全船連 JSA SHIP-CHANDLER 船食 船舶食糧

私たちは全国船食連合会です。

船舶食糧の未来はどうなるのか?考えてみよう

2018-03-11 09:32:48 | Weblog
初めに

「職業」が変化しようとしています。
親の代もしくは先代から受け継ぎ、無くてはならないはずだった私たちの仕事船舶食糧の仕事にも、ひたひたと暗雲が立ち込めてまいりました。二十年前までは、同業者だけでも今の四.五倍くらいの業者がいたと思えます。
我々は「生き残る会社」として位置づけられるのでしょうか。全国船食連合会の役員も「この連合会がなくなる」「我々の仕事すらもなくなる」として存続か否かの意見を求められることが増えている。
職業が変容する要素として一番に挙げられるのは、テクノロジーの進歩、特にAiである。
オックスフォード大学のマイケル・A.オズボーン准教授の論文によると、「今後、人間の仕事の大半がAiに奪い取られてしまうのではないか」という懸念だ。
アメリカのシンクタンク、ビュー研究所によると{人工知能、ロボットと職業の未来}という調査報告書では、「テクノロジーが人間の雇用の大半を奪う」という予測と、「そのようなことはない」とする予測の双方があるとしている。

日本に限って考えてみれば、雇用に対する「脅威」は、テクノロジーの進化だけではなく、
グローバルな競争も雇用に大きな影響を与えていることは言うまでもない。船舶食糧の仕事は、なくならないとしても「国内では必要がない」というケースである。食糧や船用品の価格が安い国にその拠点を移すことは珍しくなくなった。

船舶においても、従来通りにそこに仕事が生まれるとは限らない、船舶は国内に入出港が頻繁に行われても、また日本で新造船がたくさん建造されても、 乗組員が コンピューターの進歩やロボットの進歩によって食糧を必要とする人間にとって代わることで、食糧はそれを操作する少人数の人間のみよいという「脅威」となって我々に降りかかってくる。

未来の生活は、まさに日常の面倒な作業から解放され、クリエイティブなことに時間を使うことのできる理想社会だ。
テクノロジーの進歩という意味で、私たちは間違いなく「理想社会」に向かっているはずなのに、そこに私たちは大きな恐れを抱いているのはなぜだろうか。

コンピューター社会は、インターネットを通じての販売が 私たちの能力をはるかに凌駕する可能性があることに気付いたからだ。世界中どこにいても、また世界の片隅どこからも注文手配出来るようになってくる。 


次世代の人たちへ、あなたたちは新しい仕事を模索しなさい。

一般的に、その産業分野の職業が発達し、その仕事に携わる人が増えると、その職業の中身が細分化されてくる。
我々船食業界は、逆に携わる人が減ってきています。船について、食糧に、免税品について詳しく専門的に知ることを、求められますし、それらが今以上広範囲に及ばなければならないと思えます。 
戦後の日本は、そもそも大きな会社に勤めている人が少ない時代だったから、仕事も基本的な職種のみだった。しかし最近は、当時ほどシンプルにはいかなくなっている。船の乗組員さんも、昔は、日本人相手のみでした。 今では、 フィリピン人、アメリカ人、中国人、韓国人、インド人、ロシア人、台湾人、 インドネシア人、イギリス人 ギリシャ人等々世界のいろんな人種の人と商談をしなければならなくなった。 
 人種が違えば、その商談方法が違ったり、食品についても、ハラス食品とか、特定の国では食さないものがあったりとかします。 船用品に至っては、同じ商品でも規格が違ったり{例えていうと、国によって電圧が違っていたり。} その国特有の商品があったりします。 

船食の業者も、食糧の船舶への納品にとどまらず、船用品の直接納品、または代納とか、通船業 系船作業等、船にまつわる様々な仕事があります。 
すでにその業務をその港で営業している他業者があり、営業妨害となり係争問題となるようなことをしなさいというのではありません。
あなた方へお願いしたいのは、新しい 事業形態を見つけてください。船が必要とする仕事を見つけ出してください。お客が外国船の乗組員で、特殊な事業形態であることを利する事業を見つけてください。

新しい業務を作りだすのみならず、現在私たちがしている仕事での改善点を探し出してください。

私たちの今以上ポテンシャルを上げることが出来るものを探し出してください。

私たち全国船食連合会も、その一員として参加したいのです。
船食連合会はあなた方に何ができますか。

果たして私たちは、日本にいる同業者とライバルとなって戦いをしてこなかったのではないのでしょうか。そこでもっと私たちの仕事について試行錯誤があるべきではないのでしょうか。
他国の同業者がどんどん先に行っていないのでしょうか。