かるがもクリニック先生のツイートに
https://twitter.com/atsushimiyahara/status/776269667513929728
「MRワクチン1期・2期の23特別区接種率ランキング。世田谷区は軒並み低いが、港区は絶望的。集団免疫(群れ免疫)のためには95%以上の接種率が必要。」
とありました。
港区とあったので調べてみました。
東京都内区市町村における麻しん・風しん予防接種実施状況(接種率順)(接種者数/対象者数)
(平成25年度) 東京都福祉保健局
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/kansen/measles-rubella/mrkaigi/h26.files/9.pdf
集団免疫95%以上で感染拡大防げるそうですが、港区をみると83.5%
麻しん風しんワクチン接種対象者2604人のうち2174人しか接種していない、つまり430人もの子どもが接種していないということになります
麻疹発生時対応ガイドライン〔第二版:暫定改訂版〕 2016 年 6 月 3 日 国立感染症研究所感染症疫学センター
http://www.nih.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/guideline/guideline02_20160603.pdf
- 麻疹に対する免疫がない者が感染した場合はほぼ100%発病する
- 95%以上の予防接種率達成・維持のための取り組みとしての麻疹ワクチン1回接種世 代に対する補足的ワクチン接種の推奨・実施、および任意接種としての予防接種の推奨
MRワクチンの集団免疫(群れ免疫)のためには95%以上の接種率が必要。
95%という数字と集団免疫についてよくわからなかったので調べてみると…
WHO西太平洋地域事務局(WPRO)における麻疹対策
http://idsc.nih.go.jp/iasr/28/331/dj331e.html
麻疹排除のための基本戦略
1.集団免疫とワクチン接種戦略
各年齢コホートにおいて、麻疹に対する集団免疫が95%以上に維持されていることが必要である。そのためには、
1)すべての新生児コホートに対して集団免疫率を95%にすること
2)その他の年齢コホートの中で集団免疫率の不十分な集団に対してはその不足分を補正すること
が必要である。そして麻疹排除を設定した後に産まれたすべての新生児コホートに対して、少なくとも2回の定期麻疹ワクチン接種の機会を与え、免疫率が95%以下の集団に対しては将来起こり得るアウトブレイクを予防するために補足的ワクチン接種活動(supplementary immunization activities: SIAs)を行う。
色々検証してこの数値が必要…ということですね
そのほか調べていくと
- 麻疹(はしか)は免疫が全くない集団(ワクチンが始まるまでの時代など)であれば一生のうちにほとんどの人がかかる病気
- 死亡率も高い病気なので1951年には日本でも麻疹だけで9000人以上(大半は子供)が亡くなっている
- 今はワクチンのおかげで免疫を持っている人が多いので、それが壁となって流行を食い止めている
やはり麻疹は怖いです!
ほどんどの人がかかるるということですが、死亡者数高すぎです!
麻疹にかかったとした場合の治療ですが、免疫グロブリン製剤での治療があるとのことですが、この製剤馬鹿高いそうです!
麻疹の最高の治療はワクチンであり、他の方への迷惑考えると打っておくことが大切だと思います
最近書いた麻疹について