山村有佳里のミュージック+プラス

ステージマナーとおさらい会


先週までいくつかのコンクールの音源審査を含めて審査、指導に勤しんでいました。各会場で熱演を聴かせていただいたわけなんですが
(とりわけシングルリード勢、ブラヴォーでした!)
演奏はもちろんコンクールといった場所に出て来られるわけですから
もちろん仕上がったものをもってこられるのですが、気になったのは、「ステージマナー」です。

名前(エントリーナンバー)アナウンスされてステージに出てくるときの歩き方、
落ち着いてチューニング(長すぎる人います・・・時間なくなってしまいますよ。そして逆にテンパってくるっていう)
そして演奏を終えて去って行くときの歩き方、などがとても気になりました。(もちろんお辞儀も入れてね)
いわゆるステージマナーとよばれるものです。
それは年齢に限らずで、下手したら大人のほうが大丈夫か?という人もいて審査員同士、首を傾げました。
もちろんそんなひとは一割、二割の人です。

も、だからこそ目立つんです。

音楽というのは舞台に出て来る時から既に始まっていて、
舞台から去るまでが音楽で、コンクールであれば審査対象です。レベルが高ければ高いコンクールほどそうです。
特にコンクールのような「審査」をしていただく場合は尚更ですので、
折角ここまで頑張って練習してきて、
緊張しながら挑戦したことを、無駄にしないようにしてほしくない気持ちから思いました。
これからコンクールでもステージでも「審査していただく」「聴いていただく」という気持ちを忘れずに、
音楽の前では謙虚に、
「そしていざ演奏を始めたら」思い切り自分の表現をして欲しい、と思って先日のラジオでも語らせていただきました。

ラジオ局の若きミキサーNムラちゃんも「面接だって同じですよね。入室から退室までが面接で、出来てない人の方が少ないからこそ目立つのも」って。
その通りです。
すごくはっきり書くと良い演奏をしている人はステージマナーがちゃんと出来ています。
なぜなら一連の動きがしっかり入っている=落ち着いて臨んでいるから。

緊張しているからオタオタするんじゃなくて、オタオタ落ち着いていないから緊張するんです。

一連の動きを一回頭に入れたら習慣化されるので、取り入れてください。

ヨーロッパではステージマナー、アメリカでは視覚効果という授業がある音楽大学もあります。それぐらい大事なこと。
毎回のパフォーマンスの時に担当の教授がちゃんと指摘します。
私は日本でも師事していた先生方はちゃんと子供のころからそれを教えて下さいました。とても感謝しています。
(吹奏楽コンクールだって12分(でしたよね?)の演奏の出入り込みで速やかに移動、着席までが込になっていますよね)
私の生徒さんがコンクールやコンサートに出場する時は必ずそこを込としたレッスンをします。
いつもは楽しみ第一のおさらい会でもコンクールや何かの発表前は入ってくるところやお辞儀も込で演奏する場、として他の生徒さんも観客になって聴いてもらう、一回でも人前で演奏する場、としておさらい会や、本番前は他に出場する同士の吹きあい会の場にしています。

自分の大切な生徒を送り出すときに、
知っていれば恥をかくこともなかったのに、
ということがないように、
そして何より演奏に集中出来るようにしてあげたい、
という思いからです。


とはいえ、ゆるゆるおさらい会は基本的には楽しいアンサンブル吹き合い会です。
これは9月のゆるゆるおさらい会組。学生さんは模試やら依頼演奏やらでアダルトチームでした。
お菓子は欧風堂さんのほほえみサンド。でも今月は持ち寄り多くておやつ豊富になりました。(皆さん気をつかわないで下さいね)

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