京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

じつはこちらの植物の実でした

2022-11-04 19:23:06 | 研究・教育・体験
昨日の投稿で「こちらは何の植物の実でしょうか?」と写真を掲載したものですが、答えはこちらの植物です。もちろん「写真だけではわからぬ」という方もいらっしゃるでしょうから、もったいぶらずに名前を申しますと、クサギ(臭木)でした。1枚目の写真の秋色紫陽花がヒントという訳ではなかったのですが、今更ながら秋色紫陽花をヒントとお伝えしてもよかったのかな(気づくのが遅すぎる!)と思いました。


クサギの実(2018年10月に撮影)


葉を揉んだり茎を傷つけると特有の匂いがあることが和名の由来ですが、一般的な「くさい」とは違って、好き嫌いは個人差がある匂いだと思います。このクサギの青い実だけ取り分けたのが昨日の写真なのです。

実だけ取り分けた状態(昨日の記事より再掲)


何に使うのかと言いますと、ありきたりですが『草木染め』です。絹の小布があるので、それを使って染めてみようかと思っています。

絹の小布


先日ビオトープの整備活動に参加している仲間と雑談しているときにクサギのことが出てきたので、ほぼ思いつきのなのですが染色してみようということになりました。そこで、クサギの木が自生しているのを知っている場所とさらに追加の情報を集めて「ここだ!」と思う場所に行って採集しました。採集時は実だけを摘むようにしていたのですが萼からはずれない実もあったので、それらは花序ごと刈り取って持ち帰り、帰宅後に取り分けました。

意外ときれいな状態の萼もあったのでこちらも取り置いておき、染色をする予定日の前日である今月12日の土曜日に同心児童館で木の実や落ち葉を使った工作ワークショップを行いますので、そちらで活用しようかなと考えています。

取り分けたクサギの萼と花柄


さて、このクサギは7月下旬から9月初旬にかけて白い花を咲かせますが、愛らしい姿の花は芳しいよい香りがしますので、この時期だけは『臭木』ではなく『芳木』や『香木』と呼んでもよいかも。

クサギの花(2019年7月撮影)


さて、クサギの実でどのように染まったかは後日、ご報告できればよいなと思っています。はたして、きれいに染まってくれるかな?

・・
・・・
最後になりましたが、ちょっとクイズ形式にして何の植物の実か問いかけたところ、フォロワーさんからいろいろな植物の名前を答えていただきました。ありがとうございます。クサギという名前は出てこなかったようですが、思い思いの植物の名前を挙げていただき、それら植物の各地方での呼び名も知ることができて勉強になりました。あらためて御礼申し上げます。
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さて何の実でしょうか?

2022-11-03 19:07:09 | 研究・教育・体験
4日後には立冬を迎え、暦の上では冬になるというのに今日の日中は汗ばむほどの陽気で、夏とは言いませんが秋にしては暑い一日でした。でも、徐々に秋は深まりつつあり、先月末から落ちたり切られたりせずに残った花が赤く色づいた秋色紫陽花があちこちで目につくようになりました。



紅葉も少しずつ始まっている京都ですが、見頃は今月中旬から下旬になるのかなと思いますが、秋とは思えない昼間の陽気に誘われて、今日は午後からある植物の実を集めてみました。こちらがその一部ですが、さて何の実でしょうか?



毎月第二週の日曜日に実施していて、今月は13日の日曜日に予定している東山いきいき市民活動センター中庭内のビオトープの整備活動後に、仲間と一緒にあることに使って楽しんでみようと思っています。

何の植物の実か、そして何をするか、答えは明日にでも。
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アップサイクルした容器での水耕栽培のその後

2022-11-02 18:15:30 | 研究・教育・体験
ワンカップ酒の空き瓶やカフェオレのプラスチック容器をアップサイクルして始めたクロッカスの水耕栽培ですが、水を入れて数日のうちに発根し、10日ほど経った状態がこちら。



新芽も顔を出し始めており、発根した根は日ごとに長く伸びていっています。



プラスチックキャップに切れ目を入れて強引に挟んでみたのですが、外れずにそのままの状態を保っています。今のところキャップが抑える圧の影響はないようですね。

始める前の状態(過去記事より再掲)


カフェオレの容器のほうも発根していますが、シルエットでわかるかな?



こちらも新芽が顔を出し始めています。



もう少し根がしっかりしてきたら外に出し、一定期間低温にさらすことで花芽形成を促すことにします。それと発根を促進するため、花芽が確認できるまでは容器の周りにアルミホイル等を巻く予定です。
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飲料容器をアップサイクルして水耕栽培に挑戦!

2022-10-27 18:17:01 | 研究・教育・体験
ちょっと飲みたいなと思って買ったワンカップの日本酒やカフェオレのプラスチック容器を見て、水耕栽培に利用できるかなと思いたち、クロッカスの球根で試してみました。



ワンカップのガラス瓶を利用するのは問題ないのですが、さて球根をどのように浮かせようかと考え、とりあえずは販売時に被せてあったビニルキャップに切り込みを入れ、球根を挟んでみました。



強い圧は掛からないと思うのですが、はたして球根を圧迫してもよいものかどうかわからずのまま強引にやってみることにし、発根するまで様子を見ながら、他によい手段があれば考え直してみることにします。

カフェオレのプラスチック容器については赤い波線部分で切ってみて、上部をひっくり返して下部に差し込めば使えるだろうかと思ってやってみたのですが……



球根が隠れてしまうのですが、根の張る部分は確保できそうです。




とりあえず球根を入れてみましたが、やっぱり外側からは見えずに隠れてしまいました。発根してくれたらよいので、当面は様子を見ながら続けてみます。




さて、3年前に作ったペットボトルの水耕栽培キットも取り出してきて、こちらでも水耕栽培をひさしぶりにやってみることにしました。




4年ほど前に参加した、京都御苑でのシンポジウムを思い出して、折り紙を使って装飾してみたのがこちら。もう少しよい色を選べばよかったのですが、ぼんぼりみたいにしたらペットボトルであることが隠せます。




ついでにワンカップの瓶のほうも折り紙で巻いてみました。




ちなみに参考にした内容の記事はこちら。ペットボトル用の装飾品は

ワンカップのガラス瓶とカフェオレのプラスチック容器での水耕栽培、数年前に経験したペットボトルでの水耕栽培と同様にできるのか。さて、どうなるのでしょうか。この続きは数週間後に途中経過を投稿したいと思います。
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アズキの原種で小豆ご飯

2022-10-13 17:54:18 | 研究・教育・体験
先月9月のお彼岸の頃に、そろそろ莢果(豆果)ができているかなと思って見に行ってみたらできていましたので、半時間ほどしか時間は取れませんでしたが、必要量だと思える分だけ収穫して莢を剥いてみました。

やっぱり米粒より小さな豆粒です。はい、ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)の豆粒です。



8月下旬に花を咲かせていることには気づいていたので、1か月もしないうちにできているだろうと考えていたとおりできていました。


ヤブツルアズキの花(過去記事より再掲。2022年8月撮影)


収穫した莢果は一合のご飯には必要充分量だと思っていたのですが帰宅して計量してみると、たったの15グラム。25〜30グラムくらいはあるだろうと思っていたのですが、ちょっと少なかったですね。でも、しっかり藪蔓小豆ご飯になりました。



もう少し収穫してみようかと後日、ヤブツルアズキの生えている場所にもう一度行ってみたら除草作業がなされていて、すでに遅し。ちょっと残念。来年は少なかったら五穀米と混ぜてご飯にしてみようかな。本当は大量に収穫して餡を作りたいんだけどなあ。
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