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エメラルド色の花が咲く月夜に、
アヴェ・マリアを奏でるユリアンナ。
ハープという泉から流れる癒しの音が、
心のなか全体に光を届けて、
一つひとつ消していく...
残ったままだった過去の傷跡も、
負の感情という影の欠片も...
清らかなメロディと優しい微笑み...
その温かさが心の目に映す大きな愛。
広げられた白い翼。
私は輝きを放つ羽に、
そっと包まれていく...
嬉しくて、
嬉しくて...
涙が止まらない...
お姉様との運命的な出会いがなければ、
きっと...本当の愛を知らないままだった。
「感謝します。」
今夜お渡ししよう。
私の心の鍵を、
お姉様に...
信頼の証として、
永遠を共に生きる約束の証として...
永久に愛しつづけるという誓いのシルシとして...