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乃南アサ「風紋」

2019年01月08日 | な行の作家

 

双葉文庫
新装版
上巻 2016年 4月 第2刷発行
下巻 2014年10月 第1刷発行
解説・香山二三郎
上巻 606頁
下巻 525頁

 

 

ある日、ひとりの主婦が殺された
スキャンダラスな事件に過熱する報道
私生活を暴かれる被害者と加害者の家族
刑事、検事、弁護士、記者、被害者、加害者、夫、妻、親戚、子供たち
事件に関わる人間の欲望、絶望、希望を余すことなく描きます

 

こんなに長いの、読めるかしら…
それなりに時間はかかりましたが不安は杞憂に終わりました

 

読んでいる時、ちょうど東名のあおり運転による交通事故死の加害者の裁判で懲役18年の判決が下されました
本書に描かれたように、事故で亡くなった男女や怪我をした二人の子供さんだけでなく、双方の近親者、関係者など「被害にあった」と思った全ての人が自分は被害者であると感じたのでしょうか
その影響はどこまで広がり、どのように人生を狂わせたのでしょうか
色々、考えずにはいられませんでした

 

続編の「晩鐘」も近いうちに読みたいです

 

 


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