歌 「ワクチン列車」 作詞作曲：ザウルス/ VL：RYO/ マイム：ザウルス： そもそも作曲とは何か？

歌　「ワクチン列車」　作詞作曲：ザウルス/　VL：RYO/  マイム：ザウルス　：　そもそも作曲とは何か？

 

陰謀と染脳の時代にザウルスが放つ入魂の最新作！

歌 「ワクチン列車」 　　作詞作曲：ザウルス / 　VL： RYO /　マイム：ザウルス

歌 「ワクチン列車」 作詞作曲・マイム： ザウルス

 

 

 

今回はちょっと趣向を変えてみた。これも自己表現の１つかもしれないが、ちょっと疲れたかな。心地よい疲労感と言うべきか・・・　

しかし、自己満足は精神衛生上非常にいいようだ。

「ええ、売名ですよ。皆さんもおやりになるといい」　

 

 

わたしは音楽好きであるが、私にとって音楽とは、１ に創るもの、　２ に歌うもの、　３ に聴くもの、　４ に演奏するもの、である。わたしは、２，３，４　はいずれもほとんどが受動的なものと思っている。歌うのも、ピアノを弾くのも、自分の作品でなければ受動的なのだ。なぜなら、すでにある他人の作品をなぞっているにすぎないからである。もちろん、模写にも上手い下手はあるが、そもそもオリジナルがあっての話だ。

 

 

わたしは昔、家内のピアノを時々使ってポロンポロンと作曲していた。知り合いにピアノが上手なひとがいて、或る時彼に和音について質問したことがあった。すると、彼はこのわたしがほとんどピアノをまともに弾けないことを知って、「基礎からきちんとやらないとダメですね」　と言った。そして、このわたしに手ほどきをしようとした。

彼自身は作曲の経験はまったく無いようだった。ベートーベンやショパンやシューマンといった　「いわゆる偉大な音楽家」　の作品を弾くこと自体が彼にとっての音楽そのもののようだった。しかし、彼のピアノ演奏は実につまらなかった。素人のわたしにも、彼が決して名ピアニストではないことはわかった。

 

こんなことを書いているのは、音楽の世界にも　「権威主義者」　がいて、幅を利かせている気がするからである。権威に従わない人間をあざ笑っているのだが、自分は何一つ生み出してはいないのだ。権威ある作品をなぞりながら、権威に自分を同化すること自体が至上の悦びなのだ。ま、本人がそれで楽しいのだから、はたがとやかく言うことはないだろうが。　しかし、どうも日本人は趣味の世界でも、そうした　権威主義的傾向　が強いように思える。ミュージシャン、ザウルスはそれとは真逆の道を歩んで来ているようだ。

 

 

楽譜もろくに読めず、ピアノもまともに弾けないこのわたしが、ヘタな自作を公開し始めたの１０年以上前からである。高校時代は画家になりたいと思っていたが、自分がまさか作曲をするようになるとは思ってもいなかった。

 

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　　　音楽は建築である。作曲家は建築家である。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ザウルスの法則

　

 

　　　「構成美」　が、彼らの目指すものである。

　　　１つの楽曲の構造は、１つの建築物の構造である。　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ザウルスの法則

 

 

整っていて、美しく、心地よいものを構築するのが彼らの仕事だ。しかし、そこは論理的かつ数学的規則性が求められる非常に厳しい世界である。１つの音を間違えると、普通の人にも違和感がある。窓の大きさが不揃いだったり、間違った和音を使ったりしていれば、ひとびとは不快に感じる。

画家や小説家が構成美にまったく無関心というわけではなかろうが、数学的規則性が求めらるような厳しさはほとんどないだろう。

一曲の歌を仕上げるのは、一枚の風景画を仕上げるのとはわけが違うというのが、ザウルス自身の個人的経験からの実感である。

 

 

「趣味は・・・　作曲です」　　　　「ええっ！」

 

そもそも、「趣味は作曲です」　という人間に、あなたは今まで会ったことがあるだろうか？　わたし自身、長い人生で今までそういうヘンな奴には一度も会ったことがないし、聞いたことすらないのだ！　なぜなのだ？　まあ、作曲が趣味という人間は、超少数派と言っていいのではなかろうか。だって、会ったことが無いのだから！

 

音楽が趣味と言うと　「鑑賞」 以外では、　　「カラオケが趣味」、　「ギターが趣味」、　「ピアノが趣味」　が一般的で、 ごくたまに　「バンドでベースを」、　「オケでチェロを」　くらいだろう。しかし、これらはザウルス的には、すべて　「模写」　であり、　しょせん、オリジナルをなぞっているだけである。違うだろうか？

 

おそらく、「趣味は作曲」　は、「趣味はゲームソフト制作」　よりもはるかに少ない超少数派だろう。

 

 

ザウルス的には、芸術は創造（creation）である。「模写（演奏等々）」は、オリジナルのコピーであり、「グーテンベルグ的印刷」 であり、単なる拡散である。

たしかに模写のスタイル、演奏のスタイルによって、イメージは大きく変わってくる。しかし、そうしたスタイル以前に、原画や原曲自体が持っているメッセージのほうが魅力ある情報として、はるかに圧倒しているのではないか？そうでなければ、模写もコピーもしないだろ！

再現芸術は職人の仕事である。ショパンコンクールでの見事な演奏は、オリジナルへのオマージュである。それはそれで立派な仕事だ。しかし、今までに存在しないものを創り出す仕事こそ芸術家の本当の仕事だ。

 

ザウルスの曲は、ツイッターではこれで５曲目くらいである。当人としては、自分の曲にはとうぜん愛着はあるが、音楽的には特に傑出したものではないと、正直思っている。音楽的な評価以前に、ザウルスにとって音楽はメッセージ発信のための重要な手段の１つである。

 

歌 「ワクチン列車」 作詞作曲・マイム： ザウルス