ザウルスの法則

真実は、受け容れられる者にはすがすがしい。
しかし、受け容れられない者には不快である。
ザウルスの法則

(1)“お盆” に見る 「中国産 “産地偽装” 仏教」 に騙される日本人

2022-08-08 08:46:39 | 宗教、オカルト

(1)“お盆” に見る 「中国産 “産地偽装” 仏教」 に騙される日本人

 

2020-08-15,  2018.08.13.

お盆は今日でも仏教行事として続いているが、日本での始まりは約1500年前にさかのぼる。

まず、日付について確認しておこう。

 

次に、宗教学者、駒澤大学の池上良正教授が作成した18ページに及ぶ年表の最初のごく一部分を引用する(606年から659年)。参考として、ザウルスが538年から604年までをゴシック体で前半に追加してある。

  

 (この盂蘭盆会の記録は、文献に書き残されていたものだけであり、飛鳥時代の600年代には記録されていなくても、もっと多く行われていた可能性もある)

 

いずれにせよ “盆供養” がすでに “聖徳太子の時代” に始まっていたというのは驚きではなかろうか。

 

もちろん当時では天皇家や一部の貴族に限られていたが、それでも仏教が日本において “葬式仏教”として発展していく萌芽 がすでにここに、つまり仏教伝来から一世紀ほどで、十分に見て取れると言えよう。

 

この“7月15日の盂蘭盆供養” は明らかに “仏教儀式” であり、その拠りどころは 「盂蘭盆経」(うらぼんぎょう) という仏典である。この仏典が当時日本に入っていたことは年表の 「659年」 からも疑い得ない。この仏典の伝来なしには、日本で盆供養は始まらなかったであろう。

 

この経典は釈迦の十大弟子の一人である目連と釈迦とのやりとりというかたちで “7月15日の盂蘭盆供養” の重要性を説くものである。

 当時の宮廷では 「盂蘭盆経」 に書いてある通り、律儀に7月15日に供養を始めたのである。つまり、この仏典は 「供養のマニュアル」 でもあったのだ。

 

しかし、日本において仏教が “葬式仏教” として成立していくうえでほとんど決定的な拠りどころとなっているこの 「盂蘭盆経」 という仏典は、実は中国で捏造されたものである疑いがあるようだ。 

ふーむ。それでは、飛鳥時代の天皇や聖徳太子や貴族たちが軒並みハマってしまったらしいその仏典、 「盂蘭盆経」 の全文をとにかく見てみようではないか。そんなに長いものではない。

 

「盂蘭盆経」 (全) 漢文和文対訳

 

 

上の「盂蘭盆経」をざっと見たら、

本論:「(2) “お盆” に見る 中国産 “産地偽装” 仏教に騙される日本人」  に進む

 

コメント (13)    この記事についてブログを書く
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13 コメント

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確かに・・・。 (mobile)
2018-08-14 10:55:09
確かに・・・執着こそが苦しみの原因であり、愛さえも執着であると主張するおシャカ様が先祖供養など口にするハズもございません。
仏教では後代に『おシャカ様はこう言った』と自分の考えを述べる経典が実に多いのです。
本来なら『オレ教』として発表すべきものを、昔の仏典をひたすら捜して『ここに書いてある!』と主張したり、極端なものは捏造されています。
ザウルスさんの言う通り、私どもはこれを取捨選択する必要がある、のです。
mobile さま (ザウルス)
2018-08-14 19:03:44
おっしゃる通りです。
宗教じたい、わたしは何も信じていませんが、日本ではいちおう仏教が幅を利かせている(デカい顔している) ので、問題にするのです。
そして、その仏教の内部ですでに矛盾や不整合があるのなら、まずはそこから問題にしようということです。

「仏教」 を名乗るのなら、仏陀の主張に反するようなことは言ったりしたりするのはまずいでしょう。もし、仏陀の主張に反することを標榜するのなら、仏教とはまったく縁を切って、新規に別の宗教を立ち上げればいいのです。
仏陀の威光と権威だけを利用しているのが、わたしには許せません。
NHK総合「チコちゃんに叱られる」 (希ノ醍 輝平左ヱ門)
2018-08-17 22:55:54
ザウルス様、お世話になります。
記事の内容、「そのまんま~」が、8月17日(金)放送分の「チコちゃんに叱られる」の放送内容に使われていました。( 再放送は土曜日午前8持15分からです )
見逃しても、NHKオンデマンドで視聴可能です
希ノ醍 さま (ザウルス)
2018-08-17 23:27:30
いつも貴重な情報をありがとうございます。

あいにく我が家にはテレビがないので、 「チコちゃんに叱られる」 はまったく知りませんでした。ネットで調べると、今夜のテーマは 「お盆ってなに?」 だったようですね。
視聴された方の感想をぜひお聞きしたいです。
見ました! (mobile)
2018-08-20 12:00:33
出演者のほとんどが『お盆とはナニ?』という問いに答えられず。チコちゃんに『ボサッと生きてんじゃねーよ!』と叱られるというバラエティです。
-------☆☆☆-------
番組の内容は「目連が亡母の姿を捜すと地獄で逆さ吊りの目に遭っていたので、何とか助ける方法はないかとお釈迦さまに問うと『7月15日の盂蘭盆供養をせよ』という答えだった」というものでした。
-------☆☆☆-------
これではお布施を強要する脅迫状ではナイですか。
-------☆☆☆-------
まこと「坊主というのは『土方の主』と書く。人足を差配し、穴を掘ってホトケを埋めたら、お布施を数えて『何枚だぁ~』と言うのが商売だ」です。
mobile さま (ザウルス)
2018-08-20 16:15:43
ご報告ありがとうございます。
まさに 「盂蘭盆経」 は 「脅迫状」 ですね。ちゃんと 「供養」 しないと “祟り” があるぞー、というのが日本の葬式仏教のネガティブな根本メッセージですね。

つまり、ブッダのインドの初期仏教にはかけらもない “怨霊信仰” をお釈迦様の教えであるようにでっちあげてメシの種にして繁栄してきたのが日本の仏教なんです。
日本仏教の根底にあるのはけっきょく怨霊信仰です。その怨霊の慰撫、鎮魂 (つまり不安の除去) を儀式的に遂行するのが日本仏教の社会学的な本質的機能です。阿弥陀如来だの、極楽浄土だの、先祖供養などはそのためにあとから追加された、辻褄合わせの理屈です。
Unknown (でんでん虫)
2019-08-14 16:03:35
聖徳太子と厩戸皇子は別人

聖徳太子は仏教での架空の人物(でんでん虫)
厩戸皇子はペルシャ人で拝火教徒(松本清張)

お水取りの祭は拝火教の祭
鳥居は鳥葬の名残

蘇我と物部の争いは神道と拝火教の争い
中臣に背乗りした藤原が仏教で日本を支配した

日本の仏教は厩戸皇子でなく藤原から始まります
Unknown (オカ由)
2022-08-13 20:49:06
盆ということで盆の話題でしょうか。
設定の多い事柄というのは捏造が多くてどうしようもないと考えているので盆に関しても何だろうこれはと思っていました。
思っていただけでどうでも良かったので何も調べてはいませんでした。
権威を示したい権威の真似をしたい思考や精神を保ちたい行事の中の1つくらいに思っていました。
仏教では即身仏には興味がありました。
道徳?に関係する話もクソコロナ祭りで全く有難みが無いことがバレましたし何なんのでしょう。
オカ由 さま (ザウルス)
2022-08-14 00:23:21
毎年、金も使うし、時間も取られる慣習。バカにしていながらも、いちおう従っている慣習。
酒好きの俗物のクソ坊主を腹の底で軽蔑しながらも、法話を全部聞いて、最後は頭を下げていませんか?
誰かがトドメを刺さなければならないんです。

「盂蘭盆経は中国人が捏造した偽経だそうですね」と、こちらから話を吹っかけてはいかがでしょうか?
ザウルス さま (オカ由)
2022-08-14 12:41:00
相手が頭を下げるとこちらも思わず頭を下げてしまいますね。
檀那寺の現在の住職さんがノーマスク(マスクをしているところを見たことが無いだけですが)で過ごしてみえるので、住職さんには今はちょっと聞きづらいですね。
話をしたとすると納得してしまいそうな雰囲気なお方なのがまた。
まともな人なら少し調べただけでも変だなと思うことのようですし。
都市部や大きな寺のクソ坊主や権威を笠に着て金の話を高尚そうにするドアホのツラを地べたに頬ずりさせながら聞きたいかなとは思います。むしろ冠婚葬祭全てに関わることを得意げに高尚そうに無駄に語る連中全てに。ダメ人間すぎますね。
 
ただ気になっていたのは日本と中国圏などの大元の間?での関係というか、盂蘭盆会などの本当の起源?についてです。
こうまで熱心に宣伝合戦をする必要があった本当の理由というか。
現在の人の習性を巧みに活用しているとはいえ、不自然すぎるように思っています。

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