石ころ

キリスト者とは何者か③(エペソ2章)

 

あなたがたは自分の罪過と罪との中に死んでいた者であって、
そのころは、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者として今も不従順の子らの中に働いている霊に従って、歩んでいました。(1~2)

 

「自分の背きと罪の中に死んでいた」(新改訳2017)
私たちが、かって造り主である神に背を向けていた方向には、永遠の苦しみをもたらせる死があり「死んでいた」とある。
自分の罪を、唯一神の御前に無罪としてくださるキリストに背を向けて、赦しではなくさばきの方向を行っていたからである。

 

肉の行いは人の目には善と見えるものもあり、ヒューマニズムも、またあらゆる善行もあって、ただ、それらは神の栄光を現わすことはなく、一時、人にほめたたえられ移ろいゆくものであり、どれほどの犠牲を伴っていても、いのちを生み出すものとはならず、滅びと死に至るものであった。

 

私たちもみな、かつては不従順の子らの中にあって、自分の肉の欲の中に生き、肉と心の望むままを行い、ほかの人たちと同じように、生まれながら御怒りを受けるべき子らでした。(3)

 

この世はサタンや悪霊の支配下に在って、私たちもその誘惑の中で自分の心のままに生き、肉の欲に縛られていてみこころを行う自由を持たず、神の怒りを受ける者であった。

死に閉じ込めている世の霊に対抗できるのは、助け主なる聖霊の神だけである。人は何が永遠に変わることのない善であるかを知らないからである。
救われた者は日々を聖霊の導きによって生きて、示されたみこころを行う力もたまっているのである。

その時、自分では何も出来ないことを経験する中で、すべては神の備えによることをわきまえ知るようになる。

 

しかし、あわれみ豊かな神は、私たちを愛してくださったその大きな愛のゆえに、
罪過の中に死んでいたこの私たちをキリストとともに生かし、──あなたがたが救われたのは、ただ恵みによるのです──(4~5)

 

聖霊は生かす霊ゆえに、私たちはみこころを成すためのいのちを頂いている。御救いを受けた者は神の愛の深さと慈しみを経験していて、自分の役割を成す度に、用いて下さった光栄に感謝にあふれて、御名を呼んでひれ伏すようになるのだ。

 

神はまた、キリスト・イエスにあって、私たちをともによみがえらせ、ともに天上に座らせてくださいました。
それは、キリスト・イエスにあって私たちに与えられた慈愛によって、この限りなく豊かな恵みを、来るべき世々に示すためでした。(6~7)新改訳2017

 

キリストの御救いを受け入れた者は、すでに主が準備してくださった天上に座しているとある。父なる神と、御子イエスのお側におらせてくださっている。

神のことばは必ず成就するから、このみことばに何の条件も付け加えられていないゆえに、みことばを信じる私たちは、この驚くべき御恵みに与っているのである。

 

それは私たちが、この破格のたまわりものの喜びを生きることによって、神の御救いの素晴らしさを世に現わし、後に続く人々に福音の真価を伝えるためである。

 

あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。
行いによるのではありません。だれも誇ることのないためです。
私たちは神の作品であって、良い行いをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです。神は、私たちが良い行いに歩むように、その良い行いをもあらかじめ備えてくださったのです。(8~10)

 

キリストと共によみがえらせられた私たちは、新しく造られた神の作品であり、すべての良い行いをあらかじめ備えられた者である。此処に私たちの平安がある。

 

わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。(ヨハネ14:27)

 

何をしようかと日々自分の行いを見張る必要はなく、ただ、主のみことばを選び取る歩みの中で、あらかじめ備えられたことを行わせてくださるのである。
それは自分でも気づかないうちに行っている。その荷は軽く負いやすいからである。


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