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池澤夏樹「砂浜に坐り込んだ船」

2024年01月29日 | あ行の作家


新潮社
2015年11月 発行
193頁

先に逝った人への哀悼に満ちた短編小説集

「砂浜に坐り込んだ船」「苦麻の村」「上と下に腕を伸ばして鉛直に連なった猿たち」「大聖堂」「夢の中の夢の中の、」「イスファハーンの魔神」「監獄のバラード」「マウント・ボラダイルへの飛翔」

今は死者となったかつての親友、東日本大震災で祖母を喪った少年、続く原発事故で故郷に戻れなくなった老人
他に、死後の世界で出会った早世した姪、父の今わの際に見た不可思議な現象、現実社会に生きる男性が見る夢と、さらにその中の夢、恋人を捨てた男性が訪れた恋人の父親の墓

タイトルから東日本大震災の後を描いた作品を想像しましたが、そうでないものもあり大変面白く読みました

文庫本の解説は堀江敏幸さん
そちらも是非読んでみたいです



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2 コメント

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再読を思って… (kei)
2024-01-30 22:26:11
出たときに読んだ本でした。
今一つ…という感覚もあってか、再読してみたいと思う一冊です。
文庫があるのですね、解説を立ち読みしてこようかしら…。
その前に再読かな…。
keiさん (こに)
2024-01-31 08:07:40
今一つ、という感覚、わかります。
静かな作品ですものね。
文庫本、読後、書店に行きましたが書棚になくて未だ読めていません。お取り寄せ、購入しかないかも、です。

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