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今日、千葉市議会第2回定例会が開会しました。中村きみえ市議が永年勤続15年表彰を受けました。市長からの議案等の提案理由の説明の後に、私から千葉市男女共同参画ハーモニー条例の一部改正について提案説明を行ないました。以下、概要です。
改正の目的は、同条例の第3条第1号にある「性別による差別的取扱い」に「(性的指向及び性的自認による差別的な取扱いを含む。以下同じ。)」を加えるというもの。個人の尊重、性の多様性を認め、社会として向き合い、差別的な取扱いをなくしていこうという主旨です。LGBTは教育番組などで大きく取り上げられています。Lはレズビアン(女性同性愛者)、Gはゲイ(男性同性愛者)、Bはバイセクシュアル(両性愛者)、Tはトランスジェンダー(性同一性障害など)です。性別や性自認、性的指向を理由としたあらゆる差別をなくして、生き方の多様性を認め合える社会をつくることが必要です。
2008年に国連で性的マイノリティーの人権、性的指向と性自認に関する声明が出され、声明に賛同する66カ国の共同提出がされ、日本も支持。2011年の人権理事会でも同様の決議を可決しています。しかし、日本の法律に性的マイノリティーに対して差別的な規定があることから自由権規約委員会、社会権規約委員会が法改正を促しています。
LGBTの子どもや若者の支援を行なっている団体によれば、子どもたちが「自分がLGBTであることを誰にも言えなかった」という調査結果もあり、いじめや暴力を受けて深刻化・長期化している実態があります。
法律や社会的に割り当てられた性別にとらわれないあり方が求められています。
この発議については、12日に行なわれる環境経済委員会で審議されます。