やちむん、とは沖縄の方言で焼き物のこと。
沖縄の土を使って、独自の雰囲気をかもし出す陶器です。
沖縄の中部、読谷村(よみたんそん)にやちむんの里があります。沖縄では有名なクリスチャンのやちむん作家・松田共司さんとひょんなことからお知り合いになり、「今週末、窯だしがあるから遊びにきなさい」といわれ時間を見つけてでかけていきました♪
国展でも外国でも何度もすばらしい賞をとられている作家さんです。
読谷、やちむんの里の北窯。
焼き物が出来上がったあとの作業と発送準備(ほとんどの器は予約が入っていて窯だしのあとすぐに発送されるそうです!)でお忙しい中丁寧に案内してくださいました。
最初にいったのは、登り窯。
13のドーム型の釜が階段状に並んでいてかなりの迫力!
下の釜から火を入れて、一番上までどんどん火が登っていくので「登り窯」。
釜の内部も案内してもらいました。細かい棚がたくさんあって、火入れのときにはここにやちむんがびっしりおかれるそうです。
釜の内部は1300度。この温度にならないと納得の焼き物ができないそう。
特殊な素材・炭素?だったかな??で作られた棚。1300度の高温に耐えられるそうです。
超・初心者+好奇心いっぱいの私たちの質問に一つ一つ丁寧に答えてくださいました。この釜に火をいれるための薪も自分たちで用意しているそうです!一年に5回、窯に火が入るそうですが、大変な量です。
その後案内してくれたのは、土を作る作業場。
沖縄の各地から集められた何種類かの赤土を混ぜて土を作るそう。
どの種類をどの割合で混ぜるかで、用途が変わってくるそうです。たとえば、平たいお皿のためにはこの土を混ぜて、高さのある器のためにはこの数種類を混ぜて・・・という感じで、作る器に合わせてオリジナルのブレンドを丁寧にあわせていきます。
そしてそのブレンドした土をこの水槽の中に入れます。何度も土の入った水をかき混ぜる作業は超・重労働。
松田さんいわく、「水がすべてを分けてくれるんです。」・・・不純物がちょっとでも土に混ざっていると、焼いたときに穴が開いたり、予想外の模様ができてしまいます。それを水にいれることで不純物と分けられる。それを目の細かい網で濾して、寝かせます。
寝かせた土は適度に乾燥して準備ができるまで、一定の場所にしばらくの間、放置されます。
粘土として準備ができた土は、今度は作家さんの手によってねられていきます。
松田さんが曰く、「土によって反抗する土があるんですよ。私の作りたいように伸びてくれなかったり。そういう土はもう一度寝かせるプロセスや練られるプロセスに戻します。土も素直だとよい器ができるんです。よい土になるまで時間がかかるものもあります。」
そして練られた粘土で器ができると、自然から抽出した上薬で絵付けをされ、先ほどの登り窯で1300度の高熱で焼かれます。
器によっては、曲がってしまったり、気泡ができてしまったり。
でもそれの一つ一つを個性として、面白さとして、大切に扱っている姿が印象的でした。
現代的にいうならば、やちむん用の粘土を売っている業者もあるし、インクも簡単に購入することができる。でも葛藤しながらあえてそれを選ばずに、とても古典的なやりかたで作っているプロセスを聞いて、見せてもらってとても驚きました。
やきものの世界は、数千年前の古代からちっとも変わってないんですよ、という松田さんの説明を聞いて、思い出さずにはいられなかったのは、聖書の陶器師のストーリー。
土から選び出して、水を通り、寝かせられた土が陶器師の手によって成形され、火によって焼かれるプロセスは、まるで人間の歩みを見ているかのようでした。
そんなことを思いながら、心に浮かんだ疑問を聞いてみました。
「火によって焼かれた陶器はいつかは土にもどるんですか?」
その答えも意外なもの。
”いったん火の炉を通った土は、もう性質が違うものに変わってしまいます。そして、どんなに土のなかに埋もれていたとしても土にもどることはないんですよ。”(だから古い遺跡から土器が発見されるんですね!)
つまり、燃える火の炉を通った器は、永遠に残るものへと変化するんです。
とっても勉強になり、感動いっぱいの時間でした。
最後に、ちょっとしたひびや気泡で商品にはならないけど・・・という器を選んでくださってプレゼントしてくださいました。
そこについた砂を取り除く最終段階の作業を手伝わせてもらい、ちょっとこの陶器の製作に関わった気分に・・・。
北窯の松田兄弟の作品は人気でなかなか手に入らないそうです!
貴重なものをいただき感謝でした!!!
やちむん、とひとくくりにいっても、作る方によってかなり違ってきます。
色合いやデザイン、とっても個性が出てきます。
ここで作られているのはとってもやさしくて自然、なじむ感じの色柄、形。
翌日、早速やちむんを使ってごはんを作ってみましたよ~!
じゃん!
シンプル素材をいかした料理が似合うかな、と思い
・焼きアスパラとトマトソースのパスタ
・蒸し緑黄色野菜のサラダ(ブロッコリー・にんじん・かぼちゃ)
です。
いままで、和風の器はほとんどもっていなかったのですが、とてもスペシャル!!!
器が良いと、いつものご飯がなんかとっても美味しそうに見えるんですね!不思議!!!
我が家のやちむんブームはしばらく続きそうです。
沖縄の土を使って、独自の雰囲気をかもし出す陶器です。
沖縄の中部、読谷村(よみたんそん)にやちむんの里があります。沖縄では有名なクリスチャンのやちむん作家・松田共司さんとひょんなことからお知り合いになり、「今週末、窯だしがあるから遊びにきなさい」といわれ時間を見つけてでかけていきました♪
国展でも外国でも何度もすばらしい賞をとられている作家さんです。
読谷、やちむんの里の北窯。
焼き物が出来上がったあとの作業と発送準備(ほとんどの器は予約が入っていて窯だしのあとすぐに発送されるそうです!)でお忙しい中丁寧に案内してくださいました。
最初にいったのは、登り窯。
13のドーム型の釜が階段状に並んでいてかなりの迫力!
下の釜から火を入れて、一番上までどんどん火が登っていくので「登り窯」。
釜の内部も案内してもらいました。細かい棚がたくさんあって、火入れのときにはここにやちむんがびっしりおかれるそうです。
釜の内部は1300度。この温度にならないと納得の焼き物ができないそう。
特殊な素材・炭素?だったかな??で作られた棚。1300度の高温に耐えられるそうです。
超・初心者+好奇心いっぱいの私たちの質問に一つ一つ丁寧に答えてくださいました。この釜に火をいれるための薪も自分たちで用意しているそうです!一年に5回、窯に火が入るそうですが、大変な量です。
その後案内してくれたのは、土を作る作業場。
沖縄の各地から集められた何種類かの赤土を混ぜて土を作るそう。
どの種類をどの割合で混ぜるかで、用途が変わってくるそうです。たとえば、平たいお皿のためにはこの土を混ぜて、高さのある器のためにはこの数種類を混ぜて・・・という感じで、作る器に合わせてオリジナルのブレンドを丁寧にあわせていきます。
そしてそのブレンドした土をこの水槽の中に入れます。何度も土の入った水をかき混ぜる作業は超・重労働。
松田さんいわく、「水がすべてを分けてくれるんです。」・・・不純物がちょっとでも土に混ざっていると、焼いたときに穴が開いたり、予想外の模様ができてしまいます。それを水にいれることで不純物と分けられる。それを目の細かい網で濾して、寝かせます。
寝かせた土は適度に乾燥して準備ができるまで、一定の場所にしばらくの間、放置されます。
粘土として準備ができた土は、今度は作家さんの手によってねられていきます。
松田さんが曰く、「土によって反抗する土があるんですよ。私の作りたいように伸びてくれなかったり。そういう土はもう一度寝かせるプロセスや練られるプロセスに戻します。土も素直だとよい器ができるんです。よい土になるまで時間がかかるものもあります。」
そして練られた粘土で器ができると、自然から抽出した上薬で絵付けをされ、先ほどの登り窯で1300度の高熱で焼かれます。
器によっては、曲がってしまったり、気泡ができてしまったり。
でもそれの一つ一つを個性として、面白さとして、大切に扱っている姿が印象的でした。
現代的にいうならば、やちむん用の粘土を売っている業者もあるし、インクも簡単に購入することができる。でも葛藤しながらあえてそれを選ばずに、とても古典的なやりかたで作っているプロセスを聞いて、見せてもらってとても驚きました。
やきものの世界は、数千年前の古代からちっとも変わってないんですよ、という松田さんの説明を聞いて、思い出さずにはいられなかったのは、聖書の陶器師のストーリー。
土から選び出して、水を通り、寝かせられた土が陶器師の手によって成形され、火によって焼かれるプロセスは、まるで人間の歩みを見ているかのようでした。
そんなことを思いながら、心に浮かんだ疑問を聞いてみました。
「火によって焼かれた陶器はいつかは土にもどるんですか?」
その答えも意外なもの。
”いったん火の炉を通った土は、もう性質が違うものに変わってしまいます。そして、どんなに土のなかに埋もれていたとしても土にもどることはないんですよ。”(だから古い遺跡から土器が発見されるんですね!)
つまり、燃える火の炉を通った器は、永遠に残るものへと変化するんです。
とっても勉強になり、感動いっぱいの時間でした。
最後に、ちょっとしたひびや気泡で商品にはならないけど・・・という器を選んでくださってプレゼントしてくださいました。
そこについた砂を取り除く最終段階の作業を手伝わせてもらい、ちょっとこの陶器の製作に関わった気分に・・・。
北窯の松田兄弟の作品は人気でなかなか手に入らないそうです!
貴重なものをいただき感謝でした!!!
やちむん、とひとくくりにいっても、作る方によってかなり違ってきます。
色合いやデザイン、とっても個性が出てきます。
ここで作られているのはとってもやさしくて自然、なじむ感じの色柄、形。
翌日、早速やちむんを使ってごはんを作ってみましたよ~!
じゃん!
シンプル素材をいかした料理が似合うかな、と思い
・焼きアスパラとトマトソースのパスタ
・蒸し緑黄色野菜のサラダ(ブロッコリー・にんじん・かぼちゃ)
です。
いままで、和風の器はほとんどもっていなかったのですが、とてもスペシャル!!!
器が良いと、いつものご飯がなんかとっても美味しそうに見えるんですね!不思議!!!
我が家のやちむんブームはしばらく続きそうです。