すぐ近くにある世界:野鳥,昆虫,航空機などの写真

都市部の近隣でも身近で見られる野鳥を中心に、
捏造(餌付け、ヤラセ)のない「本当の世界」の
写真を載せています。

クロスジギンヤンマ飛翔|自然への嗜好で 実際の“自然”は好まれない矛盾...

2024年06月01日 | 昆虫・“虫”の類
すでに 昆虫が活発な季節...ながら、 期待するイメージで写せる状況が なかなか無くて...
こちらも、 過去分を整理した中にあったものの供養を x x x

自然な状況の姿を捉えるのは、 距離、動き方、光、背景、 多面の組み合わせが揃ってくれないと、 期待度が高い状況にならない。
「いる」だけなら 色々を見られても、 何を どう写せるかは、 巡り合わせ次第の部分が大きい。





顔に“シミ”が目立ち気味の個体。

自然にある万物の姿は、 先天的にも個体差があるところから、 劣化や老化もすれば 後天的な損傷も増えていく。
そんな、 各部に標準形の理論ベストを合成して描かれた見本像からは外れた要素が色々ある方が“自然”。
これは 『人』でも同じ... なのだが・・・

写真は、 『人』が見ることが前提で、 その印象は それぞれの勝手な主観によるもの。
『人』の嗜好では、 不揃いだったり“破損”的な箇所が見えると 印象が悪くなるのが 大勢の感覚。
一般的な写真では、 定形外が見えて、 かといって メッセージ性の要素に使うイメージでもない個体は、 避けたくなりがち。

こういう選別は、 個々の写真自体は 全て実際のありのままでも、 全体では 実際より『人』の勝手な嗜好に偏った世界観になる。
これは、 個体の容姿だけに限らず、 上で当然のことのように書いている、 周囲や背景も印象が良い画を意識するところでも同じ。
あるいは、 ありがたがられる種類や定番シーンには熱心でも、 それ以外は無関心、とか。

『人』の見方でのハイライトを選抜すれば、 好まれる断片に偏向して その他の存在が矮小化するのは 必然的、とはいえ...
自然は 『人』の勝手な嗜好とは無関係に実在して、 無数の状況で構成されているもの。
好まれるものだけに傾倒するのでは 「現実を歪曲」して見せることにもなるのが、 自然に向き合う意識として 悩ましいところ。

当然ながら・・・、
これは、 写す全てが その場所なりの自然にある 実際のありのままでも、のこと。
プロ・アマ問わずの多くが 『人』の嗜好に都合良く飾り付けたヤラセを当然の大前提としているのとは、 全く別の話。
そもそも自然ではない創作を 実在の生態かに見せようと謀る『捏造』で『現実を歪曲』するのは、 偏りとは 根本から意味が違う。

イワツバメ飛翔・頭掻き,羽繕い|わざわざ飛びながら...??

2024年05月25日 | 野鳥・鳥類
イワツバメは、 電線にとまったりもするが、 なぜか、 頻度は少ない。
とまった方が楽にできそうな 日常の行動の色々を、 飛びながら行うのが見られる。



飛びながら“頭掻き”。
「見る」だけ、なら、 長く飛び回り続けている種類... アジサシや カラスなどでも 時々ある行動、ではありつつ・・・
「写真に捉える」には、 好条件の事情が、 目視での観察でイメージするより 異次元にシビア。
鮮明に写せる近距離で、 写り方の 光も角度も良い状況は、 稀で、 しかも 飛び回る中での一瞬だけ。
それを、 画角内で追えて、 ピントが正確に入って、 動き方と タイミングも、...と都合良くは なかなか揃ってくれないシーン。

速い飛行からの 翼を広げてできる動きなら、 はばたけなくても『紙飛行機』のような状態で、 極端に急な落下はしない。
普段よりは失速する加減が大きいので 降下しながらも、 しばらくは惰性で滑空して、 その後で『鳥』に戻って 失速を立て直す。



こちらは、 脚の辺りを“羽繕い”か。

イワツバメは、 脚に細かい羽毛があるのが、 身近にいる他の小鳥では見ない特徴。
でも、 とまっている機会が少なめなのが、 見て知る機会も少なめ?

イワツバメ幼鳥 飛翔|幼顔

2024年05月18日 | 野鳥・鳥類
イワツバメは、 形が“燕尾服”ではないこともあって、 成鳥も幼鳥も 外見の大枠には差が少ない。
そして、 普通の動き感で 速く機敏に飛んでいるのを写したら 幼鳥だった、ということが よくある印象。
巣立ち後の幼鳥は、 “ぎこちない飛び方”に見える期間は とても短くて 急成長するよう。



分かり易すぎるレベルで 嘴が黄色くて、 顔立ちは まだ雛の幼い雰囲気も。

ただ『飛んでいる』だけではない色々な状況が揃うと、 普段は陰になることが多い両翼の下面に 広く光が入る瞬間がある。
好条件は なかなか揃ってくれない写り方でもあり。

これは、 鷹の帆翔で 似た写り方がよく出るのとは、 事情が全く別物。
でも、 鷹の帆翔を写したのを混同して、 こういうのも写せるスキルがあるつもりでいる“残念さん”も ありそうなパターン x x x





上写真からの続き。

円弧を描くように回り込んでから 直進に向いていくところ...と表せば、 飛行機でも普通に見られて 日常的な感覚の動き。
超ぉ機敏な瞬時に翻る 軌道に連続性がない方向転換も多く見るツバメ類の飛び方としては...でなら、 わりあい穏やかな流れ、か。
とはいえ、 普通にある緩やかな旋回では、 画も 頻度と難度の普通相応に平凡な 浅い角度にしかならない。
鮮明に捉えるには、 近距離で、 急な変化での “人ができる機動能力の感覚とは異次元すぎる動き”を追える必要があるシーン。

飛行機(ANA)着陸・滑走

2024年05月11日 | 航空機
運航停止になる前の ANA B777。



着陸して、 前後に3輪並ぶ“大きな足”は水平に接地しつつ、 まだ 機首は上がっているタイミング。
着陸前や 前輪も接地した状態とは、 見えている構造物は同じでも、 イメージがちょっと違うフォルム感。

シャッター速度を遅くして流すと、 タイヤからの煙は 高速シャッターよりも目立たなくなる。



こちらは、 離陸に加速していくところ。
機体が長すぎて、 最広角でも中望遠域のズームでは画角内に入りきらないので、 望遠域で 機首をアップに。

形状が変わらず移動する物の流し撮りは、 背景にコントラストがある物がないと 動きが見える画にならない。
重い機体が加速していくには距離が必要... とはいえ、 加速し始めてすぐでも 「背景に建物が入るタイミング」は一瞬。
連写しても、 その「特定のタイミング」に流し撮りが当たらないと 結果は何も残らない NGテイクになる。

飛行機(JAL)着陸|実写してみてから

2024年05月06日 | 航空機
まずは同じ繰り返しで...
というか、 まだ 大幅に減光できるフィルターがなかったので、 シャッター速度を遅くできる範囲には限度がある事情も x x x





狙いどころがあるか、や “流す加減”を検討する材料になる 「実際に写った画」を確保しておきたい段階。
それから減光フィルターを選ぼう、というところ。

イワツバメ飛翔|標的へ?

2024年05月03日 | 野鳥・鳥類
直近の冬の鳥写真で載せたのは、 全て「同じ日」に写した分だけになり...
これは、 昨夏に ここに載せたトンボの飛翔写真が 「同じ日」の分が2セットだったのと同じようなパターンの再来 x x x

自然写真では、 期待している狙い目でも、 巡り合わせが揃わないと 写せる可能性自体から全く無いままに終わることにもなる。
それが、 街の近郊で 野生の生き物を写せる状況となると、 ますますバリエーションが狭く限定されていく感が強い。
その 時期も限られる状況に 気象的な好条件も揃うのが期待できない時には、 他で“何か”を拾えるのを期待する選択肢は 少ない。
写せた結果として残るのは、 大部分が 集中的に写せた「特定の日」の 似たようなシーンの並び、になりがち。



ハードディスク内の使用量低減に 過去分を整理した中にあったものの供養 x x x

ツバメの類は、 速く機敏に飛び回る。
とはいえ、 ただ『飛んでいるのを写した』のが判りさえすれば良い『だけ』なら、 たいして難しくはなく写せる。
だから、 それ『だけ』ではない“動き”があるシーンを捉えたいところ。
・・・といっても...、
ふつ~に見ると 『飛んでいるだけ』??



上とは別テイクの、 (たぶん)個体も別のコマでの 連続風味仕立て。
テイク数が多く続くと、 見渡して意識できる範囲の持ちコマの中で こういう組み合わせになる画に気付いたりもする。

たくさん写していての経験的な感覚では、 どちらも、 何かの具体的な対象... 獲物か 別の個体かに向かっている時の印象。
捕食の狙いだとすると、 まだ ずっと遠くまで飛んで行くのか、もう眼前なのか、は、 写している現場でも判断できないシーン。

飛行機(ANA)着陸|ふつ~には判り易い?

2024年04月27日 | 航空機
工場や住宅が建ち並ぶ区画に隣接している空港なので...



高速シャッターで写し止めると、 背景も細部まで鮮明に写って、 被写体の周りに 人工物の線が混み合うところ。
この加減の流し撮りでは、 街並みの雰囲気は感じられつつ、 細部が見える要素は少なくなった、 ボケに似た写り方になる。



表現的写真として見ると、 夜景を流し撮りした軌跡の効果とは 印象の度合いが かなり違う。
代わりに、 昼間の順光は、 夜景と比べて、 サムネイルのような小さいサイズでも「飛行機が写っている」のが通じ易い。
ブログに載せるのには、 回遊的なアクセスの呼び易さや 大衆的な感覚での受け入れられ易さには 都合が良いのかも?

飛行機(JAL)着陸|再度 スカイランドHARADA駐車場

2024年04月20日 | 航空機
引き続き 旧い分の供養、 2020年の秋 x x x

まだ、 実際を自分で見て、 どう写せる選択肢があるのか、のレベルから探ってみているところ。
写し止めの鮮鋭さよりは 流し撮りを活用したいイメージだったので、 あまり豪華なものではないながら ビデオ雲台を調達。



B737級以上の全てと 小さめも一部が使う 長い方の滑走路のすぐ横に隣接している、 スカイランドHARADAの駐車場。
普通に立った高さでは 空港の敷地を区切るフェンス上部が 少し写り込むながら・・・
一番近い位置辺りの間近に着陸するのが 素通しで見られる場所。

飛行機(ANA)離陸|まずは やってみてから、でも

2024年04月13日 | 航空機
前記事と同じく、 旧い分の「固定した自由雲台での 流し撮り」。
意味不明??な方は、 前記事へ x x x



撮影行の事前からの想定に流し撮りがあるなら、 自由雲台だけの機材体制を継続的に常用するのは 薦められない、が・・・
“現場”での実用シーンは、 “机上論”的な『正しい知識』の標準的な使い方だけが全てではないもの。
標準的に適した機材は無くても、 まずは試しに行動してみてから考えられることもある。
先に機材ありきでしか行動しないのでは 接しないところでも、 実際に写してみれば 結構“それっぽい写真”が出たりするかも。

飛行機(ANA)離陸|まだ 自由雲台で流し撮り...だった頃 x x x

2024年04月06日 | 航空機
旧い分の供養、 2020年の秋 x x x

この時は、 まだ、 どう写せるのか探ってみているところで、 機材は 自然写真系を想定して既存だったものだけ。
普通サイズの三脚を使うには、 自由雲台しかなかった。

自由雲台は、 コンパクトで軽く、 構図の上下左右も傾きも全て自由に動かせる状態から、 1つの操作だけで全て固定できる。
それが、 静体には利便性が高い...代わりに、 その両極端な『どちらか』にしかならないのが、 流し撮りには向かないところ。

なので、 自由雲台を“写す構図に合うように固定”しての流し撮り。



下コマは、 上とは 別テイクで、 連続は していない。



・・・、 雲台を固定すると 構図を動かせなくて 流し撮りにならないから、 矛盾して意味不明??
そこは...
フラットベースへの取り付けネジか センターポールを短くする分離部分なんかを緩めて...
構図を固定した自由雲台ごと回して 動きを追う x x x

構図を動かす為にある機構は固定して、 しっかり固定して使うのが大前提の部分は緩めて 構図を動かす為に使う...
取説をはじめとした『正しい知識』と照らすだけの知見で見れば、 倒錯した 謎操作 x x x
でも、
自由雲台しか使えない事情では、 応急的に「何も無いよりは良い結果」を期待する 代用の手法。

リアル世界(現実世界)に ちゃんと実在している本来の情景のままを写した、 “人の勝手な嗜好に合うように状況を作為的に改変して創作された虚構”のない 絶対非演出スナップです。

野鳥写真:大空を自在に翔ける飛翔写真 = 鳥の行動で「最も鳥らしい特徴が表れた魅力」とも言える 飛ぶ姿を中心に、 カワセミ(翡翠),オオタカなど猛禽類(鷹)といった人気の種類から バードウォッチングで“ものさし鳥”にも使われる普通種まで 幅広く。 多くは ネイチャーフォト系や動物写真系のフォトコンテストでの入選・入賞が出ている場所でのものです。 (撮影地は記載しません)
他に、 昆虫写真や ネコ写真(野良ねこ写真)、 航空機 など...
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