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今日午後から本会議が開かれ、一般質問に登壇しました。防災・減災については今年4回、質問項目に入れています。また、この間、3回の能登半島へ行き、ボランティア活動などの支援活動を行なってきたことを踏まえて質問を行なってきました。災害時のトイレ対策は、重要な課題です。
これまで日本共産党市議団としてこの間、求め続けてきたトイレトレーラーの整備については、「導入することや自治体間での相互提供の仕組みを検討する」との答弁を引き出しました。
【佐々木ゆうき】
災害時のトイレ対策ですが、今年の防災リーダー研修会で講演された加藤篤氏が代表理事を務めるNPO法人日本トイレ研究所では、11月10日を「いいトイレの日」として、10日から19日までを「トイレweek」としていました。「災害時のトイレの大切さについて考えてみませんか」と千葉市の広報でも発信されました。
この間、避難所運営委員会の訓練でもトイレ対策が位置づけられたところが多かったようですが、取り組みによる効果や評価など、見解を求めます。
【危機管理監】
能登半島地震を機にトイレ対策を広めるため開催した今回の防災リーダー研修会の参加者へのアンケートによると、「災害時のトイレは水や食料よりも優先すべきことだと認識した」「各家族単位で携帯トイレが必要だと感じた」など、主旨をご理解いただいた回答が多く、トイレに関する意識向上につながったものと認識しています。
また、避難所開設・運営訓練の効果・検証については、来年度に避難所運営委員会へのアンケートを行いますが、今年度から実際に携帯トイレを使った訓練を取り入れたことで、避難所におけるトイレ対策だけでなく、各家庭での携帯トイレの備蓄の必要性についても考えていただくきっかけになったと考えています。
【佐々木ゆうき】
能登のある自治体の民間の医療関係者からは「避難所の学校に600人が避難してきて、すぐにトイレは排せつ物であふれ、外の側溝も排せつ物だらけ、ごみ袋をかぶり汲み取りの作業。まさに生き地獄だった」と。3日後にトイレトレーラーが来た時には、そうした問題が解消したそうです。こうした証言や千葉市職員の派遣の経験など、今後、リアルに市民に伝えていき、千葉市の防災に生かしていくことと、マンホールトイレの整備は進んでいますが、様々なトイレ対策を実施する点でも、トイレトレーラーの整備をするよう求めます。
【危機管理監】
市民向け講座などで、市職員が現地で体験したトイレ事情を市民のみなさまに伝えているところであり、引き続き、能登半島地震の教訓等を踏まえた周知啓発を図っていきます。
また、トイレトレーラーについては、導入することや自治体間で相互提供する仕組みについても検討していきます。
【佐々木ゆうき】
トイレ対策の最後は、早期にマンホールトイレの整備を行い、市内の県立高校への整備に向けて取り組まれていますが、県立高校以降の公共施設等への整備の拡充に取り組むことを求めます。お答えください。
【危機管理監】
県立高校への整備は、令和9年度までに完了する予定であり、その後は、水源確保などの条件が整えられる避難所への整備を進めていきます。