時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

春眠、泥のように眠る。

2024年04月09日 | 時のつれづれ・卯月 

多摩爺の「時のつれづれ(卯月の45)
春眠、泥のように眠る。

特になにかがあったわけではないが、
ブログの更新が、1週間近くも空いてしまった。

私のブログは、日々のことを綴る「日記」じゃなく、
思うことがあったときに綴る「ジジイの戯言(たわごと)」がメインなので、
間隔が空くことにプレッシャーがあるわけではないが、
久しぶりに書こうと思ってパソコンに向かうと・・・ 年甲斐もなく、ちょっと緊張してしまう。

正直なことをいえば・・・ ここ数日、いろいろあって出たり入ったりでメッチャ疲れていて、
「春眠暁を覚えず。」なんて悠長なものじゃなく、
昨夜なんて、20時過ぎにちょっと横になって、気がついたら今朝の5時45分だから、
「泥のように眠っていた。」って表現が正しいかもしれない。

そこにもってきて、入学式の翌日が大雨となった孫娘の登校が気になるから、
見てくれないかと息子夫婦から依頼があり、7時半過ぎには息子夫婦の家に向かったものの、
7時30分から8時30分まではスクールゾーンでなってるので、
息子宅に向かう脇道の手前で女房を降ろし、私は大通りに面したコンビニで待つことになった。

コンビニでお茶を1本買って、1時間ぐらい駐車場で待っただろうか?
ようやく女房が戻った来た。
開口一番「いやぁぁ・・・ 大変だった。」と溢した。 

ホントは校門のところで見送って帰る予定だったけど、
雨が降ってたんで、上履きに履き替えるまで見届けようと思って玄関まで着いていったら、
通学は1年生から6年生まで一斉で、そこに先生方が居なかったもんだから、
1年生は上級生に圧倒され、下駄箱の手前で固まっていて・・・ 可哀想なことになっていたらしい。

孫娘の名前が書かれた下駄箱を見つけた女房が「1年生はこっちだよ。」と教えると、
数名の1年生から、先生と間違われて「ありがとうございます。」と、言われたものの、
孫娘からは「お婆ちゃん、恥ずかしいから帰って。」と言われたと、笑いながら教えてくれた。

「それにしても・・・ 残念だけど、花散らしの桜雨になったね。」と私が言うと、
「そうだけど、桜の花びらが散ってランドセルに2~3枚くっついて、ホッコリしたのよ。」と女房、
コンビニの駐車場を出て帰る途中、その光景を思い浮かべながら・・・ 一句詠んでみた。

「 薄紅の 天使の羽根に 桜雨 」
「桜雨」は「花吹雪」の方が良かったかもと思ったが、
まっ、雨は雨だったので・・・ ここはそのまま「桜雨」とした。

「天使の羽根って、CMでやってるランドセルのこと?」と女房、
「そうなんだけど・・・。」と私、
「上手いこと云うね。」と、珍しく女房からお褒めの言葉をいただいた。

忙しい時間で、しかも雨が強いなか・・・ 年寄りには、いささか厳しいお務めだったが、
帰宅し、駐車場に車を駐めて降りようとすると、
先に降りた女房が、運転席に回って傘を差し掛けてくれた。

なんてことはないが、なんとか無事に務めを終えた心地よい疲労感に、
「ふっ。」と、安堵の息が漏れた。
おそらく今夜も・・・ 「泥のような睡眠」になるだろう。

帰宅後、中庭には桜雨に散った花びらが、花筵(むしろ)を作っていた。

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