こんなマニアックな事、普段誰からも聞かれないのでブログで独り言みたいなものですが……
以前はよく質屋で中古のロレックス、オメガ、タグホイヤーを買ってましたが、ここ10数年はヤフーオークションです。
自分がヤフーオークションで中古時計を買うときの基準について。
まず、先に買いたい時計ありき、です。
オークション見ながらでは目移りしますし、本当に欲しかったもの以外を衝動買いする可能性大ですので。
で、買いたい時計で予め自分が落札してもいい金額を設定し、そこから検索です。
だいたい相場って決まってるのですが、稀に早く売り捌きたい為に相場よりちょっと低い金額設定があるものがあれば、そのオークションを覗いてみます。
自分なりのチェックポイントは、
・売り手
・写真
・ブレスの場合、サイズ(長さ)
です。
売り手は、出品者が質屋であれば当然目利きされているはずであり、真贋については安心できるかと思います。
個人の場合は、それまでの取引件数、評価を見て、信頼できる出品者かどうか判断します。
写真では傷の状態、ブレスの状態を見ます。
店が出品する場合は割と外装研磨済みされてる事が多いですが、その場合、ラグとか本来角張っている箇所がどの程度、角が残っているか確認します。
あまりに角が取れて丸くなっている場合は、キズ取り研磨の際に傷が深かった為かなり研磨したか、あるいは何度も研磨していると見なして、入札は避けます。
雑誌によるとロレックスでも研磨は4回位までで、それ以上は全体的に丸みを帯びてしまうようですが。
傷で一番避けるのは、裏蓋の傷です。
理由は明確にあって、時計を着けてる時、外側の外装はどんなに気を使っても傷つく事はあるので致し方ないと思うのですが、内側の傷、裏蓋の傷がつく理由は、時計を外した時、テーブル等にガチャって置く等、手荒く扱う事によって、裏蓋とバックルの内側がぶつかり擦れる事によってしか、そこに傷が入る訳ないのです。
要は前のユーザー(あるいは前の前のユーザー)が時計を丁寧に扱っていたか否かが裏蓋の傷で判るのです。
裏蓋がスケルトンの場合は判りづらいてすが、スケルトンの周りの縁の部分で見分ける事も出来ます。
あと、写真に、時計ケース側を持ってブレスが直線かどうかの写真が添付されている事がありますが、あれも結構重要視してます。
(今回のブログの添付写真は、今使っているエクスプローラー1のブレスの写真です)
要はケース側を持った時、バックル側が平行(直線)に近ければ近い程、コマ間の隙間が少く、ブレスの使用頻度、消耗度が少ない証拠になります。
使い込んでる場合はコマ間の隙間が広がる事から、バックル側がダランと垂れ下がってしまうのです。
ブレスの垂れって直し様がないのです。交換するしかないのですが、ロレックスとかだとブレスだけでも馬鹿にならない金額になるので、やはり中古とはいえある程度ブレスが良い状態でないと後々出費を見込まなければならなくなります。
最初から革ベルトに交換するつもりなら、気にする必要はないのですが、いづれにせよ使い込まれている個体と判断出来ます。
以上のように、裏蓋の傷の有無、ブレスの垂れ具合で、その時計がどの程度どのように使用されてきたかある程度見当がつきます。
ブレスの場合のサイズ
これは出品者記載の腕周りサイズが、自分の腕周りのサイズプラス1cm以上。
これはリスクを避ける為です。
時計をする際のストレスの一番手と言っても過言でない「ブレスがきつい」を避ける為には、出品者と自分の測り方が必ずしも同じとは限らないので、それこそ後から自分でコマを外す位がちょうどいいと思います。
「きつい」というストレスだけで、結局手放す事になるのです。
後からコマ1つ買う方法もありますが、二度手間で余計な費用も掛かりますので。
コマやバネ棒を外す道具は、大した値段でないので、ネットで時計買う人にとって必需品です。
昔、タグホイヤーのリンクをオークションで買った時、ブレスのコマを詰めよう(外そう)としましたが、リンク特有のコマの外し方がイマイチわからなくて、結局、ヨドバシの時計売り場で直してもらいました。
あと、リンクで思い出したのですが
、ケースとブレスのデザインが一体型の時計って、汎用の革ベルトに交換出来ない(汎用のブレスも)ので、デザイン的には良いのですが、永く所有する場合、仮にブレスに不具合があった際に、将来に亘ってそのブランドがその形状のブレスを保持していてくれるのか、余計な心配をしてしまいます。
なので……リンクのブレスだけを予備で買って保管してました。
当時ブレス新品で3万5千円でした。
それ以降は、交換するしないに関係なく、汎用のブレスや革ベルトに交換出来るタイプを選んでます。
やはり永く所有しようと考える時に、将来の心配事、ストレスを避ける事って大事だと思います。
機械式時計を中古で探す時、一番大事な中身(ムーブメント)って見えないので判らないけれど、ちょっとした外観の傷、ベルトの状態などから出品者のコメントに書かれていない事、過去のユーザーの使い方、時計の使われ方、使用頻度のヒントがあり、それを「宝探し」のように見つけて想像していく事と、オークションで落札後、自分の手元に届いた時、「やっぱりな」と自分が想像していた通りだと、自分の目利きが間違っていなかったと思う事が、ネットオークションの楽しみなのかもしれません。