プチ早期退職者の資産運用+αブログ

ドル円等のトレンド分析(8月1日)

 毎週土曜日に行っている個人的なトレンド確認用の分析の8月1日分で、7月末までの動きをまとめている。


分析結果と各ペア動きのまとめ

 まずは、毎週のトレンド分析のサマリ部分だけを以下に載せておく。見方の説明は2月3日のブログ記事を参照のこと。 



 ドル円は7月下旬までは下落トレンドではあったものの小動きだったが、その後下落トレントが強くなり、月末に一時104.2円割れまで下げた。
 一方、ユーロドルは7月はほぼ一本調子の上げであったが、後半から上昇トレンドが強くなって6月10日の高値を超え、月末に一時1.19ドルに到達した。
 ユーロ円もほぼ一本調子の上げで、月末に一時125.2円台にのせた。


為替関連のニュースなど

 ドルは、コロナの感染拡大や量的緩和拡大の影響で、ドルインデックスで見ると最近はずっと下落トレンドだった。特に7月は4%超下げた。月間下落率としては約10年ぶりの大きさだったということだ。

 出所:ブルームバーグ https://www.bloomberg.co.jp/quote/DXY:CUR

 ドル円での動きは比較的小さかったが、領事館閉鎖の応酬など米中対立悪化以降は下落トレンドが強くなった影響が出てきたドルの過剰感に加え、日米の国債金利差も縮小してきているので、他の通貨と同様に一段の円高が懸念されるところだ。


 ユーロに関しては、何といっても7月21日の欧州復興基金の合意が大きなニュースだろう。EUの長年の懸案だった財政統合への第一歩と言える動きだ。また、この合意は、医療や道路などインフラ投資で中国の一帯一路に組み込まれたイタリアやスペイン等南欧のEU奪還策だという見方もある。


 欧州復興基金の話は、5月下旬から出ていたニュースだった。高債務国への負担が少なくなるので 、これをきっかけにユーロが強くなっていた。しかし、反対している国もあって時間がかかっていたため、合意は完全に織り込み済みではなく、合意で一段とユーロ高になった。

 5月27日の欧州のコロナ対応の財政出動パッケージのニュースが以下だった。 


 欧州復興基金は、メルケル首相がマクロン大統領に歩み寄って実現したらしい。5月28日の情報だとオーストリア、オランダ、デンマーク、スウェーデンの4カ国はまだ反対していた。 



 ユーロが強くなってくると、ユーロが強くなる理由を説明してくれる解説が出てくる。例えば以下の記事で、長期ではユーロドルの割安修正が進んで購買力平価が示す1.25~1.30ドル辺りの水準になりそうだと説明している。


 もちろん、バランスよくドル安を深追いはしない方がいいかもという記事も掲載される。


 先月分のドル円等のトレンド分析(7月4日)の記事の中で、年明けまでユーロは1.10~1.15ドルのレンジだという唐鎌さんの見立てを紹介した。しかし、1ヵ月後の以下の記事の中の見立てでは7~9月期中に1.20ドル台へ手をかける可能性は十分ある、というものに変わっている。状況が変われば見通しが変わるのは当たり前なので、特にどうこういう話ではないが、専門家の見通しでもこういうものだということを忘れないでほしい













コラム:危いドル安相場の深追い、重要な4つの注目点=上野泰也氏 7/30







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