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昨日の一般質問の最後に、ふくなが洋市議(中央区)が登壇しました。ふくなが市議は、加曽利貝塚については、貝塚の調査・研究・活用に関して提案・改善を求めてきた経過があります。千葉市のアイデンティティである加曾利貝塚をさらに生かすことが求められ、現在は発掘調査体験・土偶ペーパークラフトなどの取り組みが評価をされています。今回も加曽利貝塚の整備・充実を求める視点で質問を行なっています。
ふくなが市議はシンボルについて、吉野ケ里では主祭殿、三内丸山では掘立柱(ほったてばしら)尖石では国宝の縄文のビーナスなどがあり、加曽利貝塚におけるシンボルなどについて説明を求め、また加曾利貝塚を地域経済活性化に生かすことについて質問しました。さらに、加曽利貝塚を代表する環状貝塚の展示・ミュージアムショップについて、また新しい博物館では見える収蔵庫・現代から過去へ展示のアプローチなどについて質問。
教育委員会はシンボルについて、「加曽利貝塚は、貝層断面観覧施設など3か所の野外観覧施設を有しているほか、全体の約7%程度しか発掘調査が行なわれておらず、未解明のことが多い。今後、発掘調査を継続していく中においても、新たな発見がされる」とのことでした。地域経済について、「本年3月には市内陸部の魅力の発信を目的とした観光ガイドブック『みどりとあそぼ』を発行し、観光農園での収穫体験と『加曽利貝塚』をセットにした周遊モデルプランを提示するなど、プロモーションの強化を図っている」と答えました。
展示のアプローチに関しては、「他都市の取り組みでは、近年、再現ジオラマや映像などを用いた大人にも子どもにもわかりやすい展示や、出土資料に直接触れ、五感で体験できる演出のほか、収蔵庫などバックヤードを公開するなどの工夫が取り入れられている。貝塚についても先行事例を参考とし、多くの方々に感動を与えることができる参加体験型博物館を目指していく」と答えました。