【羽生結弦、語る フリー編(3)】来季へ「4回転半が揃った完成された演技を目指して」
【フィギュアスケート世界国別対抗戦第2日 ( 2021年4月16日 丸善インテックアリーナ大阪 )】 男子フリーで193・76点をマークして2位だった羽生結弦(ANA)が演技後、オンラインで取材に応じた。
――今季最後の滑り。今季最後という思い、来季への思いは。
「もちろん今シーズン始めに滑ったようなフリーがしたかった気持ちは強くあります。ただ、全日本の時と違って世界選手権もなかなか試合の練習をしないで行きましたし。今回も世界選手権終わってから、ずっと体調が良かったわけではなかったので。まあストレスもあったり、かなり疲れもあったり、お腹も壊していたり。いろんなことがあった中で、こうやって、あの~、まあちょっと不運なミスがあったなとは思うんですけど。でも、最後の最後まで、このプログラムに寄り添って、世界選手権とは違って、ほんとにこのプログラムの曲を感じながら、そして、みなさんの鼓動だとか呼吸だとか、祈りとか、そういうものを感じながら滑ることができたので、ある意味、満足しています。で、なんだっけ。来シーズンに向けて、だっけ。来季に向けては、えーと、来季に向けてという意味では今シーズン、やっぱりアクセル、4回転半が入れられなかったことはすごく残念に思います。ただ、4回転半を練習してきたからこそ、見えてきた曲とのつながりとか、またはトリプルアクセルとの違いとか、他のジャンプへの体の使い方の考え方とか、いろんなことが見つかっています。そういった今の知識、経験、いろんなものを結集させて、来季4回転半目指して、そして4回転半が揃った完成された演技を目指して、頑張っていきたいと思います」
――今大会の収穫と課題は。
「えっと、自分の穴にはまらないようにするためには、他のところで跳べっていう話なんですけど。でも、今までそれも何回かやってきて、結果ダメだったので。ぼくはやっぱり自分が信じる道、自分がそれほどまでに精密にできるということが、たぶん自分の強みだと思うので。9割跳べるとかじゃなくて、100%跳べるというふうにコントロールできるのが自分の強みだと思いますし。それがGOE、ここまで届くきれいなジャンプに、昨日のサルコーのようなジャンプにつながると僕は思っているので。しっかりと、え~、自分の強みを磨いていきたいなというふうに思います。今回の収穫としては、課題はいっぱいありますけど、アクセル久しぶりにきれいに降りられた~ってとこですかね。正直、ループも完璧ではなかったですし、トーループもコンビネーションちょっと外れてしまったりとか、いろいろありましたけど、何よりもこのプログラムに寄り添って、最後のアクセル、久しぶりに自分のトリプルアクセルだと思えるような、スパンとしたアクセルが跳べたんで。ショートのことはショートのことでサルコーも良かったし。なんか久しぶりに自分のジャンプが跳べたなっていう気持ちで今います。ありがとうございました」
世界選手権が終わってから、
体調が良くなかったのですね。
目の下のくまが
ずっと気になっていました。
お腹を壊していたことも
あったのですね。
隔離生活を過ごしながら
ストレスを感じたことも・・・
食事だって
普段と違うものを食べていたら、
お腹も壊してしまうし、
自由になれない日々が続いていたら
ストレスを感じてしまう・・・
それでも、あれだけの演技が出来たこと
本当に素晴らしいことだと思います
結弦くんの吸い込まれる美しさに
いつも心を奪われます
柔らかで、優しくて、
あらゆる角度からたくさんの光を放ち、
その繊細な輝きに心惹かれます
結弦くん、頑張りましたね
本当にお疲れさまでした
美しい世界を見せてくれてありがとう
これからも、より一層煌めく結弦くんを
精一杯応援していきます
読んでいただいてありがとうございました。
*画像は感謝してお借りしました。