1年前、14年間生きた出目金が息を引き取りました。
最後の数か月の間は、背中に大きな穴が開いて泳ぐこともできず、
水槽の底に苦しそうに横たわっていました。
それでも懸命に生きようとする姿を記録に残したいと写真に撮ると、
傷があまりに痛々しいです。
そこで絵を描こうと思いました。
絵を描くきっかけをくれたのはこの出目金です。
ユメという名前でした。
ユメがいなくなって半年ほどして、
新しい出目金がやってきました。
ユズといいます。
みなと「ゆず」り合って日々暮らしていますが、
何より食べることが大好きです。
(2021年3月本文編集)