その日は熱帯夜でした。
Kさんは一回寝付くと朝までめを覚まさないタイプ。
ただ、ここのところの暑さで寝室でもエアコンを使用したまま寝ていました。
寝たのは24時過ぎだったのですが、午前3時前にどうも寝苦しくて目が覚めました。
とにかく暑い・・・全身汗でびっしょり。寝室には奥様も寝ていたそうですが、奥様は布団をかけて寝ている・・・エアコンの温度を下げようかとも思ったのですが、そのまま我慢して寝ることにしました。
しかし、暑い・・・背中と首あたりがドライヤーでもかけられているような暑さで・・・10分ほどして我慢できなくなって起きてキッチンにいって冷蔵庫から麦茶を取出して飲みました。
リビングの椅子に座り、エアコンをつけて、扇風機もつけて、涼んでいました。
30分ほどリビングにいてから寝室に戻って寝ることに・・・寝室に戻るととても寒い。暑いどころかエアコンが効きすぎているような寒さ。とても掛布団なしでは眠れない・・・さっきはエアコンがおかしかったのかもと思いながら、布団をかけて寝ることに。
それにしても寒い・・・寒すぎる。
エアコンを止めようとリモコンを持ってエアコンに向けると・・・止まっている。
エアコンは動いていませんでした。
真夏の夜にエアコンが止まっていて寒いなんてことは・・・Kさんが戻る直前に奥様が止めたのだと納得して眠ることに・・・
30分たち、1時間たって・・・時計を見ると午前4時に・・・まだ寒い・・・
たまらなくなって寝室を出ると・・・暑い・・・熱帯夜は続いていました。
寒暖計は28℃・・・
なんか変な感じがしてその寒暖計をもって寝室に戻ると・・・寒暖計の数字は28℃・・・それから下がりません。
28℃なのに寒くて・・・
ふと、寝ている奥様を見ると・・・・かぶった布団の上に・・・真っ白な顔の男性が浮かんでいました・・・・・・
Kさんはびっくりして電灯をつけようとしてスイッチのそさばに近づいたところ・・・氷のような冷たい手がKさんの手をつかんで・・・手のほうを見ると
先ほど浮かんでいた真っ白い顔の男性が・・・にやっと笑って消えていきました。
そして、熱帯夜の暑さに・・・・
あわてて、奥様を起こして、今あったことを話すと・・・
奥様は夢を見ていたようで、その真っ白な顔をした男性に、草むらを案内してもらっていたと・・・人相を聞くと、Kさんが見た男性と同じだっそうです・・・そのまま寝ていたらどうなっていたのか・・・