボクもそう思う。実はボクもあのお偉方には、いい加減にウンザリして来た所なんだ。
それに最近、外で出来た彼女と添い遂げたいし。」
「お、お前・・・」
サンタも驚いたであろう。何時の間にか、自分のソリを引くだけだった相方に
そんな事情が出来ていたとは。
「なあ。アンタの責務のためじゃないし、アンタの組織のためにやるんじゃない。
アンタら二人の幸せを望むためにやるんだ。」
「・・・そうじゃな。」
「・・・そうだね。」
この両者にもう迷いは無くなった。心なしか両者の思いに応え
未来の幸せを祝福するかのように真っ暗な夜空から粉雪が降り注ぐ。
サンタは片手を寛一に向けてかざすと寛一はサンタの姿になった。
「こ、これは!?」
「その姿になっている間は、空を飛べれるし、壁を抜けれるし、その姿を誰にも見られぬ。」
「それじゃオレはこれで手伝えるんだね!?」
「ああ。これまでの遅れを今からにでも取り戻そう。」
そういうとサンタとサンタ姿の寛一はトナカイの引くソリに乗って次々と
多くの家々の眠っている子供たちの枕元にどんどん配っていった。
その手捌きは、寛一の過去のバイトで鍛えたノウハウも手伝ってか
サンタに押し付けられた前年の三倍に及ぶノルマ分のプレゼントは瞬く間に跡形も無く消えた。

「キミってホントに凄い子だねえ。感心するくらいだよ。」
サンタはすっかり、これまでの不貞腐れていた表情がまるで嘘のように嬉しそうである。
「いえいえ。これでアンタの仕事の有終の美を飾れたというのなら、
これくらいの事など骨折りの内には入りませんって」
寛一も、サンタの事を手伝えて殊の外、満足である。
「謝礼とは何だが、キミの欲しいモノって何か無いかね?」
「そうだねぇ・・・」
寛一は考えた。今の自分はお金の事に関してとりあえず懸念は無い。
ただ寛一にとって何とかすべきなのは来年度以降の自分の居場所の確保が
最重要課題となってしまったからである。それというのも
父母は既に亡く、それに追い討ちをかけるように市長から寛一に対し
来春の小学校卒業を以って、この新潟市からの退去の通告を三日ほど前に受けたのである。
それというのも前年に市長選で当選した若い女性市長は、コレが非常にキツイ性格の上に
サイコパスと問題児と暗愚な人間が大嫌いという厳格原理主義者なのである。
その市長が、長年に亘って街の人々や街の子供らを煩わせてきた尾場寛一の事を知り
何とか出来ないものかと常に苦々しく思っていたのである。
それが今年に入り、市と議会にとって宿敵であった尾場勘吉が、そしてそのすぐあとに
寛一の母親の皆村加奈子が相次いで在日と中国人による犯罪で殺害され
市長にとって、もはや子供の寛一は恐れるに足らないと判断し、叩き潰しにかかったのである。
具体的に、市長は故加奈子の家を固定資産税滞納という理由で没収し
故勘吉の土地を接収しようとしたのである。
だが寛一の方もそれを百も承知で容易に手出しを出来ぬように
あれこれと打てるだけの手を打っており、少なくとも寛一は小学校卒業までは加奈子の自宅に
居られるし、故勘吉の土地も現在は寛一が所有権を息子として名義を引き継ぎ所有しているのである。

深く考えた結果、寛一はこう返答した。
「心の友と、多数のメイドらと一緒に広い土地の大富豪の屋敷に住むっていう夢が叶うのなら
それで、贅沢は言わないよ。今のオレはもう、同世代の他の子よりも底辺に位置する惨めさだからね。」
半ば自嘲気味に言う。
「はっはっは。大きく出たねえ。まあいいだろう。
折角、この儂の最後の仕事を手伝ってくれたんだ。拒否するのは失礼だし
身勝手な大人たちの為に子供が不遇を囲う謂れも無かろう。」
そういうとサンタは自身の最後の力を振り絞るかのように寛一の前で全身を眩く光らせた。
すると、寛一の目の前に居たはずのサンタとトナカイは何処にも居なかった。
だが寛一には何の心残りは無かった。むしろ充実感に満ち溢れたクリスマスイブの夜になった。