ノルウェー近海の美しき矩形波(1)「海底考古学34」 概略篇
場所はノルウェーのフィヨルドから100kmほど沖にある。
3つの画像のうち、左端がグーグルアースのグリッドを使った元画像。それぞれの画像の右下に見えるのはスカンディナビア半島の一部(ノルウェーのフィヨルド)。
真ん中は、フィルタリングの途中の画像で、矩形波が少し浮かび上がってきている。右端では、色もほとんど抜き、矩形波がほぼ全貌を現している。ここまでフィルタリングをかけないと “矩形波” の全貌は見えてこない。
このクローラー図形は、形状的に言って “矩形波” である。実は “矩形波タイプ” のクローラー図形は珍しいものではなく、地球の海底のあちこちにある。以下の例は、動画 Caribbean Square Waves Seafloor Archaeology 21「カリブ海の矩形波:海底考古学21」 からのものである。
以下の拡大画像であらためてご覧いただきたい。
赤い補助線で辿った “メインの矩形波” のクローラー軌跡とは別に、ほぼ水平に副次的かつイレギュラーな矩形波、もしくは矩形が見て取れる。
赤い補助線で辿った “メインの矩形波” は、経線と緯線からなるグリッドに対して斜めである。この状態を “経緯不整合” と呼ぶことにする。
それに対して経線や緯線に対して平行もしくは直角である場合は、“経緯整合的” であるとしよう。
さて、メインの矩形波の影のように潜んでいる副次的かつイレギュラーな矩形波、もしくは矩形は、以下のように “経緯整合的” である。
前回の 「トランペット図形:海底考古学33」 でも論じたが、“経緯整合性” は、そのクローラー図形がかなり高度の “知的設計” に基づくものであることを示唆している。地球表面に引かれる経線と緯線からなる格子は単なる網目ではなく、天体の運動(回転)と構造(球体)についての理解を前提にした、“天体上の位置同定” に欠かせない機能的な概念に根差したものである。
大地が “球体” であることを知っていた古代ギリシャ人の エラトステネス(アルキメデスの友人)はおよそ2200年前に緯線・経線の概念に辿り着いていた。
しかし、彼の時代の人々はもちろんのこと、 その後の人類が今日に至るまで、その概念に基づいて地球の表面に100 km, 200 km といった規模の巨大な工学的活動の痕跡を残したわけではない。人類の大航海時代も産業革命も科学革命もIT革命も、地球表面に経緯整合的な巨大な痕跡を刻むことはなかった。
“経緯整合性” の概念に辿り着くだけでなく、その概念に基づいて地球の表面で幅数キロのクローラーを動かし、部分的には 200 km に及ぶ図形的痕跡を残したのが、エラトステネスと生物学的に同じ知的生命体、つまり人類であるとは非常に考えにくい。
水平であるはずの 200 km の線ががやや傾いているように見える。しかし、下の画像をご覧になればおわかりのように、この傾斜はこの海域が北極圏にかなり近いために経緯グリッドが湾曲しているためである。
この一見 “一筆書き” のような “矩形波状の図形” がどうしてできたのか、どうやってできたのかについてはわたしにはほとんどわからない。
ただ、この図形を作ること自体が目的だったようにはどうしても思えないのだ。この “矩形波状の図形” は、クローラーの活動の単なる痕跡に過ぎないように思える。
“海底のクローラー図形” と聞くと、すぐに 「ナスカの地上絵」 に結び付けたがる超ナイーブな頭脳のひとも多い。あちらは明らかに人間が意図的に具象物を描いたものである。あちらはどれも数人の人間が数時間で再現できるカワイイものである。
ウィキペディアの「ナスカの地上絵」によれば、 「主な動物を描いた地上絵の規模としては、長さ46mのクモ、96mのハチドリ、55mのサル、65mのシャチ、180mのイグアナ、135mのコンドルが挙げられる。最大のものは、ペリカンかサギ、もしくはフラミンゴを描いたと推測される285mの鳥類の絵である 」
さて、「ナスカの地上絵」 とは違って、以下の痕跡は意図的にこの図形を作ろうとした活動の結果とは考えにくいだろう。
この図形は、ある合目的的な活動の “非意図的な副産物” としての痕跡であると言えないであろうか?
たしかに “美しい痕跡” ではあるが、その “美しさ” は非意図的なものである。
しかし、この痕跡の場合、われわれは、その合目的的な活動を理解できる。
今回の “矩形波図形” や 前回の 「海底考古学33」 の “トランペット図形” にも “独特の美しさ” があるように思う。
結果としての図形や構造を意図していない “美しさ”、合目的的で合理的な活動や構造の痕跡としての普遍的な “美しさ” がある。“機能美” と言ってもいいだろうか。
こうした “機能美” は文明の差を超えて “存在する”、というか、“感じ取れる” ように思う。言うまでもなく、“美” は客観的、物理的に存在するものではなく、見る側、感じる側の反応にすぎず、測定も、数値化もできなければ、存在の証明もできないものだ。
しかし、“クローラー図形” の場合、人類文明の残す痕跡とは “根本的に異質な趣き” が感じられるように思う。“様式の根源的な違い” 、“スタイルの本質的な違い” と言ってもいいだろう。そういった “違和感” “異世界感” が、こうした “巨大なクローラー図形” に感じられないだろうか?
以下の “クローラー図形” はいずれもヨコ幅は 約200 km である。「96mのハチドリ」 と同列に考えることがいかに馬鹿げているかお解り頂けよう。しかも、“クローラー図形” は海底にあり、「ナスカの地上絵」 は文字通り地上にある。
その異文明に属すると考えられるクローラーの活動のそもそもの目的が、我々人類にはたして理解できるのかどうか甚(はなは)だ疑問に思えてならない。
ここには文明の水準のとてつもない落差があるように思える。スペインの侵略者たちとインカ帝国の人々との間の落差が数百メートルだったとしたら、クローラー文明と人類文明との落差は軽く数十キロメートルになるだろう。あまりにも差が開いているので、接点を持つのは極めて困難であろう。
当時のヨーロッパの白人がアメリカ大陸の先住民の文明を滅ぼす結果になったのは、文明の差が大きかったからというよりは、しょせん同じ人間同士であるために、文明の差が比較的小さかったからなのかもしれない。
水準が近いほど、利害が競合するのである。
文明間の水準の差があまりにも大きく開いている場合は、戦争にすらならず、意図的な破壊や収奪も起きにくいだろう。アリとトラはすれ違うのである。
ただし、非意図的なアクシデントによって、一つの文明があっという間に崩壊する可能性は排除できない。白人が持ち込んだ伝染病によって、南北アメリカの先住民の人口が10分の1ほどになったように。
続編準備中
ノルウェー近海の美しき矩形波(1)「海底考古学34」 概略篇
以前一部の隙も無くURYYYさんに論破されているでしょ?人間負けたと思うまでは負けじゃない!って奴ですか??
URYYYさんの解説には何一つまともに答えられていないのに、
ただ納得できないと繰り返すのみじゃあね。
ほら、他のネタと違って誰も書き込んでこないですよ?
信者にも飽きられていると言う事です。
貴方が誰かに影響を与えたい、その結多くの人からの
認証を得たいと思うのなら、
少なくと、海底考古学と火星考古学は無かった事にして
全削除するんですね。
http://utyujintoufononazo.seesaa.net/article/450152668.html
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じゃ、もういちど読んでみよっか☆
>海底の凹凸は海洋探査のあるなしに関係なく存在しているものです。(ザウルス)
うん、そうですにゃ(´▽`)
>わたしが “クローラー痕” と呼んでいる海底の軌跡は立体的な線条の痕跡に見えます。
>「探査をしたから凹凸だったというデータが取れていて」 と、こともなくおっしゃっていますが、
>どうして探査をした航跡の通りの幅の立体的な痕跡が現れるのかが説明できていないように思えます。(ザウルス)
ん、ひょっとして探査をしたからその行動の結果凸凹の海底の起伏が実際に誕生し存在する物体となり、探査していない場所は探査していないんだから、つまりその行動をしなかったことが理由で凸凹の海底の起伏が実際にできるわけがない、よって物体として存在していないなどと、考えているっぽいかにゃ?
>海洋探査は何もこうした海底にもともとある立体的な痕跡をなぞってやっているわけではないはずです。(ザウルス)
この文章の意味は、海底に最初からそういった凸凹が存在していると分かっている部分だけをチョイスして探査しているわけではない、つまり何があるか分からない状態で探査しているはず・・という意味でっしゃろ?分かるよっ☆
>海洋探査の原理はわかります。湯気で曇ったガラス窓を指でなぞると、指先の幅の鮮明な線ができて、曇って見えていなかった部分がその線の幅で見えてくるということだと思います。(ザウルス)
まぁー大体大雑把に言えばそういったことですYo!
>しかし、海洋探査の航跡がそのまま海底に存在する立体的な線条痕のように見えてくるのはなぜですか?(ザウルス)
えーと、つまりはこういうことを言いたいのかにゃ?
整理してみると~・・
初めから海底にそういった凸凹があるかどうかも分からない状態で探査しているはずなのに、なぜ船が通った場所にだけそういった凸凹が存在するかのようなデータとして出てきてしまうのか~っ?これが虚像だって?実際には存在もしないのにどうして凸凹になるんだっ!?実際に存在するからこそ、そうした凸凹のデータが出るんじゃないのか?・・みたいな。
ふむ、やっと言っている意味が掴めた( *´艸`)
やっぱ無知による勘違いってことで終了ですわな・・。
当然納得していないから自説を繰り返している訳でしょうけど。URYYY氏の解説を一切無視して
自説に縋り付いている様は実にお気の毒ですね(鸚鵡返し)
https://blog.goo.ne.jp/zaurus13/e/e31b3d7c4e3e19730530df7a97896011?fm=entry_awc
「貴方はどう思うのか?」 とのことですが、いつもURYYY氏の尻馬に乗っているあなた自身にこそ、お聞きしたい。この海底の規則的かつ巨大な起伏は実在するのか、実在しない虚像なのか?ひとがどう言っているかではなく、あなた自身がどう思うかを言うべきでしょう。
自分の頭で考え、発言、発信することができず、いつも他人の脳に依存してコピペに終始している輩は “他脳層” です。
地球外の問題は未知に満ちていますが、
視野が広がる感じですね。
ザウルスさんは常に人より先々を行っているかな。
って頭痛が痛いみたい
で違和感感じる
今回のコロナウィルスにおいても、そうしたシナリオの可能性を排除せずに考察する必要があると思っています。
「違和感」 を感じるかもしれませんが、世の中の出来事は多層的でさまざまな思惑が錯綜しています。見かけや印象をいつも額面通りに受け取っているわけにはいきません。
皆さんが通り過ぎてしまうところにいつまでも座り込んで叫んでいる気がしています。今回の 「海底考古学」 はNo. 34 で、もう5年取り組んでいます。