石ころ

ヨブ記 ④




 ヨブの3人の友人は、ヨブの痛みを共に悲しみ、彼とともに七日七夜、地にすわっていてくれた友だったが、何時しかヨブが罰せられている思いによって、教え諭すようになって行った。

そこでヨブは答えて言った。
いつまで、あなたがたは私のたましいを悩まし、そんな論法で私を砕くのか。
もう、十度もあなたがたは私に恥ずかしい思いをさせ、恥知らずにも私をいじめる。
もし、私がほんとうにあやまって罪を犯したとしても、私のあやまって犯した罪が私のうちにとどまっているだろうか。(ヨブ記19:1~4)


もし、罪の報いを受けているなら、その罰によって罪は処理されたのである。その上、人が裁くのは間違っている。
だまされてはならない彼を裁く主は、ヨブを「誠実で罪から遠ざかっている」と言われている。

だれの息があなたから出たのか。(ヨブ記26:4)

確かにそれは神の霊にはよらない。今という断片で人は語るけれど、神の初めから終わりまでを見ることはない。

あなたがたがほんとうに私に向かって高ぶり、私の受けたそしりのことで、私を責めるのなら、いま知れ。「神が私を迷わせ、神の網で私を取り囲まれた」ことを。(ヨブ記19:5~6)

ヨブはすべてが神の計画であることに、救いを見出そうとしている。友人の責め言葉と、肉の痛みと、子どもたちを亡くした深い悲しみの中で、彼は神のみこころを探ろうと格闘しているのだ。

あなたがた、私の友よ。私をあわれめ、私をあわれめ。神の御手が私を打ったからだ。
私は知っている。私を贖う方は生きておられ、後の日に、ちりの上に立たれることを。
私の皮が、このようにはぎとられて後、私は、私の肉から神を見る。
この方を私は自分自身で見る。私の目がこれを見る。ほかの者の目ではない。私の内なる思いは私のうちで絶え入るばかりだ。(ヨブ記19:21.25~27)


剥ぎ取られるべきものが剥ぎ取られて、見えるようになるものがある。その中で「神を見る」願いは叶えられる。試練の中ででも望み続けたからである。
ヨブからは、自分の言い分と神への信頼も望みも一緒に出てくる。

ああ、できれば、どこで神に会えるかを知り、その御座にまで行きたい。
私は御前に訴えを並べたて、ことばの限り討論したい。
私は神が答えることばを知り、私に言われることが何であるかを悟りたい。
神は力強く私と争われるだろうか。いや、むしろ私に心を留めてくださろう。そこでは正しい人が神と論じ合おう。そうすれば私は、とこしえにさばきを免れる。(ヨブ記23:3~7)


ヨブはすべてのことを通して主を求めている。
今、恵みの日々にこれほどに主を待ち望み、これほどの熱心によってみことばを聴き礼拝するなら、どんなにすばらしいことだろう。
主は霊のうちに居てくださり、何時でも聴くことが許されている特権は、なんとすばらしいことなのだろう。

私がまだ壮年であったころ、神は天幕の私に語りかけてくださった。
全能者がまだ私とともにおられたとき、私の子どもたちは、私の回りにいた。
あのとき、私の足跡は乳で洗われ、岩は私に油の流れを注ぎ出してくれたのに。(ヨブ記29:4~6)


神は思い出にはなさらない。神との日々は永遠に続く今にある。聴き取れない日はちょっと待つだけ・・信頼して少し待てばいい。

 主はあらしの中からヨブに答えて仰せられた。
知識もなく言い分を述べて、摂理を暗くするこの者はだれか。
さあ、あなたは勇士のように腰に帯を締めよ。わたしはあなたに尋ねる。わたしに示せ。(ヨブ記38:1~3)

ヨブが切に求めた御声。人の言葉を聞き続けた心を切り替えて、腰に帯を締めて御声に答える時、あれほどに求め続けた神のご計画を聴くとき。
神が、天地創造からの壮大な神のストーリィを、ヨブのために語ってくださるのだ。

「あなたは知っているはずだ」(ヨブ記38:5)新改訳2017
チラッとヨブへの皮肉が二度出てくる。ヨブの言い分を聞いてくださっていたからだ。

ヨブは主に答えて言った。
ああ、私はつまらない者です。あなたに何と口答えできましょう。私はただ手を口に当てるばかりです。(ヨブ記40:3~4)


霊に触れられて開かれた目は、神の権威を見る。ヨブは自分言い分を恥じつつも、どれほど嬉しかったことだろう。どれほど満足だったろう。
どんなに叱責されても御声を聴きたいのだ。私も・・。

一度、私は語りましたが、もう口答えしません。二度と、私はくり返しません。(ヨブ記40:5)


この言葉の通りに、ヨブは死んだ子どものことを主の御手に委ねた。悔いて嘆いたりせず素直に新しく与えられた子どもたちを喜び、長生きをして子孫を見た。
今聖書から、ヨブと同じ神に聴くことができる。聖霊のお導きの中で、壮大なご計画のストーリィを聴くときである。

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