鍼灸師「おおしたさん」のブログです

東京都港区南青山で開業20年 / 6月から広島に帰る予定です

知らない人は怖いもの

2023年07月28日 | 考えていることとか思っていることとか
青山通り、赤坂見附から青山一丁目までの途中にある歩道橋からの写真です。緑に囲まれた場所が東宮御所です。東京は街中も緑が多いですね!



田舎暮らしにあこがれて、移住してはみたものの、雪は多いし虫も多い、そしてなにより一軒家のメンテナンスが大変。それ以前に人間関係が難しく、結局東京に戻る事にした。

全てがお膳立てされている都会とは違い、田舎暮らしは何もかもを自分でしなければいけない。そして田舎の共同体は個が優先されるものではなく、周りとの共同作業が不可欠だ。

だが都会での人間関係に疲れて自然の中でのスローライフを考えた手前、人との共同作業はいささか辛い。でも待てよ、田舎暮らしはそんなものだ。場所にもよるが、コミュニケーション能力を都会よりも試される場だと思うのだ。

NHKの朝ドラ「らんまん」のちょっと前のシーン、周りに警戒されている万太郎に向かって十徳長屋の差配人りんが言った「よそ者は怖いよ」という言葉。多分新参者の誰もが最初はコミュニティでは警戒され、そこに馴染むのに時間がかかる。
所詮よそ者はよそ者、どこの馬の骨とも分からない人間がポッとやってくるのだ。警戒せざるを得ないのは当然だ。警戒を解くにはこちらから心を開くべく行動を起こさないといけないのだが、人間関係が嫌だとか端からそんな姿勢では、警戒心を解くことなんてできるわけがない。そこを理解せずスローライフとか自然の中でリラックスしたいとか、いやいや自然は災害という意味で理解してかかった方が良いし、話を聞くと突っ込みどころが満載で、遮る言葉もみつからない。

若い時に田舎暮らしに憧れ、実際それを経験した身、当たり前だが、徐々に移行するのが最適だと思う。私自身これからの人生の縮小、生活のダウンサイズに田舎暮らしが合うようであれば少しずつそちらに移行するだろうし、それが難しいようであれば方向転換する。なんだか田舎暮らししか私にはないと考え行動する人もいて、その勇猛果敢な姿に敬意は示すが、なんでも少しずつ変えていく方が良いようには思う。


何処の馬の骨ともわからない変な輩が町をかき乱すくらいなら、町がなくなっても構わない、そのくらいの気持ちでいるのではないだろうか。それくらい封建的だ、田舎というところは。実際この文章は池田町にある33の区長が集まってまとめたもの。それ以前に何があったか知らないが、区長が集まりまとめたのだから、強い決意が感じられる。

ナチュラルとか自然派といった言葉が醸し出す無味無臭のファッション的な言葉として絆される人には分からないかもしれないが、私は「自然」という言葉に、いつ暴れるかわからない自然災害をイメージしてしまう。子育てもそう、いつ何がどう爆発するかわからない、楽しいだけではない子育てを、同じく自然災害と呼んでいる。


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