「弱くても勝てます」
高橋秀実著、新潮文庫、2014年3月
進学校で有名な開成高校野球部を数年に渡って取材したノンフィクション。
強い代はベスト16まで進んだそうです。
専用グラウンドがある訳ではなく、
グラウンドで練習できるのは週1回3時間ほど。
それでも独特な戦略や練習方法で、勝つときは勝つ(負けるときは負ける)そうです。
「守備よりも攻撃重視」や「1番から打てそうな選手を並べる」は、
ここ数年メジャーリーグやプロ野球でも近い戦略を取っているチームもあるように思えます。
バッターにおいて、
・打撃で大切なのは球に合わせない
・タイミングが合うことを前提に思い切り振る
という考え方は、自分も草野球でここ数年取り入れていて、
好結果が出ています。
巻末に元巨人で東京大学野球部コーチを務めた桑田真澄のインタビュー。
「常識を疑う」、「仮説と検証」が信条と言っています。
帯にあるとおり、2014年に二宮和也主演でドラマ化されました。