ザウルスの法則

真実は、受け容れられる者にはすがすがしい。
しかし、受け容れられない者には不快である。
ザウルスの法則

「オサマ・ビン・エルビス」 という2009年の論文

2013-02-18 08:43:45 | 映画批評

 写真は「アメリカン・スペクテイター誌」2009年3月号掲載記事「オサマ・ビン・エルビス」のタイトル挿絵

「オサマ・ビン・エルビス」

「オサマビン・エルビス」と題するこの論文で、筆者であるアンジェロ・コデヴィラ教授は2009年当時において、「あらゆる証拠からして、現在(2009年)、ビン・ラディンが生存しているというのは現在エルビスが生きているというのと同じくらい馬鹿げている」と結論付けている。オバマ大統領が2011年米軍シールズ部隊によるビン・ラディン“殺害”という“茶番劇”を“全世界同時公開”する2年前である。

 

なお、アンジェロ・コデヴィラ教授はアメリカ海軍将校を経て長年外国諜報将校を務め、現在はボストン大学教授として同大学で国際関係論を教えている。ピチェニック氏と同様アメリカ政府の元インサイダーである。長年にわたって国際的な諜報の現場で仕事をしてきた人間の言葉である。実は「ビン・ラディン病死」はアメリカだけでなく、世界の主だった諜報機関でも公然の事実になっていた(手品師はたがいに同業者のトリックをばらしはしない)。つまり、コデヴィラ教授一人の“大胆な説”というわけではなかったが、それを公表した功績は大きい。アメリカ政府は「病死」の事実をひた隠しにして一生懸命捜しているフリをしていた。ビン・ラディンの捜索はアフガン派兵の大きな建前の1つでもあったからだ。

 「オサマ・ビン・ラディンが、最後にその生存が確認されてから7年経った今(2009年現在)、彼が生きている証拠は、もはやエルビス・プレスリーが生きている証拠よりも少ないと言える。さて、テロリズムの首謀者としてのオサマ・ビン・ラディン、そしてテロリズムの総本山としてのアルカイダというパラダイムは我が国の政府中枢の知的エリートたちの頭脳から出てきた“こしらえもの”である可能性を問うてみる必要があるだろう。同時に、このパラダイムへのあらゆる投入のために我が国の国家安全保障に携わる人々が、我が国の問題の元凶について真剣に考えることができなかったのではないかと問う必要があるだろう。」  (以下略)

 出典:http://spectator.org/archives/2009/03/13/osama-bin-elvis

信頼すべきまともな研究者達が根拠を持って再三きちんと指摘しているのに、アメリカの無教養な大衆はオバマ大統領のプロデュースした“ビン・ラディン殺害”の茶番を鵜呑みにしている。同じように日本人のほとんどが信じている。そしてCIAの仕組んだ「ゼロ・ダーク・サーティ」に金を払ってほぼ史実だと思って観ているのである。わざわざ金を払って染脳され、誤った歴史観を植えつけられているのである。

端的に言って、事実は以下のとおりである。

 2001年12月16日: ビン・ラディン病死 (9.11事件の3ヵ月後)

 (9.11事件からほぼ十年経過)

2011年05月02日: 米軍シールズ部隊が“ビン・ラディン殺害”を演出

2012年10月12日: 「ゼロ・ダーク・サーティ」アメリカ公開

2012年11月06日: アメリカ大統領選 (オバマ大統領再選)

2013年02月15日: 「ゼロ・ダーク・サーティ」日本公開

 

 

ビン・ラディンの病死はシールズ部隊の茶番劇の10年前である。つまり、アメリカ政府はビン・ラディンがずっと生きていて隠れていたのをちょうど10年めにオバマ大統領政権のときに見つけ出して“殺害”したことにしているのである。CIAはビン・ラディンの“死”をいずれ適切な機会に利用しようと温めていたのである。

ビン・ラディンの公式の遺体写真も映像もない。もちろん遺体じたいもない。思い出してほしい。フセイン大統領が穴ぐらから引きずり出されたときのことを。彼は生きたまま捕えられて裁判にかけられて絞首刑になったのだ。ビン・ラディンをなぜ生け捕りにしなかったのだ?不可能ではなかったはずだ。大勢で急襲して追い詰めたそうだが、それが本当だとして、一人で部屋にいたというビン・ラディンを殺す必要がどれだけあったのか。テロの首謀者だというのならば、そしてアメリカが本当に正義の国ならば、生きたまま捕まえて裁判にかけるべきであろう。無い物ねだりをしてはオバマ大統領が可哀そうだろうか。たしかに存在しない人間を生け捕りにはできないのだ。存在しない人間をどうやって裁判にかけられよう。“生け捕り”というシナリオはそもそもありえなかったというのが本当のところだろう。殺害したことにしないと、そのあとの展開があまりにも無理すぎるのである。“ビン・ラディン殺害”ということにして、9.11事件の“落とし前”をつけて幕引きをすることがCIAのシナリオだったのだ。しかし、“殺害というシナリオ”によって“生け捕りのシナリオ”の引き起こす無理な展開を回避できたとしても、いつまでも“殺害の証拠なし”のままでは済まないのである。

 

昨年2012年3月にAP通信社が情報公開法に基づいてアメリカ国防総省(ペンタゴン)に“ビン・ラディン殺害”の証拠の開示を求めたが、ペンタゴンは写真も映像も存在しないとして何一つ提出できなかった。遺体を海に投棄したことになっているが、事実であるならばその空母カール・ヴィンソンの艦上で撮影されたはずの写真や映像すら出せなかった。もし本当に水葬したのなら当然録画しているであろうし、すっかり包まれた遺体を海に投下する映像くらい本当に存在しているのならば出せそうなものではないか。

実はAP通信はビン・ラディンの検死報告書、死亡診断書、そしてDNA鑑定結果報告書の開示も求めていたが、ペンタゴンはそれらの何一つ提出できなかった。ヘタに偽物を作って提出すると徹底的に調べ上げられてボロが出るので、そこは余計な墓穴を掘らないように「存在しない」と言うのである。

出典:http://digitaljournal.com/article/323364

 

つまり、いずれにしてもビン・ラディンの“殺害”は現在でも証明できていないのである。さすがにオバマ政権はこの“ビン・ラディン殺害物語”はちょっと説得力にかけると思ったのである。公開できる映像が無いならば、そうだ作ればいい!そこで、「ゼロ・ダーク・サーティ」である。アメリカでは昨年2012年の10月12日に封切りされたが、大統領選のほぼ1カ月前に間に合って、オバマ大統領は自分の任期中の目玉としてアピールできたために無事に再選を果たした。ちなみに「ゼロ・ダーク・サーティ」の女流監督キャスリン・ビグロウはアメリカの知識人の間では“21世紀のレニ・リーフェンシュタール”とみなされている。あのナチスドイツのプロパガンダに加担した女流監督である。

 

 

ご参考までに、ビン・ラディンが2001年12月16日にトラボラ山中で病死した証拠とされる新聞記事の1つを紹介したい。日付にご注意願いたい。9.11事件の3カ月ほど後のことである。

以下の写真はエジプトの新聞「アル・ワフド」2001年12月26日(水)の1面(左)と、そのページの右はじのオサマ・ビン・ラディンの死亡記事の拡大部分(緑枠)である。出典を以下に示しておく。大国の欺瞞に満ちた公式発表よりも、開発途上国の新聞の愚直な死亡記事のほうが“比較的”説得力があると思うが、いかがであろうか。

 出典:http://www.ascertainthetruth.com/att/index.php/911-a-false-flag-operations/the-911-event/500-osama-bin-laden-died-in-20018

 

英語の訳からの転訳になるが、以下に示しておく。

「オサマ・ビン・ラディン氏の死亡及び葬儀

 アフガンのタリバン運動の高官が昨日、アルカイダ組織の指導者オサマ・ビン・ラディン氏の死亡を公表した。それによれば、ビン・ラディン氏は肺疾患の重篤な併発症によって病死したが、安らかな永眠であった。

 同高官がパキスタン・オブザーバー紙に匿名を条件に語ったところによると、同高官自身が10日前(12月16日)にビン・ラデイン氏の葬儀に参列したとのことである。葬儀の際に同高官はビン・ラディン氏の遺体の顔を見たという。葬儀の後に遺体はトラボラの山中に埋葬されたとのことである。 

埋葬にはビン・ラディン氏の遺族やタリバンの同志の他に、30名のアルカイダの戦士が参列したという。

故人の冥福を祈って空へ向けて戦士たちの銃が発砲されたという。

同高官によれば、ビン・ラディン氏の埋葬場所を突き止めることは難しい。なぜならば、イスラム原理主義のワハービの伝統に従って、墓所には何の印も残されないからである。

アメリカ軍がビン・ラディン氏の埋葬場所の何らかの痕跡を見つ出すようなことはまずありそうにないことだとタリバンの同高官は強調した。」

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2 コメント

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でもー・・・ (Unknown)
2013-02-22 15:35:14
さっき見てきちゃったんですけど・・・(^^;
陰謀論者だよ (Unknown)
2013-02-23 18:38:34
このザウルスって、陰謀論者だね。
You Tube で 「陰謀、洗脳、だまされてきた」 というヘタな歌まで歌っているじゃないか。

でも、英語版まで作って歌ってるのにはまいった。

http://youtu.be/VRmc9vKk6No

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