よもぎ摘みに飽きて目を上げると・・ 淡く蒼い山並みが広がっていた 満開の桜の向こうに 満開のコブシの向こうに 息を飲んで立ち上がると なだらかな山並みは眼下に移った 霞のような桜の向こうに・・ 雲のようなコブシの向こうに・・ よもぎの香りの手を翳して ヒバリの声にぐるりと回った・・