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ドル円等のトレンド分析(10月3日)

 毎週土曜日に行っている個人的なトレンド確認用の分析の10月3日分。8月31日から10月2日の動きをまとめている。


分析結果と各ペア動きのまとめ

 まずは、毎週のトレンド分析のサマリ部分だけを以下に載せておく。見方の説明は2月3日のブログ記事を参照のこと。




 ドル円は、105円台前半からの戻りで9月3日には106.5円台まで戻した。9月4日の安倍首相辞任のニュースで一時円高に振れたが、影響は一日で終わって106円台を回復した。しばくもみ合った後、欧州でのコロナ感染再拡大を受けて欧州株式やユーロが下げるのに合わせて、9月21日には7月31日の安値を更新して104円丁度まて急落した。103円台突入かと思ったが、リスクの高まりからドル選好が戻って反発、105円台後半でもみ合う中、9月30日には105.8円まで戻した。10月2日にはトランプ夫妻のコロナ感染のニュースで一時105円割れまで急落した。その後少し反発し、10月2日の米雇用統計が予想より少し悪くてもあまり動かず、105.3円台で終了した。

 ユーロドルは、9月1日に一時1.2$に到達したが、ECBエコノミストのユーロ高牽制発言を契機に反落し、9月9日には1.175$台まで下げた。翌日、ラガルド総裁が高値警戒感を抱いていないことを示唆したために急反発したが、1.191$までしか戻らず、1.18$台中心の動きを続けた。9月21日には欧州でのコロナ感染再拡大を受けて下げ足を速め、高値持ち合い圏の下値の1.17$を割り込んで9月25日には1.161$まで下げた。9月26日の分析では、ついに売転換となった。その後は小反発して1.17$台前半の動きとなっている。

 ユーロ円は、9月1日には127円まで上げたが急反落し、9月9日には124.4円割れまで下げた。翌日は急反発して126.5円近くまで戻したが、下げ基調に変わった。9月19日の分析では売転換した。9月28日には122.4円割れまで下げたが、小反発して主に123台の動きとなっている。


各国の動きとニュース

 9月1日にユーロドルは2018年5月以来の1.2$に到達したが、すぐに急落した。理由は、レーンECB専務理事が「ユーロドル相場は金融政策に大きく関わる」とユーロ高を牽制する発言をしたからだった。以下の記事には書いてないが、ECBの金融政策を実際に主導しているのはラガルド総裁ではなくレーンECB専務理事だと言われているので、影響力があったのだろう。



 9月10日にラガルドECB総裁は為替レートへの懸念を表明しなかった。専務理事に続いて高値牽制発言すると期待されていたのに「ユーロの上昇については話し合ったが、ECBは為替をターゲットにしない」と明言した。その結果、 ユーロが反発した。この辺りの解説は、以下の記事に詳しい。



 8月27日のパウエルFRB議長の発言で、インフレ率が2%の目標を一時的に上回ることを許容し、長期にわたって緩和維持という方針は知られていた。それが9月17日には、少なくとも3年間は政策金利をゼロ付近で維持と、具体的な期間が出てきた。これだと少なくとも金利面ではドルが戻す理由は長い間なさそうだということになる。



 トルコリラに係る大きな動きが2つあったので、記録として残しておく。

 9月24日にトルコが予想外の2%利上げを行った。高いインフレ率とトルコリラの安値更新が続いていたので利上げが必要だったが、エルドワン大統領が利上げを嫌っているので難しいのではないかと見られていた。


 利上げを受けて、翌日にはトルコリラ円は一時14円を回復したが、続かなかった。2%では不足だというのが市場の見方なのかもしれない。

 週明けの9月28日にトルコの友好国であるアゼルバイジャンと隣国アルメニアが軍事衝突した。これを受けてトルコリラ円は一時13円前半にまで急落し、また最安値を更新してしまった。その後は少し落ち着いて13.5円近辺の動きとなっている。


 私がトルコリラ円の買ポジションを持っているFX会社の買スワップポイントは、利上げで1円(1万通貨、1日当たり)付くようになったと思ったとたん、軍事衝突影響でまた0円に戻ってしまった。スワップポイントが貯まらない状況だと、貯まったスワップポイントの範囲内で損切りしてポジションを減らす操作もできない。困ったものだ。




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