6月30日に自宅で死亡したまま発見された、韓国タレントのパク・ヨンハさん(33)の自殺原因について、韓国の警察当局は同日午後、「ストレスによる衝動的な自殺」と断定した。韓国では自殺の原因についてさまざまな憶測が流れており、突然訪れた韓流スターの死に波紋は続いている。

韓国メディアによると、パク・ヨンハさんの自殺については、金銭問題、家庭問題、健康問題といった問題が複合的に絡んで起きたと推測されているが、ヨンハさんの側近が「芸能事務所を辞めた後、経営難に陥っていた」と証言したことから、経営問題が大きな要因になったのではないかとみられている。



ヨンハさんは2008年始めに所属していた芸能事務所から独立し、自身の父親が代表を務める芸能マネージメント会社を設立。韓流スターであることを生かし、日本人観光客を対象にした飲食店事業の計画を進めていたところだった。しかし、ある関係者によると「マネージャーが金銭問題を起こすなど、個人事務所は順調ではなかった」とし、「数年前には父親が間違えて借金の保証人になってしまい、そのお金を返すのに苦労していた」と金銭問題に悩んでいたことを明かしている。

自殺する数週間前には、自身が乗っていた車の販売を知人に依頼するなど、資金繰りは明らかに悪化していたとされ、自殺する2~3日前には周囲に「仕事も大変で、この生活にも疲れた」とこぼしていたという。

ヨンハさんの公式ツイッター画面では「人びとは時々、私もよく分からない私にとてもやすやすと話をする」といった文字が綴られた画像が使われており、韓国のネット上ではヨンハさんの複雑な心境を表しているのではないかと推測されている。(編集担当:新川悠)