都市建設委員会視察3日目は、金沢市における総合治水対策の取り組みについて調査しました。金沢市は北陸新幹線の開通により、首都圏からのアクセスが格段に良くなり、観光がさらに発展しています。
この金沢市は人口約45万人の中核市で、年間降水量は2,400mm・年間降水日数180日で、2日に1日は雨が降っている計算です。昨年は1日最大93ミリや1時間最大で59ミリ、61.5ミリなどを記録しています。同市は、局地的な集中豪雨や都市化による水害の増加への対策について、河川や下水道施設の整備だけでは対応が困難なため、「金沢市総合治水対策の推進に関する条例」を2009年に制定しています。
この条例は、市と市民、事業者が協働で取り組む総合治水対策であり、市は河川・下水道の整備などを計画的に行い、市民は住宅の雨水貯留・浸透施設の設置、事業者は開発行為における調整池などの設置を進めることとされています。同条例の要は、事業者の開発行為について調整池整備の開発行為の対象を3,000㎡から1,000㎡へ引き下げていることで、一定の効果が出ているとのことでした。
やはり市での治水対策への取り組みが大きく、国の交付金も活用しながら河川の改修や、学校や公園など公共施設の下に雨水貯留施設を整備に8,000万~1億1,000万円を投じて、総合的な対策を進めています。市民が設置する雨水貯留槽などへの補助は伸び悩み、利用拡大に向けた取り組みを進めるとのことでした。
この他、土嚢づくりなどの減災・水防対策の講座を実施したり、学校での防災教育に取り組まれています。
近年増加している水害について金沢市の取り組みを伺い、被害を少なくしていくための様々な取り組みを再認識しました。
金沢市役所前も、水を透す「透水性舗装」によって、直接、雨水管きょに流れないようにしています。
3日間の視察で、ご説明いただいた職員や担当者のみなさまに感謝を申し上げます。ありがとうございました。
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