緑と光があふれている。
ずいぶん前に掛けた巣箱が
いい感じに朽ちつつ、まだ健在で。
一戸建て風の巣箱と違って
アパートみたいに横長に大きくて、
小窓がたくさんついている。
たぶん野鳥は使わないと思ったけれど
可愛いので木に掛けたかった。
でも大きすぎて、
小ぶりな木だと不格好。
そんなときに父が、
この巨大な樹の
二股に分かれている幹の一方を
陽が入らないからと言って
切り落としたので、
その上に載せてもらった。
正面から見ると
ほら、アパートみたい。
木に掛けたときには
もっと可愛らしかったのですが。
オールド・アメリカンな
寂れ感のあるカントリー色で
赤ぶどう色の屋根や
くすんだ灰色っぽい水色の壁とか。
それが日に焼けて、
朽ちてきて、
まわりに馴染んで
これはこれでいいかもしれない。
出産・子育てに使われた形跡はなく
庭のオブジェと化している。
イワツバメみたいに
集団で営巣して
しかも巣箱を利用する鳥がいれば
使ってくれるんだろうか。
...
ツリーハウスで本を読んでいたら
すぐそばにやって来て
しばらくのんびりしていたヤマガラ坊や。
尾羽をフリフリしたり、
小首を傾げたり。
後ろ姿がお茶目で可愛かった。
葉っぱが
わさわさに茂っています。
後ろからあふれる光もきれい。
お花のとき、
写真にとり損ねてしまった。
せっかく美しく、咲いていたのに。
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