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おうち映画(海外)・ワン・セカンド 永遠の24フレーム/ソウルメイト 七月(チーユエ)と安生(アンシェン)/君だけが知らない

2024年02月16日 | 映画(海外)
東アジアの作品を3本


「ワン・セカンド 永遠の24フレーム」
原題 一秒鐘 ONE SECOND
2020年 中国
【ムービープラス】

映画をめぐる様々な思いを描いた人間ドラマ
1969年、文化大革命下の中国
造反派に抵抗したことで強制労働所送りになった男(チャン・イー)は、妻に愛想を尽かされ離婚、最愛の娘とも親子の縁を切られてしまいます
数年後、1本の映画の本編前に流れるニュースフィルムに成長した娘の姿が1秒だけ映っているとの手紙を受け取った男は、娘の姿をひと目見たいという思いから強制労働所を脱走し、フィルムを探し続けます
男はフィルムが上映される小さな村の映画館を目指しますが、一人の子供が映画館に運ばれるフィルムの缶を盗み出すところを目撃
その子供は、弟と二人で暮らす孤児の少女で名をリウ(リウ・ハオツン)といいました
もう一人、男に深く関わるのは村の映画館を仕切るファン電影(ファン・ウェイ)

娘の姿を求めて必死な男
貧しい暮らしの中で弟を守ろうとするリウ
その立場に胡坐をかいていると思われたファン電影の苦しい心の内

文化大革命の時代の中国にハッピーエンドは無いけれど、心に沁みるラストでした

リウ・ハオツンが苦手な黒島結菜さん似なのは気に入らなかったけれど笑うと可愛かったです





「ソウルメイト/七月(チーユエ)と安生(アンシェン)」
原題 SOUL MATE
2016年 中国、香港
【ムービープラス】

原作 アニー・ベイビー

上海で穏やかな生活を送っていた安生のもとに映画会社から人気のネット小説「七月と安生」を映像化したいという連絡が届きます
小説の作者は七月という名の女性で、「七月と安生」は彼女の自伝的要素の強い作品でした
しかし、七月の所在が不明のため、もうひとりの主人公のモデルと思われる安生を捜し出し、コンタクトを取ってきたのでした
そんな彼らに対し、安生は「七月なんて人は知らない」と嘘をつきます

12歳の時に出会い親友になった七月と安生
女性はこうあるべき、という社会通念が当たり前だった時代に、対照的な2人は近づいたり離れたりを繰り返しながら互いを求め成長していきます
現実とネット小説の間に浮かび上がる事実が切なかったです
終盤になりどっちが現実か混乱させられるも真実がわかると尚切なくて、しんみり泣けました

2人から思いを寄せられる家明が煮え切らなくてイライラさせられるし、彼も「女性はこうあるべき」タイプの男でガッカリ
完全な添え物でしたねー

お薦めです!






「君だけが知らない」
原題 RECALLED
2021年 韓国
【ムービープラス】

ある事故で記憶喪失になってしまったスジン(ソ・イェジ)は夫であるジフン(キム・ガンウ)の献身的なサポートで日常生活を取り戻し始めますが、時々幻覚で未来が見えるようになり、周囲で不可解な出来事が起こるようになります
目の前で起きていることは現実なのか、未来なのか、妄想なのか
次第に混乱していくスジン
ある日、殺人現場を目撃した彼女は、それも幻覚と思われるも実際に死体が発見されるのでした

スジンの体験を観ながら、どんな仕掛けなのか、次は何が起こるのか、スジンの身の安全は確保されるのか、真の悪人は誰なのか、混乱しつつも何とかついていこうと必死で目が離せませんでした
ニコール・キッドマン&コリン・ファースの「リピーテッド」のような展開を想像しましたが、さらに複雑な内容で、数々の伏線の回収も二度三度と見直したほうがたっぷりと楽しめそうです

ジフンの正体は…切なかったです





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