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『ニッポンのプリンセス物語』放送に寄せて

今日、日本の女性皇族を特集したテレビ番組『ニッポンのプリンセス物語』が、OTV(8チャンネル)で19時から21時まで放送されました。

まず、あのニュースの話から・・・
高崎山自然動物園に生まれた猿の赤ちゃんの名前を、イギリス王室の王女にあやかって「シャーロット」と名付けたことに対し、「イギリスに失礼だ」などとクレームがあったそうですね。これに関して私は、イギリスに対して失礼だとは思いません。ただ、私は王制や天皇制に反対する立場から複雑な思いです。王室や皇室というのは身分制度です。身分制度というのは日本で言えば士農工商の身分制度、華族、士族といった類です。現代はほとんどの身分制度がなくなっているにもかかわらず、皇室(あと、イギリス、ノルウェー、スウェーデンなどの王室も)があるというのはおかしいです。猿に王女と同じ名前を付けて、本来なら廃止されているべき王室のできごとを盛り上げようすることに私は反感を感じます。

プリンセスからイメージする性格は「清楚でおしとやか」とされていますが、皇室、王室の女として生まれたから清楚でおしとやかでなければならないというのは、人権のなかの一つと考えられる人格権を侵害していて、人間として平等でないと思います。違う性格でもメリットはあるはずなのに。

また、男女平等の考え方が広まっている現代ですが、皇族や王族は特に「女は女らしく」、「男は男らしく」というのが要求されているんじゃないか、ということを考えてもかわいそうです。

『ニッポンのプリンセス物語』の子育ての話を聞きました。世継ぎとなる皇太子と、皇室を離れる可能性があるお子さんとは、育て方を変えたと言っていたので、生まれつき進路が決まっていて、それによって育て方を変えるというのは、差別であって、かわいそうではないかと私は思いました。

フランスも、イタリアも、ポルトガルも、ギリシャも、ロシアも、トルコも、中国も、ネパールも、昔は王室または皇室がありましたが、廃止されて共和制に移行し、それらの国では王室または皇室は「過去のもの」となっています。現在王室や皇室がある国も、ゆくゆくは王室や皇室が「過去のもの」となるべきだと私は思います。

韓国では韓流ドラマの中で昔の王室が出てくるものもたくさんありますが、現代の韓国に実際の王室は存在しません。日本も同じようになるのが望ましいと思います。

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