時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

トホホ・・・ 猿の次は鰻とは

2023年04月28日 | 時のつれづれ・卯月 

多摩爺の「時のつれづれ(卯月の42)
トホホ・・・ 猿の次は鰻とは


先月だったと思うが・・・ 放送法に関する取扱いで、当時の大臣に辞職を迫るなど、
ブイブイ言わせていた野党第一党の参議院議員が、取材を受けてる最中に、
衆議院の憲法審査会を毎週開催するのは「サルのやることであり、蛮族の行為だ。」と、
発言したことから大顰蹙を浴び・・・ 落としどころに苦慮する場面があった。

結局、野党第一党は、同議員を参議院憲法審査会の筆頭理事から更迭したほか、
幹事長から厳重注意を行うということで・・・ 幕引きを図り、
いまや同党の得意技ともいえる、ネチネチと辞職を迫ることをしなかったばかりか、
同審査会の場で、公に謝罪することを頑なに拒否していた。


本来なら、同議員は・・・ 報道に圧力をかけるなど、
サル発言以外にも、大きな問題があったはずだが・・・ あれから1ヶ月が経ち、
統一地方選挙が終わって、ゴールデンウィークに頭が切り替わった国民は、

サル騒動があったことなど忘れてしまい、この国の旬はサルからウナギになったようである。

4月15日・・・ 和歌山で総理が襲撃を受けたとき、
四国に視察に出かけていた要人警護を主管する大臣が、10日後に行われた同党主催のパーティーで、
襲撃の直後には報告を受け、適切な指示を出していたとはいうものの、
あっけらかんと・・・ 「(地元名産の)うな丼をしっかり食べた。」と発言したことが、
警備を主管する大臣として、著しく危機意識にかけるということで、問題視されてしまった。

すると、今週開催された参議院の本会議で・・・ 野党第一党の女性議員が、
「危機感も緊張感もない人物に、要人警護の責任を担わせて良いのか。」と問いかけ、
「うな丼大臣は・・・ 即刻、更迭してください。」と・・・ 鼻息荒く総理に迫ったのである。


更迭までは、如何なものかと思うが、
危機感と緊張感に欠けるということは・・・ 間違ってはいない。

憲法審査会の筆頭理事だったとはいえ、公的な役職のない野党議員と、
この国の行政機関のトップにある大臣を比較するのもなんだが、
その立場や、職責にフォーカスすれば、大臣の緊張感に欠けた発言が非難されるのは当然であって、

はぐらかすような弁明ではなく、もっともっと頭を下げて・・・ 謝罪すべきだろう。

然は然り乍ら・・・ 問題視された発言の内容にフォーカスすれば、
野党議員の発言は、国会や同僚議員への侮辱であり、報道機関への恫喝であり、
国会議員としての品格に著しく欠けるどころか・・・ 下手すりゃ、法に触れているかもしれない。

一方で大臣の発言は、真面目な顔で冗談の一つも言わないような堅物人間が、
なにを勘違いしたか分らないが・・・ 内輪のパーティーで、きっと気が緩んでしまったのだろう。
聴衆の受けを狙い、笑いを誘おうと思って、言わなくても良いことを口走ったもんだから、
ズッコケたというか、ネタが滑った程度のことではなかろうか?

とはいえ・・・ 職責から鑑みれば、恥ずかし過ぎる発言ではあるが、
野党議員が真面目な顔をして、当該大臣の罷免を求めてきたことには驚きを隠せなかった。

選挙で負けた直後だから、
お得意の揚げ足取り攻撃を仕掛けたい気持ちは・・・ 分らんでもないが、
それをいうなら「おいおい、あんたとこのケジメは、どうなってんだ?」である。

ハッキリ言おう。
毎回、毎回、何度も、何度も・・・ 揚げ足取りを繰り返して、
嫌みったらしい質疑で、ブーメラン劇場を演出するのは、そろそろ勘弁してほしい。
百歩譲って更迭を求めたとしても、「うな丼大臣」だと揶揄し、小バカにする必要はない。

国会の本会議場で、人を小バカにする発言をして、
溜飲を下げる議員がいるなんて・・・ 情けないにも程がある。

大臣が失言をしてしまったことは、紛れもない事実だが、
不徳の致すところがあっただけのことであって、
けっして、法に触れるような悪事に・・・ 手を染めたわけではない。

野党第一党の議員との質疑で・・・ 総理は、
「必要な指示と情報収集を行いながら、(昼メシにうな丼を食ってから)業務を継続しており、
引き続き職務にあたってもらいたい。」と強調し、更迭する考えがないと答弁している。

皮肉の一つでも毒づいてから、それで済ませておけば良かったのに、
天に向かって唾を吐いたものだから・・・ お得意のブーメランである。
旬だったはずのウナギが、忘れかけていたサルに・・・ また戻ってきそうになってしまった。

野党第一党は・・・ いったい、なにがしたいのだろうか?
コアな支持層に受け、喝采があれば、
それに釣られて、国民が同調すると思っているのであれば・・・ 勘違いも甚だしい。

要らぬ心配だが・・・ いったい、なにがしたいのだろうか?
どんどん、どんどん、どんどん、どんどん、おかしな方向に行こうとしている。
もうこれ以上、ガッカリさせないでほしいと思うのは・・・ 私だけではないだろう。

追伸
調べてみたら・・・ 失言をされた大臣は、
飛ぶ鳥を落とす勢いの維新が、勢力を拡大する関西地方の選挙区出身の議員さんらしい。
まずは、ご自身のお尻を確認することをお勧めしたい。
蛍の季節には、まだ少し早いが・・・ 小さな灯りが点滅を始めているのではなかろうか?


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