石ころ

恨みではなく預言を思い出す(創世記42章)

 

ヤコブはエジプトに穀物があることを知って、息子たちに言った。「おまえたちは、なぜ互いに顔を見合わせているのか。」
そこで、ヨセフの十人の兄弟は、穀物を買うためにエジプトに下って行った。(1.3)

 

神は飢饉の日のために、ヨセフをエジプトに置き神の民の必要を備えられた。主は敵さえ用いることがお出来になる。

 

神が私たちの味方であるなら、だれが私たちに敵対できるでしょう。(ローマ8:31)

神の守りにある者は、世の動向を心配してどのように振舞うべきかと見張る必要はない。たとえ敵であっても命は神の御手の中に在る。
私たちが見張るべきは敵ではなく、不信仰ゆえにみことばに安息できない自分の臆病である。

 

しかし、ヤコブはヨセフの弟ベニヤミンを兄弟たちと一緒に送らなかった。わざわいが彼に降りかかるといけないと思ったからである。(4)

自分のために取り置く末っ子は、ヤコブがちっとも変っていないことを現わしている。「恐れるな。虫けらのヤコブ!」なのだ。

 

しかし神は用いるにふさわしくない者、無益な者をも選ばれ、愛と忍耐によって初めからのご計画を完成させてくださる。神はご真実な方ゆえに、より頼む者は誰でも見捨てることがお出来ないからである。また、神は全能の主だからである。

 

ときに、ヨセフはこの地の権力者であり、この地のすべての人に穀物を売る者であった。ヨセフの兄弟たちはやって来て、顔を地に付けて彼を伏し拝んだ。
ヨセフは兄弟たちを見て、それと分かったが、彼らに対して見知らぬ者のようにふるまい、荒々しいことばで彼らに言った。「おまえたちはどこから来たのか。」すると彼らは答えた。「カナンの地から食糧を買いに参りました。」(6~7)

 

神から発せられたことば預言は神が成就される。神のご計画を聴いて、人は何ができるのだろう。自分たちの計画を止めて静まり、向きを変えて従うこと。四面楚歌の現状に在っても、みことばに信頼して安息することができる。賛美とみことばを通して哀願することもできる。

神は交わりの中で計画を変更してくださることがある。そのために前もって知らせてくださるのでもある。

 

ヨセフには兄弟たちだと分かったが、彼らにはヨセフだとは分からなかった。
かつて彼らについて見た夢を思い出して、ヨセフは言った。「おまえたちは回し者だ。この国の隙をうかがいに来たのだろう。」
彼らは言った。「いいえ、ご主人様。しもべどもは食糧を買いに参りました。(8~10)

 

ヨセフが思い出したのは兄に殺されかけたことでも、奴隷として売られたことでもなく、神が語られた夢の内容であった。
罪を裁くのはヨセフのすることではなく神のなさることである。ヨセフは神を恐れることを知っていた。

 

神の愛に在る者は恨みや憎しみの中に住んではいない。それは魂を汚して滅ぼすが、神の愛はすべてを癒やして新しくし、明日を生きる者としてくださるからである。

 

 再びヨセフは別の夢を見て、それを兄たちに話した。彼は、「また夢を見ました。見ると、太陽と月と十一の星が私を伏し拝んでいました」と言った。(37:9)

ヨセフは彼らに言った。「いや、おまえたちは、この国の隙をうかがいにやって来たのだ。」
彼らは言った。「しもべどもは十二人兄弟で、カナンの地にいる一人の人の子でございます。末の弟は今、父と一緒にいますが、もう一人はいなくなりました。」

ヨセフは彼らに言った。「私が、おまえたちは回し者だと言ったのは、そのことだ。
次のことで、おまえたちを試そう。ファラオのいのちにかけて言うが、おまえたちの末の弟がここに来ないかぎり、おまえたちは決してここから出ることはできない。(12~15)

 

夢は十一の星であり、十人ではなくベニヤミンが必要である。このことは、父ヤコブへの神の訓練によるものでもある。

 

彼らは互いに言った。「まったく、われわれは弟のことで罰を受けているのだ。あれが、あわれみを求めたとき、その心の苦しみを見ながら、聞き入れなかった。それで、われわれはこんな苦しみにあっているのだ。」(21)

 

ヨセフの厳しい態度は、彼らを悔い改めに導いた。罪を悔いて心を変えることは、祝福を受けるために避けては通れない事である。
ヨセフはシメオンを人質として残させ、彼らを父の所へ返した。

 

ヨセフは彼らから離れて、泣いた。それから彼らのところに戻って来て、彼らに語った。そして彼らの中からシメオンを捕らえて、彼らの目の前で彼を縛った。
ヨセフは彼らの袋に穀物を満たし、それぞれの袋に彼らの銀を戻し、さらに道中の食糧を与えるように命じた。それで、人々はそのとおりにした。
彼らは穀物を自分たちのろばに背負わせて、そこを去った。(24~26)


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