ザウルスの法則

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しかし、受け容れられない者には不快である。
ザウルスの法則

ウィキリークス(7) アサンジュ無事の偽装工作?

2016-10-31 20:59:45 | メディア時評

ウィキリークス(7) アサンジュ無事の偽装工作?

アサンジュの安否が確認されないまま、もう今日(Oct. 31, 2016)で2週間が過ぎた。この2週間のあいだたにアサンジュが生きていると思わせるような記事、写真、動画がいくつも出てきたが、いずれもガセネタか、信頼性のないものであった。

そうした “ガセ” の多くは組織的に流されているフシがあるとすでに別記事で触れたが、特に影響力のあると思われるものは なんと WikiLeaks じたいから出ているものなのである。

WikiLeaks Twitter を仔細に見ていくと、WikiLeaks じたいがアサンジュの無事を偽装しようとしていることがうかがえる。無事であるかのように装っているということは、無事ではない公算が圧倒的に大きいことを意味する。アサンジュの安否をいちばん知っているはずのWikiLieaks じたいが、アサンジュがあたかも無事でいるかのようなガセを流しているとしたら、次の3つのいずれかであろう。

1) アサンジュ自身に口止めされている。  

2) アサンジュはもう殺害されていて、 WikilLeaks がハイジャックされている。

3) アサンジュは拉致され、人質に取られて、WikilLeaks が言いなりになっている。

  

   10月16日にパメラ・アンダーソンが、アサンジュにサンドウィッチを差し入れに来る。

 実際に日を追って WikiLeaks Twitter の関連部分を見てみよう。

10月16日: パメラ・アンダーソン訪問直後に上記の謎の文字列がリリースされる。アサンジュは毒を盛られて斃れる前に必死の思いでこれを送ったに違いないという説もある。

 

10月17日: 「アサンジュのネットが意図的に切断された。非常時計画を起動した。」 この“非常時計画の起動” はいわゆる デッドマン・スイッチ が入ったことと理解していいだろう。 

 

10月18日: ツイートの日付は21日だが、この写真じたいは 10月18日(火)Tuesday である。17日の夜から18日の深夜の間に CIAのアサンジュ拉致部隊 がエクアドル大使館に突入した可能性がある。

  

“アサンジュ米国へ移送” の情報

エクアドル大使館のアサンジュのネットが切断されたという ツイッターが出たのちに、ロンドン近くの空港から、CIA  の重要犯罪人専用の移送機、Guantanamo Bay Express が飛び立ち、米国ノースキャロライナ州の Raleigh-Durham International Airport に着陸したことが確認された。詳細はウィキリークス(4) アサンジュ、米国に移送? 

 

  

 

10月18日: エクアドル政府が、アサンジュによる米大統領選に関するネット通信を“制限”したことを認める。つまり、ネット接続を切断したためにアサンジュの安否が不明になった、かのような “印象工作” の可能性もある。

 

10月21日: 「アサンジュ氏はまだ生きている。そして、WikiLeaks はまだ情報公開の業務をしている。」 と言っている。これで安心した人も多いはずだ。

この時点でたしかに 「アサンジュ氏はまだ生きている」 かもしれないが、エクアドル大使館にいるとは言っていない。アメリカのCIAの拷問室でまだ息があったということもありうる。

「まだ生きている」 というだけで、 “無事” だとは言っていない点に注意する必要がある。

「WikiLeaks はまだ公開業務をしている」 と言っているが、すでに乗っ取られた状態で、ハイジャック犯に従って業務を続行していることも大いに考えられる。アサンジュが人質に取られて、言われれる通りのツイッターをリリースしている可能性もある。

 

 

10月22日: WikiLeaks の指導者、理事であり、アサンジュの盟友である ギャビン・マクファーデンの写真が 何の説明もなしにツイートされる。実は彼の死亡日である。

 

10月23日: 実際の死亡日の翌日になって、訃報を伝えている。どう考えてもこれは不自然ではないか。ましてや、前日の死亡の当日には故人の写真だけが何の説明もなくツイートされている。何かが変である。

 

 10月23日:WikiLeaks の血塗られた年” と題して、今年に入ってからのWikiLeaks 関係者の3人の死者のリストを挙げている。しかし、この時点でアサンジュの名前がリストにないことでもって、アサンジュの“無事” を逆にほのめかそうとしているようにもとれる。 

 

10月23日: そして、アサンジュ自身のマクファーデンへの弔文。

「WikiLeaks の慕われていた指導者、ギャビン・マクファーデンは、今度はこぶしを神との戦いに向ける。彼なら立ち向かっていくことだろう、永遠に。」 

これが本当にアサンジュの言葉であろうか? 反権力の闘いの盟友に送る弔文として、不自然の極みではないか? 「神との戦い」? 馬鹿を言うな! このギャビン・マクファーデンは「真のジャーナリズムは常に政治的である。」と言っていたジャーナリストである。アサンジュも知っていたはずである。生きている間は権力と闘い、死んだら神と闘うなんていう言い草はほとんど侮辱である。  

アサンジュのツイッターアカウントはすでに乗っ取られ、別人がアサンジュになりすましてツイートしている可能性がある。

 10月23日: 「アサンジュについての声明の予告」

 「我々の編集者であるアサンジュは無事であり、制限されたかたちではあるが、スタッフと連絡を取りながら 依然として全面的にWikiLeaks の指揮を執っている。」 ・・・・ これもしょせん文字列だけの “生存証明” である。

 

  10月24日: 予告通りに公開された声明。内容は、エクアドル政府の判断によるアサンジュのネット切断の長々とした説明と、WikiLeaks のごく一般的なポリシーの確認などであり、アサンジュがこの時点でどこにいるのか、どうして顔を見せないのかについての説明はまったくない。

  

 

 10月24日: 「何千にもの人々がアサンジュの生存証明を求め続けています。無理もありません。アサンジュは(証明を求められて?)ピンチに陥っています。彼は WikiLeaks の最もよく知られた、真実検証のプロです。」 という文面。

そして真実検証、つまり生存証明の方法として、アンケートを採っていて、24時間後のその結果が表示されている。ビデオが過半数を超えている。

 

 

 10月24日: そして同日に WikiLeaks が公開したYouTube 動画がこれである。アメリカのドキュメンタリー映画作家のマイケル・ムーアが元気なアサンジュに会った証拠であるかのようにして紹介している。多くの人がこれでほっとした。「アサンジュは無事だった!」 と。 しかし、よく調べると、この動画は今年の6月にすでにアップロードされているものの再アップロードである。つまり、4か月前のものである。マイケル・ムーアには罪はない。ここには アサンジュの身の上を案ずる人々を欺こうとする明らかな意図が見える。そして、これは他ならぬ WikiLeaks が出しているのである。

これはWikiLeaks がもはやアサンジュの管理下にないことを意味してはいないだろうか?

  

 10月26日: さらに、ダメ押しのようにして YouTube にアップロードされたのが、この 限りなくあやしい 「アサンジュ生存証明の動画」 である。こちらはマイケル・ムーアの動画の再アップロードよりもはるかに手が込んでいる。これについては、以下を参照のこと。

 ウィキリークス(5) アサンジュ生存証明の動画?

 

  10月28日: クリントン陣営がWikiLeaks の主にメールの公開情報にイチャモンをつけていることに対して「お話しにならない」 という内容だが、問題はこの写真である。この時点でWikiLeaks のツイッターからアサンジュの写真が出てくれば、彼の最新の写真だと思うひとも多いだろう。しかし、この写真は下の写真と同じカメラマンによって撮られたたくさんの写真のうちの1枚であり、日付は Feb. 5, 2016 、つまり、今年の2月のものである。つまり、この写真はアサンジュ無事の偽装工作の一環である。アサンジュがエクアドル大使館にいるかのように見せかける “印象工作” である。そして、これは他ならぬ WikiLeaks のツイッターから出ているのである。

←   Feb. 5, 2016 である。

 

 

10月28日: 「ギャビン・マクファーデンの葬儀に警官の同行を条件でアサンジュが参列したいという願いをスェーデン政府が却下」 こう読むと、アサンジュがまだロンドンのエクアドル大使館にいるかのように聞こえる。実際、これはまさにそう思わせるためにでっちあげた手の込んだ話である疑いがある。

 

 

10月28日: 「スエーデン政府の却下に対して、アサンジュ、不満を述べる。」 

実際、アサンジュはロンドンのエクアドル大使館にいるとは考えにくく、たとえ生きていたとしても、その場所は米国ノースキャロライナ州にある CIA の留置室である可能性もある。 

 

 

 “悪代官” ということにされているスエーデン検察庁長官。お気の毒さまとしかいいようがない。スエーデン政府がいかにアメリカ政府の言いなりになっているかを如実に示すエピソードである。

 

 

これは、スエーデンの検察庁にアサンジュが親友の葬儀参列の許可願いを出したという “事実” をでっち上げるための手の込んだ工作である。アサンジュがエクアドル大使館にまだ無事でいるかのような印象を与えるために CIA が作ったお話かもしれない。

 何度も言うが、こういった工作は CIA のお家芸である。ありもしないことを、金とテクノロジーと脅しで、 “事実” としてでっちあげるのである。大衆操作、メディア操作とはこうした “こまめな工作の積み重ね” である場合がほとんどである。

 

再度確認したい。10月16日以来、もう2週間以上、アサンジュはエクアドル大使館の窓に一度も顔を見せていない。 前例のないことである。

そして、WikiLeaks のツイッター上では、文字列と、写真と、動画によって、アサンジュが今まで通りエクアドル大使館にいるかのような “印象工作” が続いている。明らかなウソもついている。

WikiLeaks は、すでにハイジャックされている可能性がある。

ウィキリークス(9) 「11/5 アサンジュ・インタビュー」 は偽装?

ウィキリークス(10) 「アサンジュ、すでに逮捕?」 YouTube

ウィキリークス(11) CIAに乗っ取られる:スタッフの証言 YouTube

ウィキリークス(12) 偽装の証拠?「11/5 アサンジュ・インタビュー」

ウィキリークス(13) 「アサンジュ最新インタビューはCGI合成」 を証明!反論不可能!

 

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2 コメント

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実はシナリオ通り? (夏っこ)
2016-11-02 11:04:30
ザウルス様、アサンジュ氏(4)でのレスありがとうございました。
ここ数日で一気に潮目が変わりましたね。と言うより、誰か(笑)がシナリオ通りにオクトーバーサプライズを利用して場面転換したように私には思えてきました。

WikiLeaksは私たちが考えているよりずっと早くに既に乗っ取られていたのではないか?
まず弁護士を消し、エクアドル大使館侵入事案で何かの細工を施し、軍が取り囲んだあたりでアサンジュ氏を拉致し、ハッキングした大量のメールを抑えて公開させるものと葬るものとに分け、パメラを使って人々の目をそらして彼を米国へ移送、WikiLeaksに関してはネット切断とともにアサンジュ氏の無事を擬装、脅しに屈しないマクファーデン氏を消し、そして今ヒラリー退場の場面がやって来たという事なのではないでしょうか。

ニュースを見ると、とりあえずヒラリーは小学校の学芸会並の飾りつけの小さな小さなステージで演説している体の映像が流されていますね。ショボさを強調する映像であり、女性はシナリオ通りに懸命に演じています。
別の集会でのオバマの演説は、具体性に欠けるトランプ批判の部分のみが取り上げられ、ヒラリーを持ち上げる発言は流れませんでした。

大統領選キャンセルでオバマ続投へのシナリオと、選挙を行いその後両候補とも退場させて副大統領が昇格するシナリオがせめぎあっているんですかねー。
トランプも車に細工をされて脅迫されているようです。
↑ 夏っこ さんへ (ザウルス)
2016-11-03 08:25:31
WikiLeaks は現在では非常に大きな組織になって、複数の国々に支部を持って活動していますが、すでに一部は乗っ取られていると考えていいかと思います。ということは、今後は非常に重要なものはあまり出てこない可能性があります。
すでにデッドマン・アーカイブとして紹介した膨大なファイル群もいつまでもアクセスできるわけではないと思います。
アメリカ大統領選挙は前代未聞の展開で、クリントンは亡命も考慮しているはずです。逮捕、起訴となれば、20年から終身刑が待っているからです。
亡命先はおそらくサウディ・アラビアではないでしょうか。プライベートジェットで脱出することが難しければ、ニューヨークの在米サウディ大使館に逃げ込むこともあり得ます。アサンジュのように大使館での亡命生活を送ることになる可能性もあります。現在サウディ大使館には、様々な家具やファイルキャビネットが運び込まれているという情報があります。

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