時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

役者やのぉぉ・・・ 。

2023年05月05日 | 時のつれづれ・皐月 

多摩爺の「時のつれづれ(皐月の32)」
役者やのぉぉ・・・ 。

私と同年代か、少し先輩方ならご存じだと思うが・・・ いまから半世紀ぐらい前に、
漫画アクションという週刊誌に、「嗚呼、花の応援団」というタイトルで、 
落書き程度で、稚拙なストーリーなんだが、
インパクトの強い表現と描写で・・・ ちょっと気になる漫画があった。

その主人公だった、南河内大学で応援親衛隊の隊長を務める青田赤道は、
凶暴で女好き、ヤクザと喧嘩はするわ、キャバレーで豪遊するわのハチャメチャで、
「クエッ、クエッ、クエッ」と、わけの分らない言葉を発しながら、
「役者やのぉ。」を決め台詞に・・・ ただ、わけもなく暴れまくっていた。

閑話休題、どうでも良いことを前置きしたが、
憲法記念日の夜、BSの報道番組を見ていたら、与野党の論客が自衛隊を憲法に明記すべきだとか、
すでに認知されており、その必要はないと、毎度お馴染みの議論を闘わせているなか、
ロシアの象徴「クレムリン」に、ドローンによる爆破攻撃が仕掛けられたとの一報が飛び込んできた。

一報を聞いたとき一瞬だけ、ウクライナはついに越えてはならない一線を越えたかと思ったものの、
ウクライナから、ロシアの防空システムを掻い潜って、爆破を仕掛けられるとも思えないので、
たぶんパルチザン(敵国及び、占領地で闘う非正規軍)の仕業だろうなと思ってたところ、
続けて入ってきた映像を見て・・・ その考え方が変わってしまった。

爆弾を積んで、クレムリンの爆破を仕掛けた割に・・・ 破壊されたドローンの爆発が、
大統領の命を狙われたとの報道の割に、あまりにもみすぼらしく、
クレムリンの象徴的な屋根を、一つぐらい吹っ飛ばしたのならいざしらず、
被害はほとんどなかったと云うぐらいだから・・・ 「おいおい。」となるだろう。

「本当にあの程度の爆発で、クレムリンを爆破するつもりだったの?」との疑念が湧いてきた。
屁の突っ張りにもならない程度の火薬の量で、迎撃したのか、自爆したのかは分らないが、
被害がでなかったと云うのだから、クレムリンの空を数秒間だけ明るく照らしただけで終わっている。
「あの程度で、なにがしたかったのか?」と思うのが、普通ではなかろうか?

そう思ったら「こりゃ、たぶん、自作自演の偽旗作戦で、自国民への引き締めだな。」と、
思考回路が一瞬のうちに切り替わるのも、当然のことだと思うが・・・ 如何なものだろうか?

そう切り替わった瞬間に・・・ ふと脳裏に浮かんだのが、
前置きしてから、ずいぶん遠回りしてしまったが、
「嗚呼、花の応援団」で、異彩を放つ応援親衛隊の隊長・青田赤道の決め台詞、
「役者やのぉ。」だった。(かなりこじつけで、大変申し訳ない。)

一夜明けると、朝から各局に引っ張りだこの・・・ いつもの論客たちが、
どちらとも言えないと、前置きしつつも、
自作自演の疑念が隠せないとの論調が・・・ 優勢なんだから、
「役者やのぉ。」だった思いは、いつの間にか「お主も悪よのぉ。」に変わっていった。

悪党が仕掛けた侵略戦闘の真っ只中で、
例え少量の爆薬だったとはいえ、人の命に関わる爆破事件を茶化すのもなんだが、
個人的な思いとしては・・・ どう考えても、
ウクライナが、越えてはならない一線を越えたとは思えないのである。

1~2週間のうちに、大規模な反転攻勢があるとアナウンスしたばかりのウクライナが、
たった2機のドローンで、しかもあの程度の爆薬で、成果が見込めないような襲撃を行い、
対峙するロシア兵の士気を高めるのみならず、ロシア国民の結束に繋がるような、
バカげたことをするとは思えないが・・・ 如何なものだろうか?

あくまでも推測であって、個人的な思い(素人の想像)になるが、
来週の9日に迫った「戦勝記念日(対ドイツ)」を、国内の各地で行う予算が乏しくなり、
式典よりも、戦費に回そうと考えて、
全国的な式典の規模を縮小するための、理由作りにしたのではなかろうか?

さらに式典で行われる予定だった、戦死者の写真を掲げて悼む大規模なパレードに、
80年前の大戦での戦死者よりも、昨日今日ウクライナで亡くなった戦死者が目立つため、
国民がなんらかの反応を示すことを恐れて、
パレードを中止するための、理由作りにしたのではなかろうか?

いずれにしても・・・ ウクライナのアナウンスが正しいのであれば、
1~2週間のうちに、大規模な反転攻勢が起こりそうである。

武器を持って、人が殺し合うことを・・・ ああでもない、こうでもないと御託を並べて論じるのは、
ただの野次馬であり、とっても恥ずかしいことだと思いもするが、
それを避けて通ることができないのであれば、短期決戦に終わった「関ヶ原」であってほしいし、
約10年も戦いを続けた「川中島」にだけはならないでほしいと・・・ 願ってやまない。

然は然り乍ら(さはさりながら)、対峙する悪党は、なんでもかんでも屁理屈をつけ、
正義を捻じ曲げる脚本家であり、自作自演を演じる悪人面の役者たちであって、
主役は・・・ 国際刑事裁判所から指名手配された「お尋ね者」である。

お尋ね者を相手に、正義(ウクライナ)が負けるわけにはいかない。
けっして殺し合いを認めるものではないものの、
反転攻勢で、震え上がるほどの罰を与えて欲しいと願うのは、私だけではないだろう。

追伸
ここに記したことは、あくまでも個人的な思いであって、
コメントを頂戴しても、議論するつもりはないので・・・ ご理解いただければありがたい。


コメント (6)    この記事についてブログを書く
« 琴線にふれたタキさんの言葉 | トップ | いまどきのCM女優さん »

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mirapapa)
2023-05-05 08:27:39
クレムリンの件、全く同感です。
ひと目見て、自作自演、口実作りだと思いました。
「役者やのぉ。」は (kazsp)
2023-05-05 16:30:23
赤道ではなく薬痴寺先輩でしたよ~
私は女子中学生でしたが、あの下品な花の応援団が故あって好きでして
毎週漫画アクションを買いコミックスも持っていて
映画まで見に行ったつわものデス
なんと今アマゾンプライムビデオで全三作の映画を見ることが出来ますので良かったら如何でしょ?
Unknown (多摩爺)
2023-05-05 16:31:47
mirapapaさん、こんにちは

あの程度という言い方が、適切かどうかは分りませんが、映像を見て直ぐに思ったことは
爆発しても影響が殆ど出ない火薬の量で、クレムリンを攻撃して、いったい何の意味があるのかでした。
mirapapaさんの仰るとおり、自作自演に違いないと私も思っています。
Unknown (多摩爺)
2023-05-05 16:39:46
kazspさん、こんにちは

そうでしたか。
完全な思い込みで、大変申し訳ございませんでした。
ご指摘を頂き感謝です。

ホントに下品で、メチャクチャなストーリーでしたが、なぜかクスッと笑える憎めない漫画でした。
半世紀前だから許されていたと思いますが、いまなら公序良俗に引っかかっていたかもしれませんね。
こんばんわ (力丸ママ)
2023-05-05 21:44:58
あんな程度の火薬でクレムリンを攻撃する意味があるのでしょうか!
そんなアホはいないでしょう。
絶対自作自演だと私も思います。
Unknown (多摩爺)
2023-05-06 05:56:34
力丸ママさん、おはようございます。

仰るとおりです。
ベタな言い方になりますが、悪党はなにをしでかすかわかりません。
ロシアの為政者や、軍事指導者が、どんどん悪人面になって行ってますね。

コメントを投稿

時のつれづれ・皐月 」カテゴリの最新記事